著者:清水健一郎
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ベーシック7番

はじめに
クレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビュー記事を掲載しています。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

今回から以前リッツ・カールトンのゴールド・スタンダードに掲載されていた20のベーシックについてインタビューを開始しました。

ベーシックの内容は従業員教育、特に新人教育にすばらしい効果を発揮する内容ばかりです。
清水先生は新卒でリッツ・カールトンに入社して身を持ってベーシックを体験、身につけた人からでてくる話はクレドをつくる上で貴重な資料になります。

今回はベーシック7番です。

 

【友松】:ベーシック7番です。

7.誇りと喜びに満ちた職場を作るために、すべての従業員は、自分が関係する仕事のプランニングに関わる権利があります。

 

【清水】:これは質問が多いベーシックです。
ベーシック7番をわかりやすくいうと…

『やらされているか』
『自分からやりにいくか』

自分から関わるんだよ、『自分が関係する仕事のプランニングに関わる権利があります』
そして『誇りと喜びに満ちた職場を作るために』は自分がやった達成感が必要じゃないですか。

『これはボクがやった仕事だ!』
『あの時のあのシステムを作ったのはボクだぞ!』
などなど。

こんな話をリッツ在籍時には同僚とよくやってましたね。
自分から仕事を取りにいってたんです。

言われたことだけをやる従業員を育てたいのか
『もっとこうしましょうよ』と自分から提案してくる従業員を育てたいのか
そこがベーシック7番の意図だと思います。

それから上司の態度も大切です。
部下からの声を受けとめてあげて実践させてあげることが大事じゃないですか。
『責任はオレがもつからやってみろ』というような上司の器も必要です。

管理職として若い従業員にチャンスをあたえる、そしてそれを受けとめてあげる機会をつくるためにもベーシック7番は必要だと考えます。
誇りと喜びに満ちた職場をつくるためには、みんなが仕事をしてないとダメなんですよ『作業』じゃなくて。

 

【友松】:ベーシック7番でそんな社風、企業文化ができたらいいですよね!
仕事をがんばっていると評価されるんじゃなくて…

『お前ががんばったらオレたちもがんばらないといけなくなるからがんばるなよ』
なんていうことも会社組織にはありますからね。
がんばる人がいて、それを受けとめて評価してくれる人がいる組織になるんですね。

 

【清水】:スタッフ全員がベーシック7番を実践できるとは思わないんです。
ラインナップの中で何度もディスカッションすることで徐々にみんなの中にベーシック7番が浸透していきますし、合わない人は去っていきますから。

 

【友松】:社風に合わない人はやめていくということですね。
でもそれでいいのではないかと思います。

 

【清水】:ところで、今ベーシック7番までお話しましたがベーシックって重要でしょう?

 

【友松】:はい。そう思います。
特に会社に入社したてのまだ真っ白な従業員には特に大切な気がします。

 

 

【編集後記】

いかがでしたか?
今回はリッツ・カールトンのゴールド・スタンダードに以前掲載されていた20のベーシックの中からベーシック7番を紹介しました。

ベーシック7番

7.誇りと喜びに満ちた職場を作るために、すべての従業員は、自分が関係する仕事のプランニングに関わる権利があります。

次回はベーシック8番から清水先生に意図を解説していただきます。
お楽しみに!
《つづく》

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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