著者:清水健一郎
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どこにいてもホテルの大使である意識を持つ ベーシック15番

はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

 

【友松】:大勢の人は自分の経験をもとにしてしか考えることができませんもんね。

 

【清水】:だから街場の飲食店の人たちからすると、じゃあ飲食店を経営してみたら?
という発想になってしまう。
ホテル出身者で飲食店を経営する方全部ではないですが、私達の間ではホテル出身者が飲食店を経営してもうまくいかない例をたくさん見てきました。

 

【友松】:一般の会社でもありませんか?
会社に所属しているときはたくさんの出入り業者さんが良くしてくれたけど、自分が独立したとたんに、だれも相手にしてくれなくなったとか。

私も相手にされなくなった経験があります。(汗)
あー、このことかぁって思いましたもん。(笑)

 

【清水】:私の知っている範囲でも独立してお店を続けておられる方は本当に少数です。

 

【友松】:サラリーマンなんでしょうね。
会社員としてやることと経営者としてやることは違いますよね。
会社員として決められた範囲の仕事は責任をもってやる。
ということなんじゃないかって思うんですが…

 

【清水】:私は違うと思うんですよ。
お客様に提供する料理がまずくても、お客様が来てくれてお金さえ払ってくれればお店は続けられる。
それが真実なんですよね。

 

【友松】:はい。

 

【清水】:でも、ホテルの人達からみると、そんなわけがないと思うんです。
でも、現実にそんなお店があるんですよ。
お世辞にも美味しいといえない味のお店がです。

『そんなことがあるわけない』と思うのが視野が狭いと感じるんです。
ホテルの人たちは向上心があっていいんですが、上しか見ない人もいて…
そうじゃなくて、なぜまずい料理を出していても10年続くお店があるのかっていう理由を見ようとしないんです。

続く理由がなにかあるんです。
その理由を見ようとしない。
それがホテルを出て、お店をオープンさせて、長く続かない原因だと思うんです。
理想と実際の経営は別ですからね。

 

【友松】:ホテルマンといっても会社員だから経営者の視点を持って仕事をしているわけではない場合が多いでしょうから、視野が狭いというのも分かる気がします。
なぜ自分たちにできないことをやっている人たちなんだって街場の飲食店を見ることができないんだろうって思います。

お店を切り盛りして、従業員をマネジメントして、仕入れをして、集客もして…ってスゴイじゃないですか。

あ、でもそういうところが分からないから視野が狭いっていうのか。
なるほど。
そういうところが見れれば、街場の飲食店に対して尊敬だとか、敬意とか、ここから少しでもいいものを得て帰ろうとか考えられると思うんですよね。

 

【清水】:そういうことなんですかね。
まさに下町ロケットですよ。

 

【友松】:ベーシック15番に書かれている『ホテルの大使である意識を持ちましょう』って、ホテルから出ても周りはお客様、全ては学ぶべきものとして敬意を払う存在…。
そんな気持ちに立ち返らせてくれるものなのかもしれないなあと思いました。

 

【清水】:なかなか人間って謙虚になれないんですよね。

 

【友松】:最後にベーシック15番の最後に書かれている『何か気になることがあれば、それを解決できる人に伝えましょう。』というのはどういう意味ですか?

 

【清水】:これは、肯定的な考え方や話し方ができなくなる前に自分で解決しなさいってことじゃないかと私は思います。自分でというのは判断も含まれるので先輩や上司など解決できそうな人に私は相談していましたね。

 

【友松】:なるほど。相談して客観的に見てもらって直していくってことか。

 

【清水】:もちろん、仕事が終わってからも大使としての意識を持つということはありましたけどもストレスを溜める前に対処しなさいということではないかと思います。
でも私達は15番だけでなく、どのベーシックでも前半と後半に解体してラインナップでディスカッションしてみたりといったこともしていましたね。

 

【友松】:清水先生、今回もありがとうございました。

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?

今回は視野を広く持つということがとても大事だなと思ったコラムインタビューでした。
NLPにポジションチェンジというテクノロジーがあります。

これは簡単に言うと自分の中から抜け出して相手の見方感じ方を擬似的に感じるということをだったり、全く関係のない第三者から客観的に自分を見るというワークを行って、新しい知覚を自分に取り入れると言う内容のものです。

インタビューの中でも出てきましたがどうしても人間って自分の経験の中でしか判断ができないことは多いと思います。
自分の立場、自分の考えで発言して行動するから相手の気持ちがわからなくて、相手とトラブルになったりということが起こるわけです。

だから相手の立場で考えられる習慣をつけていく必要が私達にはあるし、これはとても大事なことだなと今回インタビューを終えて考えることができました。

仕事をしていると相手の立場になれというアドバイスはよくもらうと思うんですが、言いたいことは分かるんですが実行に移すことが難しかったりしませんか?
でもNLPのテクノロジーを使えばそこが自分一人ででも習慣化することができるのでとても便利です。

また何かの機会に詳しくお話しできたらと思います。
次のインタビューからベーシック16番が始まります。

 

《つづく》

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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