著者:友松はじめ
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伝説のホテルマンが説くIT企業のホスピタリティ戦略

クレドコンサルタントの清水健一郎先生の本を読んだことがキッカケでクレドに興味を持つようになって、このようにクレドに関するコラムを書くようになりました。
クレドに関する情報を調べることも多いのですが、実は1つ気がついていることがありました。

それは何かというと、クレドを導入しているIT企業が意外に多いということです。
IT企業といっても楽天じゃないですよ。
楽天のクレドは有名ですが、楽天のように知名度があって大きな企業ではなくて小規模のIT企業です。

検索すると意外にヒットします。
若者が多いからかチョットふざけたような、楽しげなクレドが多いですが、その内容はお客様のこと、一緒に仕事をしている取引先のこと、そして会社と従業員へのホスピタリティが表現されています。

IT企業というと、カジュアルなファッションで仕事をして、1日ほとんどパソコンに向かっているのでコミュニケーションもできない。
お客様との打ち合わせの接客態度も悪いんじゃないか。

なんてイメージがあります。
『リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大切なこと』の著者、林田正光さんもそう思っていたそうです。

ITとホスピタリティは無縁。
これは今でもあんまり変わらない状況ではないでしょうか。
もちろん個人個人のパーソナリティとしてパソコンに詳しくてコミュニケーション力に長けている人はいます。

でもそれは個人の資質であって会社の文化ではないですよね。
IT企業とホスピタリティが無縁だと思っている人が多いと気づいたIT企業の経営者がクレドの導入を通じて従業員と会社にホスピタリティを取り入れているのだと思います。

業界に限ったことではありませんが、IT企業も他社との差別化に必死です。
差別化するために、技術力を磨く、デザイン力を磨く、サービス内容に個性を出す、おもしろい公式ブログを作って更新するなどなど努力をしているのだと思います。

でも、それって大事なんだけど、結局お客様が感動してくれて、喜んでくれてはじめて売上ってつくれるのだし、そこは他社もやっていることだから必ずやらないといけない。
そしてお客様からはどこがどう差別化されているのかがわからない。

だってIT素人だから。
そしてなんとなく質問しにくいんですよね、IT系の人たちにネット系は。
私の周りもそうです。

だからこそ、ここで他社との差別化になるのがホスピタリティです。
なんでも質問できるし、自分たちが気が付かないところにも気を配ってくれるし、身だしなみに不快感は無いし、しゃべり方も好印象だし。
服装はIT企業らしくラフだったとしても、ホスピタリティがあるIT企業ってなんだか安心感ありませんか?

IT企業の差別化に『ホスピタリティ』が必要だと気づいたのが、アイエスエフネットというIT企業の社長、渡邉幸義さんでした。
渡邉さんが林田正光さんの講演に参加後、林田さんに声をかけたところからこの本が生まれました。

『IT企業のホスピタリティ戦略』です。
今回はこの本をじっくりと読みながらクレドの研究コラムを書いていきたいと思います。

この本を一言で表すと
ホスピタリティと対極の業種にクレドを導入する

読んでいくのが楽しみです。

《参考文献》IT企業のホスピタリティ戦略 / 林田正光(著)

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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