著者:友松はじめ
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ベーシック5番、ベーシック6番/クレド作成とベーシック作成のディスカッション

クレドサクセス実践会のベーシック作成を行った時の清水先生とのディスカッションを記事にしました。ライブ感覚で、クレドやベーシックが出来上がっていく様子を体感してください!

 

友松:大事ですね。働く土台がしっかりしているイメージを持ちます。

会社が従業員に約束してくれないと、本来の仕事以外の事も気になって、仕事に集中ができなくなりますよね。

 

清水:次はベーシック5番、トレーニングです。

5.すべての従業員は、自分のポジションに対するトレーニング修了認定を受け、毎年、再認定を受けます。

友松:このベーシック5番のメソッドというか意図というか、そういうのは何?

 

清水:これは、定期的な作業の確認ですね。

 

友松:このベーシック5番、要ります?

 

清水:今、説明をしているリッツのベーシック20番は、もちろん自分たちのところでは必要がないというものもあるでしょう。それはそれでいいと思います。

ただ、そういう、今は5番の説明までしましたが、友松さんにもインタビュー記事を読んでくれている人にも、要らないベーシックの解説もあるかもしれないんですが、なぜ20個もベーシックがあるのか? ひとつひとつのベーシックの意味も知っていてほしいんです。

 

友松:確かにそうですね。私なんかは特に知っておく必要があります。

 

清水:そうそう。4番も必要だし、5番も必要。

なぜ必要なのかというのを理解していてほしいんです。

 

友松:要るの、要らないのは後にします。

 

清水:では、ベーシックの6番です。

6.カンパニーの目標は、すべての従業員に伝えられます。これをサポートするのは、従業員一人一人の役目です。

このベーシック6番は、最初のベーシック1番と同じでいいと思うんですが、6番は細かい内容になっていますね。

 

これは、

『従業員に目標は伝えないといけないよ』

ということと、目標が伝わったら、従業員ひとりひとりが、

『何をするのか?』ということを話し合いましょう! ディスカッションしましょう! というのがベーシック6番です。

 

ですから、私たちが新卒でリッツに入社した1年目から…

 

「清水、リッツの1年目の目標は何だ?」

「5つ星のホテルになることです」

「じゃあ、お前は今日何をしたらいいんだ?」

 

というような質問をラインナップでもらうわけです。

 

友松:「床を磨きます」とか?

 

清水:「どうして、床を磨くのが目標に関係あるんですか?」

 

友松:それは…。

 

清水:って言うような、質問が来るわけですよ。

「5星になるということは、今日ぼくができる仕事で言うと、お客様のニーズを先読みすることだど思うので、例えばお客様が座る時に、椅子を引いて押したりとか、水のおかわりをお客様に言われる前にお出しします」とか。

 

その他、「お客様にたいして気づいたことがあったら、上司や先輩に報告して、その時一番いい方法を選択するようにします」とか。

 

こういうようなディスカッションをしていました。

もちろん全部ベーシックが必要というわけではないですよ。

友松さんやこの記事を読んでベーシックについて知りたいと考えている方には、知っていてほしいと思っています。

 

《つづく》

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。

本日の清水先生のコラムはいかがでしたか?

 

リッツ・カールトンのベーシックは20番まであります。

ひとつひとつ清水先生から説明を受けていると、これって要るのかな? 自分には必要ないなと思うシーンがあります。

それが今回だったのですが、なぜリッツではベーシックが20個必要だったんだろう? とか、このベーシックの意味は? とか、まず要るとか要らないとかを考える前に、意図を知ることが大事だなと思いました。

 

リッツはホテルですから、他の業種では必要のないものもあるでしょう。

でも、目に見えない裏の部分を知ることによって、もしかしたら自分たちが作るベーシックは20個以上になるかもしれません。

 

ほとんどの場合、20個以下になるとは思いますが、考え方として。

まだベーシックのインタビューは続きますが、ベーシックもラインナップもリッツが毎日ディスカッションしていることも、リッツで働いた経験はありませんが、理解できるようになりました。

 

このインタビュー記事を通じて、読んでくださっている方たちにもそれが伝わったらうれしいです。

 

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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