著者:友松はじめ
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これからお話ししていく、30分読書法を学び、ビジネス書や実用書を読んで、その本の中から必要な情報を取り出して使うことができれば、その社員はその他大勢の社員の中から抜け出し、きっとあなたの会社の切り札社員になります。

しかも、その切り札社員は、1人ではありません。
2人でも、3人でも4人でも5人でも「量産」することが可能です。
その切り札社員の量産方法をお伝えいたします。

あなたはもうこれで、
「おっ?今度はこんな本読んでるんだ!?スゲーな~。」
「自分で買ったり、図書館に行って借りて読んでるんだろ?本当に感心だなぁ。」
「今度はどんなアイデアを考えつくのか楽しみだよ。がんばろうな!」

と、声をかけるだけ。

本を読んでいる、それを仕事に活かそうと奮闘している社員を持ち上げてあげるだけでいい。
そうすれば、勝手に社員たちは切り札社員になっていくのです。

社内に、たった1人の切り札社員が生まれれば、食べ物を川で洗ってから食べるサルが同時発生的に全国に出現したシンクロニシティのように、次々と勝手に凄い社員が生まれます。

「なにも言わなくても勝手にやってくれる社員が入ってこないかなぁ」などと思わなくても。
「もっと働けよー」などと思わなくても。
何もしない社員にシビレを切らして、「本を読め!本を読め!この本いいから読んでみろ!感想聞かせろ!」などと言わなくても。
読んで欲しい本をわざわざ買い与えないでも。

お互いに切磋琢磨して、お互いに刺激しあって、次々といろんな施策を考え実行していくかもしれません。
ライバル会社を一気に出し抜くような商品やサービスを考え付くかもしれません。
あなたは、それに対して、サントリーの創業者、鳥井信治郎よろしく「やってみなはれ。」と言うだけ。

楽チンでしょ?
これって、雇用の理想じゃないですか?

そうするだけで、その社員はさらに楽しみながらがんばって、より多くの本を読み、どんどん成長を加速させます。
そして、さらに仕事のスキルに磨きをかけていくことになります。
もしかしたら、逆に、そんなとても喜ばしい状況に、あなたが少し社員に嫉妬したり、寂しく感じたりすることがあるかもしれませんね。

まぁ、贅沢な悩みですが。

私も会社員だったころ、自腹で本を読みあさり、仕事に活かしていた頃、所属していた部署が本社ビルの離れにあったんですが、週に何回か社長が来て、私の後ろに立って、

「この本オレも読んだよー。どうだった?」
「これ読んだんだったら、こういう本読んだらいいよ」
など、何かと声をかけて気にかけてくれていました。それだけなんです。たったそれだけでも、会社の社長が分かってくれているだけでも、読書で情報収集して仕事に活かしている意味がありました。

やっててムダじゃないと。

社長が気にかけてくれるから、どうどうと所有している本を50冊以上、会社の机の上に置いていても誰一人として文句は言ってきませんでしたし、逆にそれに影響され、読書法を学び、私以上に本を読み、活かし成長した同僚が何人も出現しました。

お互いに読んだ本の貸し借りもし、本の内容を企画会議でディスカッションしてライバル会社では絶対に作れない企画をいくつも作りました。

逆に、ライバル会社からまるっきりマネされることが何度もありました。

次はどんな企画で、商品で、サービスで、お客様を楽しませようか?
次第に、そういうポジティブな雰囲気の部署になっていきました。

今までの社内の常識や業界の常識を壊すような試みの企画もありましたが、様々なことを実行できたのも、その都度、企画のコンセプトを理解してくれ、ゴーサインを出してくれた上長や社長のおかげでもあります。

ただ、私が唯一心残りだったのは、まだその当時、現在教えているような、読書によって勝手に自己成長していく教育メソッドを私が持っていなかったことです。

月にたった1回、わずか2時間~3時間、このメソッドを使っていれば、かなりの人数の切り札社員が生まれていたことでしょう。
それが少し残念ではありますが、仕方ありませんね。

この方法は、教育メソッドを作ろうと思って開発したわけではなく、美大卒でビジネスセンスも無く、直感と経験だけでなんとか32歳までやり過ごしてきたサラリーマンが、苦しい状況から抜け出すため、やむにやまれず読書法を身につけ、未経験の仕事に取り組んで、読書法によって、マーケティングのスキルを身につけて、そして結果をだしてきた、現場のサラリーマンの実体験がもとになっています。

私自身が経験者であり、実験台となって積み重ねてきたメソッドなので、頭の良い方が作ったわけではない、底辺から積み上げてきたメソッドなので、できない人の気持ちも悩みもわかる。

今よりももっと能力を伸ばしたいと思っている方の気持ちもわかる。

今までやってきたことを、メソッドとして整理して、講座として何人もの方に教えてきて再現性もある教育メソッドであると自負しています。

読書は、もっとも低予算で、しかも社員をセミナーに行かして勉強させることもなく、講師も招いて研修することもなく、社内で社員同士で質の高い研修ができる唯一最強の方法なんです。

社員をセミナーに参加させるのもいいですが、私も経験ありますが、出張してセミナー受講しても、費用がかかるだけで、やらされ感満載で、セミナー中、寝てたりとか、帰社後のレポート提出も、セミナー告知のパンフレットを要約したような内容を書いて提出していたりしました。

もちろん、すべてではありませんが。(汗)

人によるとは思いますが、セミナーは、お金も時間もかかり、受講した社員がその後、セミナーの内容を仕事に活かしきれるのかが疑問に残ります。

また、読書って、現在のネットの時代に、ネットの情報と比べると古いんじゃないのか?
という疑問もあることと思います。
しかしそれは私は違うと思います。

ネットの情報は基本的に無料で手に入ります。
本はもちろん有料で、出版までに数ヶ月も要します。

しかし、本は著者の他に編集者という第三者が入り、内容を精査していきます。
本は、しっかりとチェックされた情報なんです。

ネットの情報は基本的には、そういった編集者は入らないですよね。

なので、情報の信用性からいうと本の方が確かなんです。
それに、無責任な内容も掲載できませんからね。
そういった理由からも、私は、本の情報のほうがネットよりも質が高いと思っています。

話しが横にそれてしまいましたが、ネットの時代とはいえ、仕事に活かす情報を得たり学んだりするツールとして、実用書・ビジネス書の読書が最適なのです。
そして、切り札社員を量産するのも読書を利用するのがいいんです。

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