著者:清水健一郎
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はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ3のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

 

【友松】:本日からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ3の活用方法について清水先生にうかがっていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

【清水】:よろしくお願いします。

 

【友松】:クレド6ステップ導入マニュアルのステップ3は、ラインナップを部分導入する方法が書かれています。
私はリッツ・カールトンで働いたことはありませんが、清水先生からクレドを学びリッツ・カールトンやクレドについて書かれたビジネス書を読んで研究をしています。
だからこそクレド6ステップ導入マニュアルのステップ3に違和感を感じるんです。

その違和感はハッキリしています。
それはなぜクレドを作っていない状態で、ラインナップを導入するのだろうということです。

クレドがあってこそラインナップが活きてくると考えるのが普通だと思うんですね。
ですので、まずこのラインナップをステップ3で部分導入する目的をお聞かせくださいますか?

 

【清水】:一番の目的は選抜メンバーの選定です。
選抜メンバーとはクレドを浸透させる中心になるメンバーのことです。このメンバーをステップ3で見極めてほしいんです。
ステップ1、ステップ2まで進んでくれば、リーダー的な存在になる人が育ってくると思うんですね。

たとえば、ステップ2のサンキューカードを一番もらっている人やサンキューカードを一番あげている人とかですね。
あとは誕生日を中心になって祝ってくれる人もそうですね。

 

【友松】:リッツ時代のときはどうでしたか?

 

【清水】:やっぱり率先してやっていた人がリーダーになっていましたね。

 

【友松】:選抜メンバーを選びやすいですね。

 

【清水】:はい。
選びやすいのとですね、ラインナップで「みなさん考えてください」と問を出したときに、一番最初に手をあげて発表してくれる人はやっぱりバースデーを率先してやってくれる人、サンキューカードを積極的に配る人、サンキューカードをたくさんもらっている人になっていきます。

私のこれまでの経験からもそうです。
会社は社訓や経営理念はありますよね。

それをラインナップでディスカッションをしてもっと明確なものにしようという動きになったり、ビジョンやミッションが会社になかったとしても、これから会社が大きくなるためにビジョンやミッションを作って、ラインナップでディスカッションをして明確なものにしていこう。
ステップ3のラインナップ部分導入では、そんな動きになってもらったらと思っています。

 

【友松】:それらが明確になっていくということは、ステップ3のマニュアルに書いている『温まってきた状態』ということなんですね?

 

【清水】:温まってきた状態なんですけれども、ステップ1やステップ2で発表することの抵抗感がかなりなくなってきていると思うんです。

 

【友松】:私もそう思います。

 

【清水】:そこでラインナップの中で…

「あなたならどうしますか」
「あなたならどんな行動をおこしますか」
「あなたならどんなアイデアがありますか」
と質問しても、ステップ1で導入したアイスブレイクの効果で否定的なことを言わずに、肯定的な発言ができるようになっています。

自ら発表して、聞いてもらえる環境になっている。
そしてなおかつ、リッツ・カールトンの本を読んだときに

「クレドってなに?」
「ミッションってなに?」
「へー、こんなのがあるんだ」

そんな状態になったときに…

「うちでも、クレド、作ってみませんか?」

と言いはじめるスタッフが現れるとか、もちろん経営者が「クレドを作ってみないか?」と言ったときに従業員が賛成してくれるようになるんです。
そしてクレド選抜メンバーが出てくるんですね。

ステップ3は、そういうクレド選抜メンバーを見極めるためのステップと考えてもらえるといいと思います。

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ3のインタビューはいかがでしたか?

今回からラインナップの部分導入をするというお話です。
クレド導入に関係なさそうな、ステップ1のアイスブレイクだとかステップ2のサンキューカードやバースデーでしたが、ステップ3になってその意味がだんだんわかってきましたね。

これからステップ3について、さらに清水先生から詳しくインタビューしていきます。
よろしくお願いいたします。

《つづく》

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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