著者:友松はじめ
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人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり

 

友松:…。部長が変わるには、どうしたらいいんでしょうか?(汗)

 

部長には言えますよ。

「あなたが変わらないといけません!」と。

でも「どうやって変わったらいいの?」ってなると思うんです。

 

清水:そうなりますよね。

 

友松:なりますよ。(汗)

だからこそ、社内に読書会の設置とクレド導入マニュアルのステップ1のアイスブレイク導入を考えていたんです。

 

清水:考えてみたら、リッツ・カールトンのラインナップって、部下の話を聞く場でもあったなしなぁ…

 

友松:あぁ、そうか。ラインナップか。奥が深いなぁ。

私、お店の朝礼にはいつも参加して。持ち回りで担当のスタッフが前に出て何かスピーチをして、その後、社訓とスローガンをみんなで唱和して終わり! なんです。

…。

 

なんか、あのお店の朝礼で、クレドマニュアルのアイスブレイク、やれそうな気がするなぁ。

いや、まだ早い。早いです。お父さんが社長だから。(汗)

 

清水:お父さんも、部長の事を認めてないんでしょうね。

 

友松:本当は長男に継がせたかったのですが、いろいろあって、よそで働いていた部長に、社長が頭を下げて来てもらったという経緯がありまして。

でも、いっしょに仕事をしてみると、相性が合わなくて今はギクシャクしている状態です。(汗)

 

清水:私からの助言は、部長が変わらないと進まないです。

 

友松:本人が分からないといけないんでしょう?

 

清水:では、どういう風に変わったらいいって話ですよね?

 

友松:そうです。そうです。

 

清水:もっと従業員とコミュニケーションをとることですね。部長本人はコミュニケーションを取っていると思っているんですよ。でも、相手に対して言うだけじゃなく、コツとしては、『1を言ったら9を聞く』という態度を自分に作ることと、本当に9聞くことです。

 

聞く内容は、『ノウハウ』や『情報』という視点で聞くと、ムダというか役にたつものは無いでしょう。でも、聞いた『時間』に意味がある。

例えば、子供と遊ぶ時間。子供と遊ぶ『内容』に意味は無いですよね?

遊ぶことに意味があるんです。

 

友松:それ、ラポール取れそう。

 

清水:取れますよ。ラポール。

 

友松:聞く姿勢、無いですもん。見てて。(汗)でも本人は従業員とコミュニケーションを取りたいと思っているんですが、今までそんな事をしてこなかったので、どうしていいかが分からない。自分が従業員からよく思われていないのも分かっている。

 

清水:その他には…

弱いところを周りに見せる!

 

例えば、総理大臣やすごく偉い人と話す機会があったとして、『これはこんな事をした』『あれをやったのは、オレだ』なんて自慢話を聞かされるのと、『結果は良かったけど、実は裏でこんな失敗してて』とか『あの時、女房に怒られて。実は大変だったんだよ』って言われたほうが親しみが湧くでしょう? 『オレ、あの時、あんな失敗してて、バカだと思わない?』って言っている人のほうが、みんな好きになるじゃないですか。

 

ですから、弱いこと、失敗したこと、かっこ悪いことも見せるんです。

 

友松:構えなくていいってことですね。

 

清水:そうです。自分を作らない。鎧を着ない。逆に自分が失敗したことを周りにしゃべる、弱いところを見せるのです。気を張りすぎて、背負いすぎている人が多いんですよ。

ですから、友松さんが、部長の鎧を取ってあげてください。(笑)

 

『人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり』

武田信玄の名言です。

 

《おわり》

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。

本日のコラムはいかがでしたか?

 

『本人が変わらなければ、何も変わらない』

私、このアドバイスって、定型句というか、アドバイスのようで実は全然アドバイスになっていないというか、だたのフレーズだと思ってます。

 

だから、清水先生から『本人が変わらなければ、何も変わらない』と言うアドバイスが出た時、イヤな予感がしました。(汗)

これで話は終わるのかと。

 

でも、さすが、私の心配は杞憂でしたね。

コミュニケーションが足りないこと、コミュニケーションが簡単に取れて、ラポールも作れる方法を教えてもらいました。

 

『1を言ったら9を聞く』です。

 

人間っていうのは、本当に自分中心です。

我が事しか興味がありません。

 

ちょっと人間味の無い話をしますが、友だちの事を思ってアドバイスをして、友だちがアドバイスどおりに変わってくれたとします。

 

そうなると、アドバイスをしたあなたはうれしいですよね。

でもね、実は無意識の中で行われているのは、損か得かなんです。

アドバイスされた本人も気が付かないままに、このアドバイスは損なのか得なのかを判断していて、得だと無意識が判断したから、アドバイスどおりに動いただけと。

 

まぁ、これも心理学のある一面の話ですけどね。

こういう面が人間にはあるので、ちょっと油断をすると言いたいことを全部言ってしまうのです。ましてや、部長ですから部下は聞くしかない。聞きたくなくても。

だからそこを清水先生は、言いたいことを1だけにして、従業員が話すことを興味深く聞くこと。割合は9です。

 

人間はつねに承認欲求という、周りから認めてほしいという欲を持っています。

言いたいことを最後まで言い、そして興味深く聞いてくれることで承認欲求が満たされます。

しかも、聞いてくれる相手は自分の上司、部長ですから、『1を言ったら9を聞く』が実践されれば、部下は本当に喜び、満たされて、部長が好きになってきます。

 

こんな単純なことですが、知られてない。

知られてないから誰もやってないのです。

 

今回で、私のクライアントの清水先生アドバイス編は終了です。

次回からは、実践的なラインナップ、ベーシックについてのインタビューです!

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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