著者:岸本健太郎
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読書家にとって、本がどんどん増えていくのは日常です。

私は、本は手元に置いておくべき、という考えですが、スペースの都合であったり、どうしても処分しないといけない理由があったり、個人個人の事情もあると思います。

そこで今回は、自分の知識を形作ってくれた本をどのように処理するか。
その選択肢について考えてみたいと思います。

パターン1:中古書店に売る

最も選ぶ人が多い選択肢がこちらでしょう。

古本屋さんに売ってお金に換えて、また新しい本を買う。
売った本は、また誰かの手元に届く。

本の持ち主の変遷のストーリーも、想像すると面白いです。

大手中古書店と、街の書店では査定額が異なることはよくありますが、基本的に下記の基準で買い取り価格が決まります。

1.本の状態(キレイさ)

書き込み、折れ、ほこり、よごれ、シミなど、見た目のキレイさのことです。

2.流行

売れる可能性の高いものは、少し有利になります。

絶版の人気本などはお店によって評価が異なるみたいですね。
こういった貴重な本を高く売りたいなら、大手よりもプロの目利きの元でしょう。

3.在庫状況

当然ですが、売れる見込みのある本で、かつその書店に在庫がない・薄い場合は、高くなる可能性があります。

大きなポイントはこの3つだと思います。

あとは、最近はネットで集荷を依頼できるので非常に楽ですね。

後述の「チャリボン」という寄付サービスを提供するバリューブックスさんなどが有名です。
バリューブックス

パターン2:寄付

東京でも最大級の読書会「読書ちゃんぷる」さんの関連で、私も本を提供することがあります。

読まなくなった本を寄付することで、その本の買い取り相当額が、希望の団体に寄付されます。

ほとんどの場合、「チャリボン」という、バリューブックスさんの仕組みを使っていて、支援先の団体は多岐にわたります。

他にも、寄付ができるサービスはいくつかあるようです。

自分の知識になった本が、自分が支援したいと思う団体の支援金になる。
いいですよね。

チャリボン

チャリボンとは
Books For Japan

ボランティア宅本便

ブックオフのボランティア宅本便

セカンドブックアーチ

セカンドブックアーチの支援先

Books for NEXT

東大のBooks for NEXT

パターン3:人にプレゼント

人にあげてしまう、というのもいいですね。

人から人へ本がわたると、そこに物語が生まれます。
本の内容の受け取り方・感じ方も違うでしょうし、同じ本について話ができることもあるでしょう。

上司・先輩から後輩へ、というのも素敵です。

どちらかというと、もらう側よりプレゼントする側が楽しくなることが多いのですが、押しつけにならないように注意してくださいね。

パターン4:自炊

本を読み取り、紙の本から電子書籍に変えてしまう方法。

以前は裁断する方法のみだったのですが、今は「非破壊」と言って、本を裁断しなくてもアプリで読み取ったりすることができるようになりました。

ただし、精度などはまだまだ課題。

個人的には、どうも本を裁断するということに抵抗を覚えてしまうので、試したことはありません。

詳しく知りたい方は、調べてみてください。


以上が、増えた本の対策です。

でもほんとに手放して後悔しない本か、よく考えてくださいね。
後悔先に立たず。

個人的には、寄付がいいかと思います。
自分の本が、回りまわってこの人たちの支援になる、と考えると、本への感謝も深まりますし。

とはいえ、ご自分にあった方法を選択してくださいね。

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