著者:友松はじめ
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クレド導入をお考えの方へ
リッツ・カールトンホテルやジョンソン・エンド・ジョンソンのクレドを見て、導入を検討する経営者、マネージャーが多い中、導入に失敗したり、導入後に効果が上がらなかったりする現象が多いようです。

今回のプログラムでは、導入のコツ、導入して効果を出す秘訣をお話できると思います。
ステップ1から順に実施することを強くお勧めします。

これは、私自身の体験や知り合いの失敗事例を通じて獲得したノウハウをベースに、クレド導入と運用に成功していただきたいという強い気持ちから湧き出てくる思いです。

日本中で、ひとつでも多くの会社、職場、お店で、成功に結びつくクレド導入事例を増やすことが私の使命です。

業種、規模を問わず、導入数が増えて、クレド導入・運用が売り上げアップにつながり、経営者、スタッフのみなさん、お客様の笑顔が増え、その楽しさや満足が社会を明るくするのにつながれば幸いです。

今回はクレド6ステップ導入マニュアルステップ4です。
ステップ4はクレド作成のステップです。

クレド導入前のストレッチ、「グッド&ニュー」「サンキューカード」「本日の誕生日」で、職場を前向きな姿勢に整えられましたか?

毎日、充実したラインナップを実践していますか?
クレドの導入に前向きな意見は出てくるようになりましたか?

ステップ4 では、いよいよクレドを経営者・経営幹部の手で作成します。
ステップ4で順番に実行していくワークは以下の通りです。

ステップ4の内容
【1】クレドを導き出す「会社のビジョン」を明確にして文章化する
【2】クレドを守り貫くために「会社のミッション」を明確にして文章化する
【3】会社のミッションを遂行するためのミッション・ステートメント(使命宣言)
【4】クレドを作成する
【5】クレドを遂行の為に、行動指針(ベーシック)を文章化する
【6】クレドを携帯しやすいカードにする

リッツ・カールトンでは、上記【1】~【6】や、ステップ2で紹介したファーストクラスカード(ビジスタではサンキューカードで代用)、ステップ3で部分練習したラインナップの他にも、クレドを有効に活用する仕組みや仕掛け、制度などたくさんあります。

今回の6ステップマニュアルの1~5ステップでは、私が考える最低限のものを紹介して取り入れていただく提案をしています。

ステップ6では、さらに導入を検討していただきたいものも紹介していきます。
まずは、このステップ4でクレドを作成し、ステップ5でクレドの浸透・定着化を行ってください。

ステップ5までが最低限必要と考えたものです。
その後、ステップ6に進み、様子を見ながら、リッツで取り入れられていたものの導入をご検討ください。

それでは「クレド6ステップ導入プログラム」のメインとなるクレド作成の期待できる効果について説明していきたいと思います。

 

クレド6ステップ導入マニュアルステップ4で期待できる効果

それでは、ステップ4で作っていく1~6の期待できる効果を説明していきたいと思います。

【1】クレドを導き出す「会社のビジョン」を明確にして文章化する
【2】クレドを守り貫くために「会社のミッション」を明確にして文章化する
【3】会社のミッションを遂行するためのミッション・ステートメント(使命宣言)
【4】クレドを作成する
【5】クレドを遂行の為に、行動指針(ベーシック)を文章化
【6】クレドを携帯しやすいカードにする

 

【1】クレドを導き出す「会社のビジョン」を明確にして文章化する
「ビジョン」を明確にして文章化する狙い、期待できる効果

「ビジョン」を明確にして文章化することで期待できる効果があります。
想定される効果は以下のものです。

  • 今一度、会社の「やりたいこと」「なりたい姿」「未来予想図」「ゴール」を再確認できる
  • ビジョンを示すことで、従業員が「会社がその方向で行くのなら、安心できる。」「是非、会社のビジョンに参加したい。」と思ってもらう
  • ビジョンを明確にし、従業員に浸透させることで、自分で考えて動く従業員が増える
  • ビジョンを明確にして一般に公表すれば、賛同してくれる従業員が集まり育つ
  • ビジョンを明確にして経営していると、従業員を採用する際、「あの会社は、こう言う会社で、目指しているところが○○だから、是非、働きたい。」また逆に「あの会社は、こう言う会社で、目指しているところが○○だから、自分にはあってない会社だから採用試験を受けるのはやめよう」と、判断できるので、就職希望者と雇用者の時間とコストが少なくてすむ
  • 消費者・お客様に「やりたいこと」「なりたい姿」「未来予想図」「ゴール」、すなわちビジョンが伝われば、「なら、あの会社を応援しよう」と賛同してくださるお客様も現れます。そういうお客様には、安売りする必要がなくなる
  • 何か決断しなければならない時、ビジョン達成のために必要か不必要かで判断できる様になるので、結果的に決断のスピードが上がる

 

