著者:友松はじめ
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人脈作りはオレオレ詐欺

クレドを研究している友松です。

リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田正光(著)を読んでいます。

今回は、ホテルマン流の人脈作りについてです。

 

著者の林田さんはリッツ・カールトン入社前の職場で約3,000人、

リッツ・カールトンを退職されるときには約50,000人の人脈を持っていらっしゃったそうです。

 

あのリッツ・カールトンの支配人を務められていたとはいえ、その時の林田さんは会社員です。

多くの人は、『リッツ・カールトンの林田』と思っていたと思いますが、

 

なんと、なんと、

 

リッツ・カールトンを退社後、林田さんが主催したパーティーに400人を超える人が集まってくれたそうです。

一流企業で活躍して、会社を辞めたとたんに、今までお付き合いしていた人が見向きもしなくなった

なんて話しはよく聞くはなしだと思うんですが、どうも林田さんの場合はそのへんが違っているようです。

 

パーティーに集まった400人は、『リッツ・カールトンの林田』じゃなくて、

『ただの林田』のために集まったってことになるわけで・・・。

 

これって、つまり、この本の著者、林田さんの人脈作りが正しいということではないでしょうか。

この本は14年前に出版された本ですから、林田さんが使ってきたツールなんかは古い場合もあますが、

人を相手にすることは変わらないので、人脈作りで苦労している人は、

林田さんのやり方を取り入れたらいいんじゃないかなと思いました。

 

人脈作りはオレオレ詐欺のようなものである

林田さんの考える人脈の基準はこの2つ!

1.気軽に電話ができてお話しができる人

2.気軽にお願いができる人

 

・・・。

今までいただいた名刺をながめながら、あらためて考えてみると、

気軽に電話ができて、お願い事ができる人って少ないです。

お仕事中、名刺交換は必ずしますから、名刺だけはどんどん増えますが、

林田さんの人脈の基準で考えると使える名刺はすごく少なくなってしまいます。

 

名刺の数が人脈の数ではないぞ!

と、ビジネス書ではよく書かれていますが、じゃあ名刺をもらった後にどうすりゃいいのよ!

と叫びたくなります。

 

この本には、リッツ・カールトン入社前に3,000人以上、

リッツ・カールトンを退社する頃には5,000人の人脈を作った

林田さんの人脈作りの方法が書かれています。

 

その方法は、もちろん、本を買って読んでほしいので詳しくは書きませんが(申し訳ありません。汗)、

その前に、林田さんの人脈の基準は、気軽に電話ができて、お願いができる人でしたよね?

 

・・・。

5,000人の、気軽に電話ができて、お願いができる人って、

すごいですよね。私にはそれがどんなビジネスチャンスを生むのか、

人生にどんなプラスの影響をおよぼすのか、まったく想像ができません。

 

では、林田さんの人脈作りの方法ですが、

  • 人と会って、本を読んで、情報を持つこと、貯めておくこと。
  • ちがう年代の人とつきあう
  • 第一印象だけで関係を切らない
  • 頼み事はことわらない
  • 交流会に参加する
  • 自分でイベントを主催する

 

などなど。

項目だけ見ると、よくある内容と思う人もいるかもしれませんが、

林田さんならではの考え方ややり方が書かれています。

それから、この人脈の作り方のベース、土台、下支えになっているのが、相手への気くばり、心くばりです。

 

自分が人脈を作っていく時に、自分も相手を立てて、相手を感動させることができる魅力をもつことが大切とのこと。

 

つまるところ、自分のメリットのために人脈作りをしているのなら、

自分ばっかりが『くれくれ君』だと良くないと思うんです。

自分がすごい有名人だったとして考えたら、頼み事だけ、情報だけくれくれ言う人って魅力ないですもんね。

 

相手に期待するなら、こっちだって役に立つ人になりたいし、役に立つことをあげたいと思います。

 

オレだよオレオレ!と電話をするだけで、相手を信じて、心配して助けてくれようとする善良な人がいるわけで、

家族を装うからってこともあると思うんですが、そういうところにつけこんで、

嘘でも自分を大きく見せて信用させようとすることもできるじゃないですか。やったことはないけど。

そんなのが上手くいくから、世の中に詐欺事件がなくならないわけで。

 

気くばりしたい、心くばりをしたい、ホスピタリティ力をつけたいという気持ちだけでは

なかなか相手に伝わらないということがたくさんあります。

だからテクニックやツールが必要だと考えます。

 

林田さんは、そのためにも、人脈作りは、気くばりと心くばり、後は相手にもメリットがあるように日々勉強と言っています。

そうやって自分を磨きながら、時には強気に、時にはさりげなく、ツールやテクニックも使って、

相手にとって必要な人脈になれればいいのではないかと思いました。

 

そうすればホスピタリティ力も自然についてくるはず!

 

同じくリッツ・カールトンで伝説のコンシェルジュと言われた前田佳子さんの著書

伝説のコンシェルジュが明かすプレミアムなおもてなし

の中で、マイモットーが紹介されていました。

 

前田さんだけのマイ・モットー。

「あきらめない」「心でモノを見る」「自分以外はみな師」

こういうモットーがあると気くばりや心くばりがブレなくできそうに思いました。

人脈作りに苦労している、工夫したい!と思っている人にぜひこの本をおすすめします!

 

 

 

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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