著者:友松はじめ
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今回は『クレドが「考えて動く」社員を育てる!』を紹介します。

日本で唯一のクレド専門コンサルティング会社、日本クレド株式会社代表取締役の吉田誠一郎さんが書いた本です。

今回の本『クレドが「考えて動く」社員を育てる!』を読むことで得られるメリットはこの3つです。

 

・なぜクレドが会社やお店に必要なのかが分かる

・クレドを会社やお店に導入することで、どんな効果があるのかが分かる

・クレドの作成方法、導入方法、浸透方法が分かる

 

なぜクレドが必要なのか?

クレドの本を読んでいるとこいうことは、クレドの事を知っている、クレドを作ってみたいと考えている人ではないでしょうか?

現在、クレドに関連する本は、30~40冊は出版されていると思いますが、実際にクレドの作り方が学べる本は少ないです。今回ご紹介する本『クレドが「考えて動く」社員を育てる!』は、その数少ないクレドの作り方を教えてくれる貴重な1冊です。

 

さて、クレドを導入して成功している世界的な企業が2つあります。

リッツ・カールトンとジョンソンエンドジョンソンの2社です。

リッツ・カールトンは、1997年に日本進出第1号ホテル、リッツ・カールトン大阪をオープンしました。オープン当時、日本で無名の外資系ホテルだったにも関わらず、わずか2年で関東のホテルランキングで1位、そして5年で日本のホテルランキングでも1位を獲得しました。

その原動力になったのが『クレド』で、そのことが多くの経営者に広まり、一躍クレドが有名になりました。

 

そしてもう一社、ジョンソンエンドジョンソン。

こちらも世界的に有名な医薬品メーカーですが、70年近く前から『クレド』を導入しています。

しかも、ジョンソンエンドジョンソンは、1943年にクレドを発表してからは、一度も業績を下げたことがありません。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンの成功。

もしかしたら全てクレドが成功の要因ではないのかもしれません。ですがジョンソンエンドジョンソンではマネジメントの根幹に『クレド』を置いるわけですから、やっぱり『クレド』が成功の要因だと思いたいところです。

 

さて、なぜクレドが必要なのか? ですが、

著者の吉田さんは、リッツ・カールトンやジョンソンエンドジョンソンの例を参考に、関係者にも教えを請いながら日本の会社にもクレドが導入できる方法を考え、実際にクレドを導入し、活用をはじめました。

 

幸いに導入した多くの企業で、経営者がかかえる問題が解決でき、さらに業績の向上にも良い影響をもたらすことがわかりました。

そして何より、クレドがある企業では、社員が仕事に誇りややりがいを感じる光景を目のあたりにし、クレドの影響力とその素晴らしさをますます実感するに至りました。

と書いています。

 

クレドの導入で成功したのは、リッツ・カールトンやジョンソンエンドジョンソンですが、この2社は外資系企業です。しかし、クレドは日本の企業にもいい影響を与えてくれそうだということが、この本を読んでいくとわかります。クレドは、会社の業績アップだけでなく、経営者がかかえる問題の解決、そして社員のやりがいにもつながる。

 

ということで、クレドがなぜ必要なのかが、カンタンですが分かっていただけたと思います。

本書には、クレドが必要な5つの理由が書かれていますので、興味のある方は本書を読んでみてください。

 

クレドの導入でどんな変化が起こるのか?

どうしてクレドが必要なのか? が少し分かったところで、クレドを導入したら会社はどう変わっていくのかについてカンタンに説明したいと思います。

本書では、13の導入事例が紹介されています。

実際の導入事例は本書を読んでいただくとして…

 

総じて言えるのは、

  • クレドで人が育つ
  • クレドでお客様に感謝される
  • クレドで業績が伸び続ける

ということが、紹介されている導入事例から分かります。

「私の業界にクレドはあてはまるのだろうか?」

と読む前から心配に思う人もいるかもしれませんが、おそらく大丈夫かと思います。

 

導入事例の企業は、メーカー、販売、小売業、サービス業の業界で、以下の効果が出ています。

  • ステークスホルダーの満足
  • 社内活性化
  • コミュニケーション力のアップ
  • 社員育成
  • モチベーションのアップ

読んでいくと、社員だけにクレドを守らせるのではなく、クレドを導入すると決めた経営者や会社が、クレドを中心に業務を行うと、従業員に約束した企業がクレド導入で成果を出しています。

