著者:友松はじめ
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2分間で変わる?!何度言っても改善しない従業員をよくするには?

従業員教育を熱心に実施している会社やお店。
それから従業員のケアを目的に定期的な面談をおこなっている会社やお店。
私がいた会社でもアルバイト先でもそういう会社やお店がありました。

定期的に上司や先輩が面談してくれて、日頃の仕事の悩みなどを聞いてくれてアドバイスしてくれる機会は貴重だと思います。
また従業員研修も、即仕事に役立ちますし従業員のレベルアップには必要なことだと思います。

70社近い会社の顧問をしている70代の経営コンサルタントの先生がいまして、その先生がおっしゃっていました。

「ぼくのクライアントで社員研修を大切に考えている会社は伸びているよ」と。

さて、社員研修や社員面談をしているとき、こんなことが気になったりしませんか?

いい子なんだけど…

  • 落ち着きがない
  • 人の話を聞いたり話したりするときの態度がよくない
  • 声が小さい
  • 相手の目を見て話さない
  • いつもイライラしている
  • 威圧的な態度が気になる
  • 遠慮がちに話すため自信が無いように見える

など。
しっかり仕事もしているし、特に不満はない。
だからこそ、こういう素行をよくしたらもっと良くなるのに。

このような態度が気になる従業員には当然、
「もっとちゃんとした態度をしろ」
「もっと自信をもって大きな声でしゃべりなさい」
「人の目を見て話しなさい」
「おちつけ」
とアドバイスしてきたと思います。

でも、かわいい従業員をいつも気にかけて、良くなってほしいと思いながら言い続けていても、ぜんぜん改善しないのではないですか?
言われている従業員は上司や社長が言ってくれることを忘れているわけじゃなく、改善しようと努力しているんです。
でもどうやって改善したらいいかわからないのです。
改善点はわかっているのに、上司も従業員も改善策をみつけられないのです。

言ってきかせる
言われたことを直そうとする

時間をかければ改善するのかもしれませんが、今のような時間が貴重な現代の場合、ゆっくりと育てるという教育法はもう限界なのかもしれません。

改善させたければ強制的にディソシエイト

  • 落ち着きがない
  • 人の話を聞いたり話したりするときの態度がよくない
  • 声が小さい
  • 相手の目を見て話さない
  • いつもイライラしている
  • 威圧的な態度が気になる
  • 遠慮がちに話すため自信が無いように見える

などなど他にも、もっとあるかもしれません。
こういった状態になっているのは、自分で自分が客観的に見えていない状態。
つまりアソシエイトの状態なんです。

だから問題の従業員をアソシエイトから強制的にディソシエイトさせて、自分をまるで他人を見るような視点、感覚にしてあげる必要があります。
強制的にディソシエイトすることによって、問題の従業員はさっきまでの自分のストラテジーが変わり…

・相手の目を見て話すようになる
・落ち着いて話すようになる
・冷静さ落ち着きがでてくる

など見た目でハッキリとわかる効果が期待できます。
つまり、従業員教育や従業員面談を受けるのに最適な本来の状態になったといえるんです。
このような態度になるだけで研修や面談の質も上がり、仕事の生産性も上がるはずです。

女優のワーク

やることはカンタンです。

用意するもの

  • 椅子2つ
  • スマホ
  • 従業員
  • 従業員の話を聞く人(上司・社長)
  • スマホを持つ人

用意するものは以上です。
そして、面談をスタートしたら約2分間、撮影者はスマホで従業員を撮影します。

2分経ったら、従業員にスマホを渡して面談室から出て一人で動画を観るように指示します。
そのとき、姿勢が悪いだの、髪の毛が乱れているだのといった一切の感情は入れずにただ見るだけと指示してください。
それから見終わったらまた部屋に戻ってくるようにいいましょう。

従業員が戻ってきたら、動画のことには一切触れずに、また面談を再開します。
その時の従業員の変化をよく観察してみてください。
動画を見る前と見た後の良い変化を感じとることができるはずです。

戻ってきたとき、話の内容を忘れている従業員もでてきます。
それもOKです。

強制的にディソシエイトできた証拠の一つです。
これを女優のワークといいます。

まとめ

女優のワークはたった2分間動画を撮影して本人に見せるだけなのでカンタンです。
でも、実際にやってみるとその効果にきっと驚くはずです。
なぜ今まで何度言って聞かせても改善しなかったのに、スマホで撮影した動画を見せるだけで改善するのか?

それは、動画に映っている自分を他人として見るからです。
つまりディソシエイトした状態になっているんです。
内的地図から外に出た。自分のカラから抜けた。というとわかりやすいでしょうか。

NLPのワークではないですが、従業員教育のもうひとつの例として、毎日始業前の25分間をつかって徹底的にディスカッションすることで人材を育てる方法もあります。
それはザ・リッツ・カールトンのラインナップです。

ラインナップはリッツ・カールトン式の朝礼と言われるもので、毎日のディスカッションの題材はクレドです。
従業員全員がクレドが書かれたクレドカードを携帯していてクレドに書かれたココはどうんなふうに理解している? というよう感じであらゆる角度からその日のファシリテーターが質問を振って、振られた人が応えます。

発言しない人もいっしょに聞いていて、いつ自分に質問されるかわからないので真剣に参加します。
このディスカッションは中堅以上の従業員同士になると終わらないそうです。
それくらい白熱するそうです。

このラインナップのディスカッションを通して従業員はリッツ・カールトンの従業員として自覚をもち成長するそうです。

従業員教育のために、朝礼をラインナップ化するのもおすすめですが、この女優のワークを応用すれば、会議での態度、お客様への接客対応、取引先への態度など、プラスの変化が期待できますよ。

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