著者:友松はじめ
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友松クレド研究記事22『仕事でいちばん大事なこと』

クレドを研究している友松です。

リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田正光(著)を読んでいます。

魅力のある人には人が集まる

黙っていても人が集まってくる人は、どこがステキとかここが優れているとか、

具体的な説明が出来なくても、月並みで使い古されたな言い方ではありますが『オーラ』がありますね。

 

魅力のある人には、人が集まりますし、情報も集まってきます。

私の少ない経験で恐縮なのですが、30代のころ、あるコミュニティーを運営していまして、

ちょうどそのころ有名な経営コンサルタントの方が取り扱ったテーマと重なったこともあって、

私のコミュニティーやメルマガも何千人と登録者が増えて、勉強会やオフ会が盛り上がったことがありました。

 

その当時、私に魅力があったかといえば疑問符がつきますが、

自分が知りたい事を持っている人間は魅力的に見えるものですね。

 

目標は自分がブランドになること

さて、本の中で、魅力ある人になろう。目標は自分がブランドになること。だと書かれていました。

そこで、サービスをする人に限らずですが、どんな仕事でも自分がブランドになる、

またはブランドがある人と関わることでどんなことが起こるだろうかと考えてみました。

 

たとえば、私が模型屋の店主だったとします。

仕入れ業者さんは、プラモデルや塗料や制作する道具を納品してくれます。

曲がりなりにも私は模型屋の店主ですからプラモデルへの造詣は深いわけです。

ですから、知識にも経験にも自信を持っています。当然です。

 

しかし、仕入れ業者さんが、全国のプラモデル選手権でグランプリを取った人だったらどうでしょう?

グランプリじゃなくても、佳作入賞でもいいです。

もう、それだけで魅力的です。私にとってブランドです。

 

毎回、その人からプラモデル製作に関するあらゆる情報を聞くのが楽しくで仕方がなくなります。

また、その人から勧められる商品はもちろん検討はしますが、仕入れちゃうでしょうね。(笑)

やっぱり、自分がブランドになるということは、自分自身にとっても良いことですが、

周りの人も幸せにすることができますね。

 

自分をブランドにするには?

自分がブランドになるには、持って生まれた自分ではなく、自分を磨く必要があります。

 

著者の林田さんは、自分を磨くために、若いときから凄く無理をして

一流のレストランで食事をしたり(自分のお給料の6割、7割の価格だったそうです)、

デパートに行っては一流の商品を見たり、触ったり、休日は美術館に通って、

芸術作品をみて感性を磨いたり・・・と、自分の出来る範囲で続けてきたそうです。

 

それから、これも大切なことですが、経験にかかる費用は『自腹』だったそうです。

自分でお金を出して学ぶことはとても大事だと書かれていました。

 

お金がかかるから学びたくない、会社のためにもなるんだから、

会社にお金を出してもらいたいというのは私の経験からも論外です。

 

自分でお金を出して学ぶからこそ必死になり、

集中力も上がるわけですし、結果得るものが多いものです。

 

コミュニケーション力を鍛えよう

自分がブランドになるには、コミュニケーション力も大切です。

本書には、林田さんが行ってきたコミュニケーションの方法がいくつか書かれています。

 

  • 気配りや心配りができるようになる
  • 相手のいいところを5つ見つける
  • 人を喜ばせることが好きになる
  • 人からの好意に対して喜び上手になる
  • 話術を磨き、言葉のキャッチボールを楽しむ
  • 聞き上手になる

 

以上のことについて書かれています。

中でも、聞き上手についてですが、私は別の本でも聞き上手の効果について読んだことがあります。

 

やっぱり、自分の話を興味深く聞いてくれるとうれしいものですし、

聞いてくれる相手にも良い印象をもちますよね。

話下手な人でも、聞き上手にさえなれば会話はうまくいきます。

 

まとめ

著者の林田さんは、リッツ・カールトンで営業支配人、営業統括支配人を経て

コンサルティング会社を経営、その後、京都全日空ホテルの社長兼総支配人を歴任されました。

 

そこだけを見ると、林田さん=すごい人と思ってしまうわけですが、

目に見えない努力を積み重ねてきているからこそ、40代後半でリッツ・カールトンに

転職してからも学び続ける姿勢を続けられたのだろうと思います。

 

ただ、社会人になって自主的に勉強をする人は少数派であることは否めません。

ですから、クレドを導入して浸透させていく過程のなかで、様々な学びの機会があります。

学ぶことが当たり前のような職場の空気を作り、学んだことを仲間同士でほめ合う職場作りも作る必要があるように思います。

 

リッツ・カールトンには、各部署がスタッフをお互いに出向させて、他部署を学ばせて成長させるクロストレーニングという仕組みがあります。

クレドコンサルタントの清水先生も、リッツ在籍中にクロストレーニングを経験してボトルキープと葉巻のサービスを自分の部署に導入していました。

これはリッツ・カールトンの中の話しですが、会社やお店の中で、私はこれしかできないという人より、職場のあらゆる事に精通している人の方が仕事ができますし、ブランド化していると言っていいと私は思います。

他部署に出向することで、先ほどお話ししたコミュニケーション力も大いに鍛えられますしね。

 

リッツ・カールトンには他にもスタッフのブランド化につながるような仕組みがまだまだたくさんあります。

今回はクロストレーニングでしたが、このような仕組みがあれば、もっと多くのスタッフが著者の林田さんのように自主的に学ぶことができるようになると思います。

 

今の私の年齢が、ちょうど林田さんが大病をきっかけに挫折し、再起をかけてリッツ・カールトンの

採用試験を受けたご年齢と重なるため、言葉にするのは難しいですが、

読んでいていろいろと感じるところがあります。

 

つづく

 

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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