【2】クレドを守り貫くために会社のミッションを明確にして文章化ミッションを明確にして文章化する狙い、期待できる効果

ミッションを明確にして文章化することで期待できる効果があります。
想定される効果は以下のものです。

  • 今一度、会社の存在理由、会社をはじめた理由を再確認できる
  • ミッションを明確にし、従業員に浸透させることで、自分で考えて動く従業員が育つ
  • ミッションを明確にして一般に公表すれば、賛同してくれる従業員が集まり育つ
  • 消費者・お客様にミッションが伝われば、「なら、あの会社を応援しよう。」と賛同してくださるお客様も現れます。そういうお客様には、安売りする必要がなくなる
  • ミッションを明確にして経営していると、従業員を採用する際、「あの会社は、こう言う会社で、目指しているところが○○だから、是非、働きたい。」また逆に「あの会社は、こう言う会社で、目指しているところが○○だから、自分にはあってない会社だから採用試験を受けるのはやめよう。」と、判断できるので、就職希望者と雇用者の時間とコストが少なくてすむ
  • ミッションがあれば、悩んだ時に立ち返る事ができる
  • 何か決断しなければならない時、ミッションに沿っているのか、反しているのかで判断できる様になるので、結果的に決断のスピードが上がる

 

【3】会社のミッションを遂行するためのミッション・ステートメント
全職場のミッション・ステートメント、期待できる効果

  • ミッション・ステートメント(使命宣言)には狙いがあります。
  • 想定される効果は以下のものです。
  • 従業員の誇りになるミッション・ステートメントを作成していただくので、従業員の愛社精神が強まる
  • 従業員がミッション・ステートメントを作成するので、従業員はミッション・ステートメントを大切にします。その為、経営サイドだけで作成したミッション・ステートメントよりも浸透が早く、現場にあった確実なミッションが作成できる
  • 従業員がミッション・ステートメントの作成を通して、ビジョン、ミッション、ミッション・ステートメントへの理解が深まる

 

【4】クレドを作成する
クレドの作成と導入する狙い、期待できる効果

クレドの作成と導入で期待できる効果は以下のものです。

  • 従業員の誇りになる様なクレドを作成していただくので、従業員の愛社精神が強まる
  • クレドを望む土台ができているので、従業員はクレドを大切にします。クレド作成にあたり、従業員はミッションステートメントの作成に関わっていた為、経営者が作ったクレドでも浸透が早く、現場にあった確実なクレドが作成できる
  • クレド作成にあたり、従業員への充分な練習と土台が出来ているため、ビジョン、ミッション、ミッション・ステートメント、クレドへの理解が深まる
  • クレドがあれば、悩んだ時にクレドに立ち返る事ができる
  • 何か決断しなければならない時、クレドを見れば判断できる様になるので、結果的に決断のスピードが上がる

 

【5】クレドを遂行の為に、行動指針(ベーシック)を文章化する

ベーシックの文章化には、期待できる効果があります。
想定される効果は以下のものです。

  • ベーシック作成メンバーが、各々の職場だけでなく、集まった選抜メンバーの職場の事も考えてベーシックを作ることにより、社内の職場を越えた結束力が強くなる
  • 他部署の仕事にも理解が生まれる
  • 従業員でクレド、ベーシックを作成していただくので、従業員の愛社精神が強まる
  • 従業員がベーシックを作成するので、その為、経営サイドだけで作成したものより、現場への浸透が早く、また現場にあった確実なベーシックが作成できる
  • 従業員がベーシックの作成を通すことで、ビジョン、クレド、ミッション、ミッションステートメントへの理解が深まる
  • ベーシックに沿って、日々の仕事がブレずに遂行される
  • 仕事を妥協しなくなる
  • 何か決断しなければならない時ベーシックに判断の仕方が書いてあるので、結果的に決断のスピードが上がる

 

【6】クレドを携帯しやすいカードにする

クレドカードを作成することで期待できる効果があります。
想定される効果は以下のものです。

クレドをクレドカードにし携帯することで、いつでもどこでもクレドを確認しやすく活用できる

従業員が友人、家族、お客様にカードを渡すことで、会社のビジョン、ミッションなどを多くの人に理解して頂きやすくなる

従業員が渡したカード内容を見て「この会社で働きたい」「この会社を応援したい」「この会社の商品に興味を持った」と思う人も出てくる

会社のビジョン、ミッション、クレドと会社の宣伝、ブランド化ができる

社内のクレド浸透をスムーズにする

 

まとめ

今回は、クレド作成ができるクレド6ステップ導入マニュアルステップ4の期待できる効果についてお話しました。

ビジョン
ミッション
ミッション・ステートメント
クレド
ベーシック(行動指針)
クレドカード

ステップ4では以上のものを作ることができます。
起業前にクレド導入を考えている方、これから従業員を雇用しようと考えている経営者の方にクレド6ステップ導入マニュアルを読んでいただき、クレド作成の知識を得ていただきたいと思います。

今すぐにクレドを作らなくても、クレドの作り方をいつでも学べるように会社の書棚においておくのも良いと思います。
 

クレド導入方法(経営者主導でクレドを作成する方法)

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