クレド導入手順5(経営者主導でクレドを作成する方法)
クレド導入をお考えの方へ
リッツ・カールトンホテルやジョンソン・エンド・ジョンソンのクレドを見て、導入を検討する経営者、マネージャーが多い中、導入に失敗したり、導入後に効果が上がらなかったりする現象が多いようです。
今回のプログラムでは、導入のコツ、導入して効果を出す秘訣をお話できると思います。
ステップ1から順に実施することを強くお勧めします。
これは、私自身の体験や知り合いの失敗事例を通じて獲得したノウハウをベースに、クレド導入と運用に成功していただきたいという強い気持ちから湧き出てくる思いです。
日本中で、ひとつでも多くの会社、職場、お店で、成功に結びつくクレド導入事例を増やすことが私の使命です。
業種、規模を問わず、導入数が増えて、クレド導入・運用が売り上げアップにつながり、経営者、スタッフのみなさん、お客様の笑顔が増え、その楽しさや満足が社会を明るくするのにつながれば幸いです。
クレド6ステップ導入マニュアルステップ5は、リッツ式の朝礼『ラインナップ』の本格的な導入についてです。
作ったクレドは、ステップ5で浸透していきます。
ビジスタ式ラインナップの導入
コンサルタントの清水がリッツのラインナップをベースに考えたビジスタ式ラインナップをご紹介します。
ビジスタ式ラインナップの特徴は、会社によってラインナップの形を変えられる事にあります。
もちろん、「明日から違うバージョンのラインナップに変えてみよう。」と、いうことも可能です。
つまり、ラインナップで行う内容をコーナーとして ご紹介し、そのコーナーの組み合わせで、御社にあったラインナップを作ることができる。と言う仕組みです。
では、御社に合ったラインナップを考えていきましょう。
「ビジスタ式ラインナップ」の狙い、期待できる効果
ビジスタ式ラインナップには狙いがあります。
想定される効果は以下のものです。
- 無理なく会社に合ったラインナップを組む事ができる
- ラインナップをバージョンアップさせる際も簡単にできる
- 自分で考えて行動できる従業員が育つ
- 予算をかけずに効率よく社員教育し、顧客満足度を上げることで売上アップにつながる
- 社内のコミニュケーションツールとなり、社内の結束力が強くなる
- ラインナップでのディスカッションは、会社の為だけでなく、従業員の人生の成功の為のものも入っているので、会社、従業員と幸せになる
このような効果が期待され、会社も従業員の人生も充実したものになっていくでしょう。
毎日のラインナップで、加速する組織力
クレドを作り、クレドカードが完成すると、次はクレドの浸透です。
クレド浸透の鍵は、もうみなさんお分かりですね。
そうラインナップです。
ステップ3では、ラインナップを部分的に導入練習していただきました。
ここからが、本格導入のステップとなります。
そのラインナップについて、簡単に効率よく、抜群に効果がでるラインナップの仕方を、リッツのラインナップからヒントを得て作成した、ビジスタ式ラインナップを今回ご紹介したいと思います。
毎日実施する「ビジスタ式ラインナップ」の概要
ここでは、毎日実施する「ビジスタ式ラインナップ」の概要を掲載します。
ビジスタ式ラインナップの概要
▼参加してもらいたい対象
従業員全員、経営者、社内の人間全員
各現場出勤前のスタッフ
▼「ビジスタ式ラインナップ」に必要な時間
16 分から21 分。取り扱う内容によっては時間が前後します。
▼実行頻度
毎日
▼準備・及び準備するもの
ラインナップに必要なコーナーとコーナーの構成書、ラインナップレター
※ラインナップレターの作り方は本マニュアルの別トピックで解説
▼進め方
「ビジスタ式ラインナップ」作成マニュアル(クレド6ステップ導入プログラムSTEP3)参照
▼実施上の留意点・注意すること
ラインナップのコーナーは、従業員のラインナップの状態を見て、徐々に増やしていきましょう。
ラインナップの形を変える際、必ずビジスタ式ラインナップマニュアルに沿って変えてください。
ビジスタ式ラインナップ導入説明の進め方
ビジスタ式ラインナップの説明です。
ビジスタ式ラインナップは、ラインナップで実践していただく内容を扱いやすいようにコーナーで分けました。
コーナーの組み合わせで会社に合ったラインナップを作っていきましょう。
参加者にビジスタ式ラインナップを説明する際のゴール設定
ここでは、一般的なゴール設定のサンプルを掲載します。
あなたの職場、経営陣の雰囲気、目的に合わせてゴール設定をしてください。
▼参加者の想定
はじめに、参加する人を想定します。
▼説明やデモ、1回目の体験をした後、どんな感情になるか設定しておく
ビジスタ式ラインナップの説明を聞き、デモンストレーションを見て、1回目の体験をした直後に、参加者にどんな感情になって欲しいか、設定しておきましょう。
▼説明やデモ、1回目の体験をした後、どんな行動をとってもらうか?
