著者:清水健一郎
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エンパワーメントの考え方

はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

 

【友松】:エンパワーメントの考え方っていいと思うんですよね。
エンパワーメントのようなサービスを導入するとしたらどんなサービスになるでしょうか。
それにはエンパワーメントの意図を考える必要があると思うのですが…。

エンパワーメントの意図が分かれば、1日20万円というようなお金が必要なサービスじゃなくて別のサービスができそうな気がします。

 

【清水】:いろんな意図があるような気がしますね。
私が過去にブログにエンパワーメントがあったからリッツ・カールトンのサービスが広がったと書いたことがありました。

エンパワーメントが伝説のサービスを生み出していたのも意図ですし、従業員が信頼されていると思うのも意図ですね。

 

【友松】:たくさんの意図がありますね。
例えば、従業員が信頼されていると感じることについてそこだけにフォーカスしたサービスを作ってもいいかもしれませんね。

 

【清水】:なかなか難しいですね。
上司や社長が「お前の好きなようにやれ」と言っているようなものですからね。
そんなことをシステムにするような感じたと思います。

あ、過去のブログの記事を見つけました。
大阪と東京の2つのリッツの年間の売上が何百億とあるなかでエンパワーメントで使った金額は100万円ほどだったそうです。と書いてました。

 

【友松】:100万円ほどって微々たるものですね。

 

【清水】:「お前の好きなようにやれ」と言われた人は、むちゃくちゃなことはしないですしね。

 

【友松】:しませんよね。
私も過去「お前の好きなようにやれ」と言われた経験があります。
すぐにでもやっていいと言われたのですが、なんとなくその言葉が信用できなかったので(笑)、やらなければならないことを一覧にし、必要な金額を書き出して企画書と稟議書を作成しました。

そして社長に報告すると「オレはそこまでやれとは言っていない」と言われました。(笑)
その社長は「お前の好きなようにやれ」って社員に言ってみたかったんでしょうね。(笑)

 

【清水】:じゃあ最初に教えてくれよって話ですね。

 

【友松】:はい。最初にどれくらい使っていいのかを教えてくれよと思いました。
結局0からまた考え直しでした。
信頼関係はあまり無いですね。

 

【清水】:だから範囲を決めておくのも大切ですね。

 

【友松】:リッツは20万円というお金でしたが、会社の大切な資源をお客様のために自由に使っていいというのはいいことですよね。
社員は責任も感じますし、使うことに戸惑うというのも正常な反応だと思います。

エンパワーメントは意図もスゴくわかるんですが、なかなか導入が難しいサービスですよね。

 

【清水】:最初の頃、エンパワーメントについてみんな戸惑っていたような気がしますね。

 

【友松】:華やかでインパクトがあっていいんですけどね。
意図を理解して導入する必要がありますね。

 

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?

企業の成功事例で紹介されるサービスや仕組みはどれも素晴らしく感じますし、導入したいな、真似したいなと思ってしまいます。

でも表面だけだとたいていは失敗する。
それもみなさんわかってますよね。
意図をくみとって、自分の会社だったらどんなサービスになるかをシュミレーションすることでオリジナルの自社サービスって生まれるんでしょうね。

《つづく》

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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