著者:清水健一郎
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従業員が会社のビジョンを言えるってカッコイイ/クレド6ステップ導入マニュアルステップ4

はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

【友松】:「お宅の会社のビジョンってなんですか?」って聞いたら回答に困る経営者って意外に多いような気がするんですがどうでしょうか?

 

【清水】:どうでしょうねぇ。でも自分の心の中でビジョンをかかげていて、従業員は知らないなんてことはあるかもしれませんね。
だから、それを明確にして文章化する必要はあるんじゃないでしょうか。
そして明確になったビジョンをかかげるというのも大切だと思います。

 

【友松】:そうですね。ビジョンを文章化することによって、クレドをつくる前でも「うちの会社のビジョンは●●です」と従業員やアルバイトが言える会社っていいですよね。

 

【清水】:そうですよ。
私も新卒のころビジョンを言わされましたから。

「5つ星ホテルを目指します」
「日本でナンバーワンのホテルになります」って。

それをラインナップで言うとラインナプリーダーから…

「じゃあ、それになるんだったら今日は何をしないといけない?」
「今日はどんなサービスをしないといけない?」
「仕事にどんな気持ちをもってやらないといけない?」

っていうことをラインナップのときに聞かれ…

「がんばります!」

じゃあダメなんですよね。(笑)

「じゃあ、何をどうがんばるの?」

って質問を必ずもらうんですよ。そういう回答をすると。
ですから、

「今日はこのワインを●本、売ります」

というような具体的な内容のディスカッションをするんです。
お客様が新卒のホテルマンに、

「このホテルの夢って何?」

って聞いたとしますね。

「5つ星のホテルになることです」
「日本ナンバーワンのホテルになります」

ってスッと答えることができたら、なんかカッコイイじゃないですか。

 

【友松】:メチャクチャカッコイイとおもいます。
それが実現するとおもうとワクワクしてきますね。

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?

私の以前働いていた職場の例でお話すると…

  1. 朝礼は毎週月曜日の週1回
  2. 毎日朝礼

の会社がありました。

1番の会社は創業者が考えた「あいさつやお礼を言いましょう」という倫理観のあるスローガンを唱和していました。
一応みなさん暗記はしていましたが「朝礼のときにみんなと言うもの」ととらえていました。
創業者はまだご存命で自分が守るというよりも従業員に守らせたいスローガンでした。

2番の会社には、ビジョンはありませんでした。
ビジョンやミッションを作りましょうという声が幹部社員から上がったことがありましたが、そういうものは必要ないし私がそれだと実際に言っていました。
もしかしたら清水先生が言っていた「心のなかにビジョンをもっている」経営者だったのかもしれません。

ですから、毎日の朝礼の唱和は「おはようございます」「毎度ありがとうございます」「かしこまりました」「うけたまわりました」など、言い慣れないとカミそうなビジネス用語の練習の場になっていました。

ビジョンを文章化して従業員にわかりやすく伝えて、会社全体に浸透させたいというのは従業員ではできません。
会社の姿は経営者の考え方が反映されたものだと改めて思います。
経営者は孤独で大変な仕事です。

 

《つづく》

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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