著者:友松はじめ
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クレドを持っている人はリーダーになれる

クレドを研究している友松です。
リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田正光(著)を読んで私のつたない感想を書いてコラムにしていましたが、今回で読み終わってしまいました。

最初は読み終えられるかなあと思っていた本でも、読んでいるうちにだんだんをおもしろくなり、著者にも共感していくわけですが、終わりが近づいてくると寂しい気持ちになるものですね。林田さんのご著書はもう読めないのが残念です。

最後はリーダーシップについて、本から学ばせていただきました。

リーダーとワンマンは別物と考えてください。ワンマンは「独断と偏見」で行動することがほとんどです。
リーダーは「偏見で」ではいけません。ただし「偏見のない独断」はリーダーに必要だと思います。(182ページより引用)

私の経験した職場の状況で言うと、私が退職してからの話なのですが、当時は分社独立の制度を採用していて、各部署の部長だった人が自動的に社長になる、もしくは外部から採用して社長になるという形でいくつもの会社ができていた時期でした。

採用されて社長になった方が独断と偏見が強い女性で、気に入った男性をそばに置き、面接で採用し、意見する年配社員をまったく経験のない部署に異動させるなど、目に余るものがありました。

外部にも漏れ伝わるほどの状況で、最後は辞めさせられましたが、もとに戻すまでが大変だったようです。

 

リーダーとして採用するとき、その人の資質を見抜かなければいけないと思います。

輝かしい経歴があったとしても、本当の努力によって勝ち取ったものなのか、たくさんの人の犠牲の上で勝ち取ったものなのか、そういうところも見抜かいないといけないですね。

リーダーが独断と偏見で意思決定する人だと会社も組織も疲弊します。この会社は社長といっても雇用された人でしたから、首を切ることで崩壊を防げましたが……。

この『独断と偏見』で意思決定しないリーダーはどうしたら生まれるのか? 独断と偏見が無いようにするにはどうしたらいいのか? 独断と偏見はよくないことはわかりますが、じゃあその意思決定する軸ってなんなの? ということになりますね。

 

それが、クレドなんじゃないでしょうか。

判断のためには原理原則となる哲学というものがリーダーに備わっていることが必要です。哲学に基づいた判断なら、そこには一貫性が出てくるでしょう。それはリッツ・カールトンのクレドに相当するようなものです
。(183ページより引用)

と、林田さんも言っています。

私も、クレドサクセス実践会のクレドを作るにあたって、清水先生からたくさんの指導を受けました。現在も受けていますが、クレドを作ると決めてからクレドを作るまでに、自分のことはもちろん、クライアント様のこと、いっしょに仕事をする人たちのことなど、いろいろなことを考えました。

そして、出来上がってからも、毎日読んで暗記するのはもちろんですが、自分で考えたものだとはいえ、あらためて自分に染み込ませていく作業を今も続けています。

そういう、リッツ・カールトンのラインナップに相当するような作業を一人ででもやっていくこの作業が、軸というか哲学として自分に染み込むのだと今は思えます。

 

今、会社にクレドが無いなら、自分の目標とからめて個人版のクレドを持つこともいいと思います。

リーダーシップと魅力のある人は目標をかならず備えていると林田さんは言います。

目標があって、揺るがない人は周りが見ても、頼もしく、強くみえます。

 

林田さんも自分の目標を具体的にもっていたそうで、紙に書いて常に持ち歩きながら、いつも見返し、かなった目標をどんどん消して、目標を意識していたそうです。

私も10年先までの目標を期限をつけて持っています。でも、林田さんのようにいつも持ち歩くようなことはしていませんでした。私も紙に書き出して持ち歩くようにしたいと思います。

 

それから繰り返しになりますが、もし会社にクレドが無い場合でも、まずは自分のクレドをつくるという方法があります。自分のクレド、自分のルールですね。

自分のルールですから、修正も気軽にできますので、クレドに興味のある方は、ぜひ自分のルール、自分のクレドを作ってみてください。

日々の行動や考えに新しい風が吹き込んでくるはずです。

 

これで、

リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと/林田正光(著)

から得た気づきのコラムを終了いたします。

ありがとうございました。

 

《つづく》

 

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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