厳しい時代こそ人を大事にしないと結果は出ない クレド6ステップ導入マニュアルステップ2 / クレドサクセス実践ブログ(インタビュー)
はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ2がどんなマニュアルなのか。
ステップ2を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしています。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入の参考にしてみてください。
【清水】:厳しい時代こそ人を大事にしないと結果は出ないのではないでしょうか? 私はそう思います。
厳しい時代の話をするとき私は例として戦国時代の話をすることがあります。
戦国時代…厳しい時代じゃないですか。
戦国時代も優秀な人材は大切にされていました。
しかし人材を大切にしない戦国大名は滅んでいきました。
近代では、山本五十六、大日本帝国海軍のトップもそうですね。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
山本五十六でさえ、このように言ったわけで…。
もっと昔の人でいうと、中国の孫子や呉子も同じことを言っています。
やさしく、とにかく信頼関係をもって接してあげなければ人は動かないと。
【友松】:言い方は悪いですが、昔の兵士はゴミクズのように扱われていたイメージがありますが…
【清水】:たしかにそういうこともあったかもしれません。
でも、兵士をそのように扱っていた国は滅んでいます。
有名はお話をすると、孫子の兵法で有名な孫子と並ぶほど有名な呉子。
孫子の本名は孫武(そんぶ)と言うのですが『子』というのは『先生』という意味なんです。
いっぽう呉子の本名は呉起(ごき)と言います。
呉子も軍略家です。
呉子が戦に行くときは兵士と寝食をともにするんです。
呉子には、足にキズをおって膿が溜まってしまった兵士の膿を呉子自ら吸い出したというエピソードがあって、それを聞いた兵士の母親が泣いたそうです。
母親が泣いた理由はこうです。
もう息子は私のもとへは帰ってこない。なぜならそこまでしてくれる自分の将のために息子は命をささげようと思うから。
これと同じようなエピソードをもつのが、ナポレオンが尊敬しているカルタゴの将軍、ハンニバル・バルカ(紀元前247年 – 紀元前183年/紀元前182年)です。
【友松】:ハンニバルっていうと…映画のハンニバルしか思い浮かびません。(汗)
【清水】:ハンニバル・レクターですね。(笑)
ハンニバルは唯一、アルプスを越えてローマ帝国に攻め入った唯一の武将として有名な人です。ハンニバルも中国の呉子のように兵士と寝食をともにして兵士とは戦友となっていたので強かったんです。
強くなっていった国というのは優秀な人をどんどん採用していきました。
【友松】:身分は関係なく?
【清水】:そうです。身分関係なくです。
【友松】:織田信長もそうでしたね。
【清水】:織田信長もそうですし、豊臣秀吉もそうです。
武家、農民関係なく優秀なら採用していました。
そして信長のすごいところは、お金をはらってちゃんと雇ったというところです。
たとえば、農家の次男は田畑を分けてもらえないですからね。
なぜすごいかというと、今までの戦は田植えと稲刈りの時期を外していたんです。
それが暗黙の了解だったので、田植えと稲刈りの時期に戦をする武将はいなかったんです。
でも信長は他国の兵士が兼業だったところをお金を払って兵士として雇うことで専業の兵士をそろえることができた。
だから他の武将が戦をできない時期でも攻め入ることができたということです。
それから信長は国の人たちと相撲をとったり、積極的に交流をしていたという記録も残っていますしね。
つまり信長は人を大切にしていたんですね。
これが権力をもった民を大事にしない武将と同じ…、つまり高度成長期の時のような人の使い方をしていたところが、今ものが売れないと苦しんでいるんですね。
【友松】:なるほど、よくわかりました。
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
本日の清水先生のインタビューはいかがでしたか?
戦国武将や古代の英雄の話が飛び出してきました。
清水先生は歴史にも詳しいんですね。
戦国時代や古代は今のように『失敗したって命までは取られない』なんてことが通用しなかった時代です。兵士だって結果を残すために必死だったでしょう。
戦が無かったら仕事がなくなるわけですから。
それを分かっていて兵士を粗末にするか、兵士の気持ちに寄り添って大切にするか。
どちらの将の下で働きたいと思うか、また軍が窮地にたったとき、敵前逃亡せずに最後まで戦い抜く兵士はどちらの将につくか。
もうそんなことは言わずもがなですね。
戦いがたとえになっていますが、ビジネスだって戦争です。
ライバルに負けたら売上が落ちて会社が成り立たなくなります。
人を直接殺さないだけでビジネスだって戦争です。
国(=会社)を愛し、将(=社長)を信頼する兵士(=従業員)が多いほど清水先生が言うように強い会社ではないでしょうか?
私もそう思います。
出演/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
インタビュアー/友松はじめ
クレド勉強会 友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中