著者:友松はじめ
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クレド、リッツ・カールトン関連のビジネス書で3万部突破のヒット

社会人として大切なことはすべてリッツ・カールトンで学んだ(彩図社)』の作者、

清水健一郎氏に、クレドの作成、導入、また実際の運用や、会社、従業員、取引先、

そしてお客様や自分自身のプラスの変化など、クレドについて様々な視点からインタビューを行いました。

本からは得られない貴重なお話しをどうぞお楽しみください。

 

クレド導入の成功イメージを持とう

友松:クレドを導入したいと考えている方は多いと思います。

また、クレドを知らなくても業務改善したい、スタッフ教育したいと考えている経営者の方は多いですよね。

でも、そういう人達は、新しい仕組みを入れる際に、経営者であってもネガティブから入る人もいらっしゃるなと感じていて。

 

清水:なるほど。わかります。

 

友松:チャレンジする前から、失敗をイメージすることはよくないのですが、

クレドを導入してみたい、けれど失敗が恐い。と感じている経営者の方にアドバイスはありますか?

 

清水:言葉に出すか、出さないか。でも変わってくるし、失敗をイメージするか、イメージしないかでも、

変わってくると思いますが、イメージした通りの失敗をしてしまうことってあると思うんです。

 

友松:私もそれは考えます。

 

清水:クレド導入の失敗例ってどんなものがありますか?」と聞かれることもあるんです。

もちろん、失敗例もお話しさせていただくことはできますが、私に質問してくれた方に、

失敗例をお話しすることで、質問した方は、ありありと自分が失敗した状況をイメージしてしまいます。

人は、イメージしたことが現実になりやすいですから、失敗しやすくなりますよ。とお伝えしています。

 

友松:仮に順調にクレド導入が進んでいたとしても、

ちょっとしたつまづきというか失敗で、やっぱりダメだとあきらてしまう原因になるかもしれないですね。

 

清水:クレドはどんな業種、会社やお店でも導入できる訳ですから、

クレド導入が成功したところをイメージしながら、

ひとつひとつステップをクリアしていただけたらいいと私は思います。

 

友松:まずは、チャレンジして、その過程の中で、失敗することもあるでしょうけれど、

失敗も成功のフィードバックだと思って改善しながら取り組むといいですね。

 

清水:そうですね。

それから、最悪のことを想定するというのは、悪い事じゃないですよ。

ただ、理解して欲しいのは、イメージしたことは現実になりやすいと考えたら、

クレド導入に成功したときのイメージも同時に持っていてほしいです。

実際にクレド導入のステップを進めば、導入できますからね。

 

友松:成功のイメージ!それは日常生活にも通じるお話しですね。

 

クレドが浸透しないんです。

友松:クレドが浸透しないんです。広まらないんです。と悩んでいる経営者がいます。

浸透しない理由について、どんなことが考えられますか?

 

清水:クレド導入をしていくなかでの経験からお話しさせていただくと、

クレドを作りました。今度からこれ(クレド)を実行するように。』

と、社員に伝えて終わり。

 

クレドが浸透しない、広まらないのは、

クレドの導入が経営者の方の自己満足で終わっている場合が考えられます。

 

たとえば、ある企業で私が、

クレド3番を言ってください。』と言っても、誰も応えられませんでした。

 

友松:クレドを暗記すらしていない。つまり、クレドを作っただけの状態。

 

清水:そうですね。

 

友松:いや、でも、クレドを浸透させるには、ラインナップ(リッツ式朝礼)を取り入れることで

クレドがスタッフにどんどん浸透していくじゃないですか。

そんな仕組みは無かったのですか?

 

清水:そうです、ラインナップをはじめとする、クレドを浸透させて機能させていくための仕組みがまったく無いんです。

つまり、クレドが浸透しない、広まらないのは、クレドは作ったけれど、浸透させるための仕組みが無かっただけです。

 

友松:クレドを作っても絵に描いた餅になるのは、これも原因のひとつなのですね。

逆に言うと、ラインナップをはじめとして、ラテラルサービスクロストレーニング

ファーストクラスカードといった、リッツ・カールトンではおなじみの仕組みを

段階ごとに取り入れていけばクレドが浸透していくと言えますね。

 

 

次号につづく

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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