当たり前のことですが、クレドを作ったらまず会社、経営者がクレドを率先して活用しなくては、従業員もクレドを活用することはありません。

 

クレドの作り方

クレドは誰でも作れます。

リッツ・カールトンに出向いて、クレドカードをもらってくる。そして、クレドカードの内容を参考に作れば、カンタンにクレドは作れます。

実際にそうやってクレドを作り、クレドカードを社員に配布して『我が社はクレドを導入しています』と宣言している会社も実際にあるようです。

そういう会社では、クレドは名ばかりでだれもクレドを活用していません。

本書でも、ただ作っただけではクレドが機能することは無いと言っています。

 

それからクレドは、ゼロから新しく作るものと考えている人もいるようですが、そうではありません。

今ある経営理念、社是、社訓をもとにして、社員が行動しやすいように分かりやすくしたものがクレドになるのです。

 

つまり、今までの経営理念、社是、社訓をもとにしてクレドを作り活用をはじめると、経営者の創業時に思い描いた理想の会社に近づくのです。

とはいえ、自分の会社なのだからと経営者が勝手にクレドを作ってしまっては、社員の想いが反映されていないため、残念ながらクレドは機能しませんし、定着することもありません。

 

クレドは会社全体で作るものだと本書では言われています。

クレド作成の手順は…

  1. キックオフ
  2. クレド作成チームの発足
  3. クレド作成チームのルール作り
  4. 経営者へのインタビュー開始
  5. ステークスホルダーの…

と、全部で10個のクレド作成の手順が解説されています。

クレドは会社全体で作るものと言いましたが、具体的には、社員、お客様、取引先、経営者、関係するすべての人をステークスホルダーとしてまきこんでクレドを作り上げていく。そういうところが素敵なところであり、出来上がった時には、この本の成功事例に書かれていたような効果が確かに現れるのだろうと思います。

 

クレドは関わる人すべてを巻き込んで作るからこそ意味があるのです。

本書を読むとクレドは会社に関わる全ての人たちで作るものだということがよく分かりました。

クレドを作るところから関わることで、だれもがクレドの内容に納得できるし、大切にしようと思えるはずです。そして社員だけでなく社長も会社もクレドを会社の中心にするとコミットしてそれを守っていくようにする。そうすることで社員も会社を信頼し、仕事に誇りを持てるようになる。

 

そして、クレドを実践した社員を会社が評価することで、さらに社員も真剣にクレドを活用するようになる。

 

クレドを導入することで、社員や取引先、そして会社全体にいい影響を与え始めます。

このような実際の成功事例も本書で読むことができます。

クレドを導入したいと考えている方は、本書を読めばクレド導入後のイメージもしやすいと思いますよ。

 

まとめ

今回は『クレドが「考えて動く」社員を育てる!』をご紹介しました。

 

クレドがあれば、勝手に社員が育つらしい

クレドがあれば、勝手に業績が上るらしい

クレドがあれば…

クレドがあれば…

クレドがあれば…

 

そういう動機で、クレドを導入した企業やお店が多かったと聞きます。

クレドのブームは、リッツ・カールトンが有名になった10数年前がピークだったと個人的には思います。今『クレド』と聞くと、クレドは古いと言う人を何人か見てきました。

 

それは、ブームと考えたら確かに古いでしょう。

しかし、クレドはビジネス書に書かれるような、時流に乗った流行りのノウハウではないのです。

この本を読み終わった人なら分かっていただけると思います。

 

クレドは人を相手にしています。時代がどんなに変わっても、使う道具が変わっても、常識が変わっても、それを使っているのは生身の人間です。社是、社訓、経営理念が無い会社は少ないです。

 

社是、社訓、経営理念、これらを行動しやすいように分かりやすくしたものがクレドだとすると、まだまだクレドは古くない…、いや、共感や共同が今からの企業に必要と言われている時代、今だからこそクレドが企業や会社に必要になったのだと私は思います。

実際、ネットで検索するとクレドを導入している企業が増えつつあります。

 

クレドは古いなんて言っている人もいる中、実は若い人たちが多く働くIT企業でのクレドの導入が増えています。統計は取っていませんが、若い人たちの感性で『クレド』の本質を見抜いているのかもしれないなと個人的には感じています。

 
 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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