会社のために最短で仕事をする人が嫌いな経営者って…? クレド6ステップ導入マニュアルのステップ1/ クレドサクセス実践ブログ(インタビュー)
清水:私はおそらく、部長に嫌われる側の人間だと思います。例をあげてお話すると、部長は、いつも解決方法が1つしか無いと思っているように感じます。方法とか答えとか、例えばAという地点に行くとします。
それに通じる道が、何通りもあるわけです。
そこで私が、ゴールはどこですか?と聞くと、ゴールはAです。と答えた時に、部長はもう一言付け加えると思うんです。
「では、A地点には、1番の道で行ってください」と。
でも、それを聞いた私は、A地点に行くなら3番が早いけどな、と思うんですよ。
そこで、最短の3番を選択するわけです。
実際に1番の道を選択するよりも3番の道を選択する方が早いとします。そして実際に早かった。
結果は同じですよ。A地点に行くための。
しかし、部長はいい気分はしないのです。
それってどういうことかと言うと、プロセスをとても気にするわけです。
ゴールはA地点なのです。
あとは、君たちがその時間、その道、そのタイミングで、方法で最短で行ける方法を自分たちで行ってくださいね、というのがクレドの考え方です。
でも部長に、
「ゴールはどこですか?」と聞いた時に、
「ゴールはA地点です」1番の道を使って行ってくださいね。と指示するのです。
でも、スタッフが先程のクレド的な考え方で、3番の道を選んだ場合、自分の思う通りにしなかったので気分が悪くなるわけです。
結果は同じ、しかもその時間、その道、そのタイミングで、方法で最短で行ける方法を選択したにもかかわらずです。
ですから、先程の別の部署の店長さんと仲が悪いというお話しがありましたが、その店長さんは、3番の道を選択する人なのでしょうね。
友松:(汗)…。そうですね。
清水: でも、 店長さんは、3番という道があることを部長に言えないまま、3番の道を選んでいるんでしょうね。
友松:そのとおりです。(汗)
清水:もう、私、直接、部長とお話しさせてもらったほうが早いかもしれませんね。(笑)
友松:本当に。(汗)
清水:そういうことですよね? ということは、部長が、その仲が悪い店長さんのことを認めていないわけじゃないですか。
友松:はい。店長さんは結果を出しているのですが、大嫌い。でも結果を出している。お客さんからの信頼も厚い。分かっているけど、でも嫌い。そんな状態です。(汗)
清水:それは、店長さんも部長も同じ感情でしょう。自分のやり方をやってくれないのですから。おそらく、店長さんと部長の立場が逆になったとしても、同じことが起こるだろうと思います。
どうですか?部長と社員さんの間のプロセスって見えてきたのではないですか?
友松:はい。見えてきましたね。見えてきたからこそ、部長がやろうとしているプレゼント作戦は止めて、たのしい読書会をやることを進めていこうと思います。
清水:それがいいかもしれませんね。まず、部長が変わらないと何も変化しないかもしれないですね。
友松:…。部長が変わるには、どうしたらいいんでしょうか?(汗)
部長には言えますよ。
「あなたが変わらないとすすみません!」と。
でも「どうやって変わったらいいの?」ってなると思うんです。
だからこそ、社内に読書会の設置とクレド導入マニュアルのステップ1のアイスブレイク導入を考えていたのです。
《つづく》
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
本日のコラムはいかがでしたか?
今回のインタビューの後半で、清水先生からまるで見てきたかのような発言が続いて驚きましたが、それはつまり、パターンになっているものなのだろうなと思いました。
コミュニケーション不足。
そして、ゴールだけに集中して、あとのプロセスはまかせてしまって、信頼して口出ししない。
私、今はほとんど全部自分でやっていますが、会社員時代も『自分でやったほうが早い』と考える人間だったので、人にまかせることに慣れていませんでした。
今も、人にまかせることが出来るかは不安ですので、ちょっと耳が痛いです。
私みたいなタイプの人間も会社にいると思います。
そういった人間ばかりだと会社として困ることもあると思います。(汗)
だからこそ会社にクレドを導入して、清水先生が今日言っていた、クレド的発想で最短を選択できる考え方を身に着けていく訓練をすると組織も変わってくるのだろうと思います。
次号につづく
出演/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
インタビュアー/友松はじめ
クレド勉強会 友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中