ビジスタ式ラインナップの説明を聞き、デモンストレーションを見て、1回目の体験をした直後に、参加者にどんな行動をとって欲しいか、設定しておきましょう。
ビジスタ式ラインナップの説明
できれば、ビジスタ式ラインナップを導入する職場の状況や目的に合わせて台本を書いてください。
参加者に、ビジスタ式ラインナップの意味、効果を理解してもらいましょう。
自分から「やりたい!」と思ってもらうことが導入成功の鍵です。
このマニュアルは、参加者さんに「やりたい!」と思ってもらうことを目的としています。
- 今から話すことについて触れる<目安として1分ほど>
- 参加者のメリットを話す<目安として2~3分ほど>
- ビジョンを明確化・文章化する効果を話す<3分~5分程度で>
- 他社の導入成功事例や自分の体験、効果の実例を話す<1分~3分>
- ビジスタ式ラインナップを進める手順を解説
- ビジスタ式ラインナップの解説とデモンストレーション
- 進行役から感想を話す。締める。<1分~2分ほど>
- 参加者の感想や「ラインナップ」の練習から得た気づきの発表
- 今日(明日)から、毎日することを伝える
ビジスタラインナップは以上の流れになります。
詳しいやり方や話す内容の作り方は、クレド6ステップ導入マニュアルステップ5をご覧ください。
マニュアルには、セリフの台本もあり、すぐにラインナップを始めることができます。
ビジスタ式ラインナップを推奨する私の想い
リッツ成功のカギは、やはりクレドです。
しかし、クレドを作っても機能しない会社ばかり、それは、クレドを機能させる為の仕組みを作っていないからです。
高性能のロケットがクレドなら、ラインナップは打ち上げ台です。
どんなに高性能のロケットを作ったとしても、打ち上げ台がしっかりしたものでなければ、ロケットは打ち上げる事ができません。
いかに打ち上げ台をしっかりと作るかが鍵です。
そのため、ビジスタではクレド導入の為にクレド作成と共に、クレド浸透の為のラインナップも伝えてきました。
今一度 ラインナップに触れ、おさらいと、リッツのラインナップをベースに考えたビジスタ式のラインナップをご紹介したいと思います。
ビジスタ式のラインナップをご紹介することで、無理なく御社に合ったラインナップが可能となります。
あとは、打ち上げて軌道に乗せれば、自然と会社は進化して行くことでしょう。
しかし、それからも新たな旅の始まりです。
ゴールじゃなくスタートだと思って、変革、改革に取り組んでいってください。
まとめ
会社、職場に合わせたラインナップを簡単に構成して実践できるビジスタ式ラインナップの概要はいかがでしたか?
最初は時間を計りながらラインナップを行っていただければ、自然と目標にしている時間内で各コーナーやラインナップ全体が出来る様になります。
そこで、ラインナップをよりスムーズに、なおかつクオリティ高く、しかもそのクオリティを維持でき、さらに経営者の情熱が末端の従業員にまで伝わる仕組みがあるとすれば、知りたくないですか?
実はあるんです。
リッツの著書を読んでらっしゃる方は、「あ、あれの事だ。やっと出てきたな」と思われたのではないでしょうか?
そう!コミットメント・トゥ・クオリティです。
本マニュアルでは、コミットメント・トゥ・クオリティの紹介と、コミットメント・トゥ・クオリティの仕組みをビジスタ式に変えたラインナップレターのご紹介をさせていただきます。
ラインナップ効果が加速すること間違いありません。
以前にも申した通り、ラインナップの質がクレド浸透の質を左右します。
リッツのように、質の高いラインナップを継続し、クレドを浸透させていきましょう。