著者:友松はじめ
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IT業界にクレドを導入している会社が多い理由はもしかして…?

クレドを研究している友松です。
私はクレドの勉強のために定期的にクレドを掲げている企業や、企業理念を探してブログに紹介しています。

それを何年か続けていて気がついたのですが『IT企業のクレド導入が多い』でした。
最初は偶然かな? 検索の仕方が偏っているのかな? と思ったのですがそうでもなかったのです。

IT企業のクレドは、まじめなものから、めちゃくちゃフザけたものまでありました。
どのクレドもクレドだけでなくクレドをつくるプロセスも大事にしてきたのでしょう。
クレドの内容と会社のホームページがとてもマッチしている企業が多かったです。

でも、どうしてIT業界にクレドを導入している企業が多いんだろうと思っていました。
そうしたらある記事に、IT業界で有名な人が、自分が経営する会社にクレドを導入したことでIT業界でもクレドを導入する企業が増えてきた。

なんて記事を読んだ記憶があります。
そういうこともあるだろうとは思いましたが、アイエスエフネットがクレドを導入したことが、IT業界で当たり前にクレドが導入されていることのキッカケになっているんじゃないかと今回本を読んで思いました。

クレドを作る時、クレドよりもクレドを作るまでのプロセスが大切だと書かれています。
クレドを作るためにやることが従業員と経営者と会社を成長させるということなのしょう。
CSの研修では、接点の無い従業員どうしの連帯感が生まれるメリットがあったそうです。

アイエスエフネットの従業員さんは、会社に出社せずに直接クライアントさんに出社するため従業員どうしの接点は薄いです。
そして他社に出向いて仕事をするため、クレドがあることでより自分たちの役割に意識できるということでした。

これは、海外で生活する日本人が、日本を離れているからこそ日本人であることを強く意識するというのと一緒だと思いました。
日本には世界に誇る歴史や伝統文化があります。
だからこそ、日本人であることをあらためて誇りに思う人も多いそうです。

アイエスエフネットさんもこれと同じで、自分の会社にクレドがあることで他社で仕事をしていてもアイエスエフネットの社員とは? アイエスエフネットの社員としてどんな振る舞いをすべきなのか? このようなことが自然に意識できるのだろうと思います。

クレドを作るプロセスも大事とのことですが、たとえばCSの研修では長所と短所を出し合うディスカッションを行っています。
『長所と短所を出し合うディスカッション』と聞くとどこでもやっていることのように感じますが、ビジネスユースNLPの視点で見てみると、これってNLPの第3ポジションです。

第3ポジションは、自分自身を客観的に見てみることで、今まで見えてなかったことに気づくことができるNLPのテクノロジーです。
見えてなかったことに自分たちで気がつくので、モチベーションにもつながるんです。
そこにはやらされている感が無いですからね。

自分たちで作ったクレドは会社内に浸透しやすいというのはこういうことも理由にあると思います。

アイエスエフネットさんがクレドを完成させたのは2009年12月23日
またIT業界でクレドを導入している企業は無かったそうです。
そう考えるとIT業界でクレドやホスピタリティが当たり前になりつつあるのは、アイエスエフネットさんがキッカケだったのでは? と思えてなりません。

 

《つづく》

 

《参考文献》伝説のホテルマンが説く IT企業のホスピタリティ戦略 / 林田正光(著)

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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