清掃は掃除だけが目的ではない。ベーシック11番/クレド6ステップ導入マニュアルステップ4
はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。
【友松】:このベーシック11番に書かれている清掃の範囲なんですけど、自分たちの担当しているエリアはもちろんですよね。
あとはどういうところを意識していたのでしょうか?
【清水】:例えばレストランのお客様が宴会場の場所を聞かれて案内するとしますね。
リッツ・カールトンのベーシックにもありまずが、ただ指をさすのではなくその場所までお連れする。
お客様をお連れした後、自分の仕事場に戻る時にもしゴミが落ちていたら、私たちはゴミをポケットに入れるクセがついていました。
【友松】:クセになってるんですね。
【清水】:クセになっているというか館内で気がついたらキレイにするというのは従業員ひとりひとりの役目だと思っています。
仮に汚れているのが目に入ったのに、そこを素通りしたら上司に叱られたりしましたしね。
「なぜキレイにしないのか?」と言われて
「ここはぼくの部署じゃないんで」なんて言うことはありえませんでしたね。
【友松】:そうですよね、これって当たり前ですよね。
【清水】:当たり前なんですけど、ではみんなできていたかというとリッツ・カールトン以外のホテルではそれを見たことがなかったですね。
【友松】:汚れに気がついてもやらない?
【清水】:それもありますし、自分の担当部署の中でも汚かったですから。
職場が汚い、掃除ができないというのは、仕事ができないという考え方がありましたね。
勉強のためにいろんなホテルに行くんですがそのとき一番気をつけて見ていたのが清掃が行き届いているかという点ですね。
お客様の伝票をおいたりお水を置いていたりする場所をステーションと呼んでいるんですが、ステーションが汚れていたらそのホテルのレベルが分かると言われていました。
そしてステーションも特にキレイにするようにとよく指導されていましたね。
【友松】:掃除が行き届いていないホテルがあることにおどろきはしましたが、以前読んだ本に思い当たることが書いてありました。
熊本のつぶれかけたホテルが復活していく過程を描いた『地域でいちばんピカピカなホテル』という本なのですが、このホテルが最初に取り組んだのが『掃除』でした。
え? ホテルを立て直すために最初にやるのが掃除? とすごく驚いたんですよ。
なので清水先生の今のお話を聞いて繋がりました。
【清水】:それはですね、汚れているから掃除するということだけでは無いんですよ、掃除の意味って。
売上が悪い店とか、何か問題があるとか、そんなお店の立て直しを請け負っていたとき、最初に何をやるかというと掃除なんですよ。
汚れているということもあるんですが、掃除をすることで改善点を見つけることができるんです。
効率が悪いから汚れているともいえるんです。
非効率なことをやっているから、効率を上げるための方法を探すのに適しているのが掃除をすることかなと私は考えています。
掃除をしている時に、例えばコレはここじゃなくて向こうに置いた方がいいよね、なんてことに気づき始めるんです。
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?
今回はホテルの清掃のことで清水先生の経験と私が以前読んだ本の内容とが偶然一致した感じになりましたが、清掃はキレイにする以外にも意味があることがわかりました。
清掃であれば自分の会社に取り入れやすいですから今回のインタビューも掘り下げて色々聞きたいと思っています。
お楽しみに!
《つづく》
出演/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
インタビュアー/友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中