社内読書会でNLPを活用してみよう / ビジネスユースNLP
今回は『社内読書会でNLPを活用してみよう』というコラムを書きたいと思います。
関東など都会では従業員のレベルアップ、能力アップを目的とした読書会を社内で開催している会社が増えてきているといいます。
すごくいいことですよね。
都会では朝活と称して出勤前の1~2時間を使ってSNSなどで知り合った人たちと早朝からオープンしているカフェで読書会を開いて頭をシャキッとさせてから出社するという人が増えていて朝活が盛り上がっています。
朝活などで開催される読書会は小説やビジネス書や自己啓発書などなど、ジャンルも様々ですが社内で開催する読書会はビジネス書が中心になります。
NLPを社内読書会でどう活用するかなのですが、その前に前提となるのが社内なのでイヤイヤ参加するひとが必ず一定数いるということです。
イヤイヤ参加する人としては、読書習慣がなくて自身が無い、読書会に参加して恥をかきたくないという人。
そして、社長や上司の前では「読書会!やりたいと思っていたんですよ!ぜひやりましょう!」と言いながら社長や上司がいなくなると文句タラタラやる気なし。テキトー。
こんな感じだとせっかくの勉強の機会も台無しになってしまいます。
本当に読書会をやりたいと思っている人にも悪い影響が出てしまいます。
でもこれは仕方がない部分もありますよね。
そういう人は正直に申請して読書会に参加しないという選択もあっていいと思いますが、社内でやることなので参加必須という場合はどうしましょう…。
そんなときに利用できるNLPのリソースですが、まず読書習慣がなかったりみんなの前で恥をかきたくないといった人には『チャンクダウン』が有効です。
NLPでは人にはものを考えるサイズがあるとされています。
そしてチャンクというのはカタマリです。
本を読む習慣なんて無いし、ビジネス書なんて難しそうなものなんて絶対ムリ。
と思っている人がいたとします。
この人の場合、読書会でビジネス書を読む=ムリ
という状態になっています。
ムリと思っているビジネス書の読書をいったんチャンクダウンします。
チャンクダウンとは、カタマリを小さくするということです。
ムリと思っている人は、読書会でビジネス書を読むことを大きなカタマリととらえすぎているのでムリと感じるだけなのかもしれません。
例えばチャンクダウンして…
- 読めなくてもいいから参加してとりあえず席に座って見学する
- 1冊全部読めないけど1章だけは読んで読書会に参加する(発表はまだしない)
- 事前に少しだけ読んだ部分だけの発表をしてみる
- 1冊全部読んで見学だけする
- 1冊全部読んで発表もする
以上のような方法で階段状にステップにしてみるとどうでしょう?
読めなくても見学だけするなら参加できそうな気がしてきますよね。
このようなカタチで大きな目標を掲げるのもいいのですが、従業員がストレスを感じ何度か読書会をやって自然消滅…ということにならないように、チャンクダウンすると、難しく感じていた読書会も心理的なハードルがかなり下がってくるのではないでしょうか。
そしてやる気があるように見えて実はやる気がない人につかえるNLPのリソースは『リフレーミング』です。
やる気がない人は、会社で読書会なんてやってなんの意味があるの? と思っていて読書会に自分なりの目的を見いだせないでいるからです。
そんな状態のまま、社長や上司の評価を気にして読書会に参加していたらストレスが溜まって身体の調子もおかしくなってしまいます。
ですから、リフレーミングをつかってその人なりの読書会の目的を設定し直す必要があります。もちろん会社が社内読書会を開催する目的があると思います。
それはそれで共感できるならそのまま自分の目的にしてもいいですが難しいのであればぜひ自分の目的をリフレーミングで設定してください。
たとえば…
- そういえば取引先のAさんは読書家でいろいろ本を読んでいるって聞いたな。
- Aさんとの距離を縮めるために社内読書会を利用してみようかな。
- 読んでない本も参加者から感想が聞けるから読んでしまったことにすればいいし!ラッキー。
などですね。
リフレーミングは、ものごとの視点を変えること。
ものごとの受け取り方にたくさんの選択肢をもたせようとすることです。
ちょっと視点を変えることでものごとの印象は大きく変わります。
リフレーミングは根拠があるなかで選択肢を増やすのでポジティブシンキングのように無理やり前向きにすることがありません。
ポジティブシンキングはその場はよくなったとしても、納得はしていないので時間が経てばもとに戻ってしまいますが、リフレーミングでえられた考え方はもとに戻ることはありません。
抽象度を上げる、下げるともいいますね。
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