著者:清水健一郎
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ミッション・ステートメントで会社のミッションが末端の従業員まで広がる

はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

 

【清水】:裏方の準備に関しては、今日の予約が●●人なのでバターを●●個用意してワインを冷やすクーラーを●●個用意します、とか。
要するに従業員に考えるクセをつけさせるんです。

例えば…
「うちのレストランはこんなミッションだから、君が今日このミッションを達成するためにどんな仕事をする?」
こんな質問をしていくんです。

 

【友松】:この例にあげた「ミッション」は「ミッション・ステートメント」ですか?

 

【清水】:そうです、ミッション・ステートメントですね。
ホテルのミッションから導き出された自分たちの部署のミッションです。
つまりミッション・ステートメントは会社のミッションが細分化されたものということです。
細分化されるから各部署でのミッション・ステートメントは変わってきます。

私がホテルに在籍していたときにはミッション・ステートメントというのは、会社のビジョンやミッションからどんどん下がってきて、宿泊部、料飲部、それぞれで、今日の自分のミッションはこれで…と、なんていうか細分化させるというか、達成しやすいように細分化させるというのがミッション・ステートメントだと思ってもらえるとわかりやすいと思います。

 

【友松】:そういう説明をきくと、あらためてラインナップっていい仕組みだなと思いますね。

 

【清水】:そうですね。
私、ラインナップが普通の朝礼と思ってましたから。(笑)

 

【友松】:ちがいますよぉー。
これでミッション・ステートメント、ミッション、ビジョン、そしてクレドまで作って、ラインナップを導入したら、いいですね、浸透しますね。

 

【清水】:ラインナップをしていたら進化していきますし、ビジョンやミッションも少しずつ進化していきます。

 

【友松】:いつも先生の原稿を編集していて思うんですけど、クレドが完成したときは未経験のクレドなわけですよ。
そこからラインナップをすることでレベルアップしていくじゃないですか。
そうすると良い意味でクレドに違和感を感じるわけじゃないですか。
そこでクレドが修正されて良いものになっていくんでしょうね。

でもこのサイクル、仕組みを多くの人が知らないんですよ。
今まで30冊程、リッツ・カールトンやクレドを取扱った本を読んできた私から言わせていただくと、書いていないんですよ。

 

【清水】:ん?どういうこと?何が書いてないんですか?

 

【友松】:ラインナップですよ。
ラインナップのディスカッションの内容や効果について書かれていないんです。

 

【清水】:林田さんは書いていますよ。

 

【友松】:そうなんですけど、私が言いたいのは詳細じゃないということです。
清水先生は関連本を読めば経験者だから、ラインナップのイメージが浮かんで広がると思うんですが私は未経験者です。
だから本を読んだだけでは細かくイメージが広がらないし効果も実感できない。
ラインナップがクレドを浸透させるためにこんなにも大切だということが理解しにくいんだと思うんですね。

だから詳細にクレド導入について解説しているクレド6ステップ導入マニュアルはクレドに興味のある人には読んでほしいと思います。

ということでミッション・ステートメントのインタビューはここで終了ですね。

 

【清水】:ミッション・ステートメントはそんなに難しいことではないです。
要するに会社のミッションがあるのに末端の従業員まで伝わっていないのでは? それならミッション・ステートメントを作りましょうということです。

ミッションを実行していくためには末端の従業員までミッションを落とし込まないといけない。
そのためのミッション・ステートメントなんですね。

 

【友松】:社是、社訓、経営理念はどの会社にもあるんですが高すぎるんです。
経営者にとっては意味があり明確な内容なんですが…
だからこそ、各部署にあわせてミッション・ステートメントを作れば各部署それぞれのミッションの達成の方法が明確になる、各部署の従業員すみずみまで理解してもらえるというのは、ミッション・ステートメントは目からウロコの発想だと思います。

 

【清水】:え?そんなに驚きですか?

 

【友松】:そうですよ、各部署でちがうミッション・ステートメントができても、ピラミッドの上はぶれないわけですからね。

 

【清水】:ビジョン、ミッション、ミッション・ステートメントを説明するときに私が話すレンガを積む話を最後にご紹介します。

例えば レンガを積むのが使命なのか? レンガを積んで城を造るのが使命なのか? レンガを積んで城を造り、王様を守るのが使命なのか? レンガを積んで城を造り、王様を守り、国を守り、家族を守るのが使命なのか?

レンガを積むのが使命だと思っていては、仕事はつまらないですし、手を抜きたくもなりますし、失敗の数も増えます。 途中で投げ出したくもなります。

『自分達の職場のミッションは、会社のミッション遂行、到達の為になっている』

『レンガを積んで城を造り、王様を守り、国を守り、家族を守るのが使命』と言う考え方ができる従業員が育ちます。

 

【友松】:清水先生、今回もありがとうございました。

 

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?
今回でミッション・ステートメントが終わりました。

クレドをつくる前に作っておきたい

  • ビジョン
  • ミッション
  • ミッション・ステートメント

の作り方、効果がわかりました。

次回からいよいよクレドの作り方に入っていきます。
お楽しみに!

 
《つづく》

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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