「お前の代わりはいくらでもいる」と思っていたら クレド6ステップ導入マニュアルのステップ1/ クレドサクセス実践ブログ(インタビュー)
清水:豊かな時代ほど「お前の代わりはいくらでもいる」という言葉が使えるのです。
厳しい時代ほど、ひとりひとりを大事にしないとやっていけない。
友松:今は完全に売り手市場になっているじゃないですか。就職したい人の方が強いじゃないですか。部長の会社も募集をかけても以前よりも集まらなくなってきています。
清水:そういうことですよね。そんな中で、辞めても次がすぐ見つかるなんて思っていたら、募集の内容もそれなりでそうから、応募者なんて来ないですよ。
友松:信頼していた従業員が辞めるということもありましたから、自分自身も含めて、いろいろと考え直すことが多いのかもしれません。
清水:部長が嫌いな人、多いのではないですか?
友松:多いです、部長を嫌いな人。
清水:いや、そうじゃなくて。
友松:???、逆?、部長が嫌っている人?
清水:そうそう。
友松:多いですね…。「あいつはあーだ」「○○君はダメだ」などなど、よく聞きます。
清水:そういうことです。
さっきの戦国時代の補足ですが、兵士をコマのようにあつかっていると思われがちな戦国時代最強の武将、武田信玄でも
人は城、人は堀、人は壁、情けは味方、アダは敵
と言っています。
まずは、人と人との関係を作ってから厳しいことを言わないと軍隊なんか出来ないと言っているのです。
友松:戦国時代は、人をコマにしていて、人の命が軽いように思っていたのですが、この言葉は実際に武田信玄が言った言葉なんですよね?
兵士を大事にしていますよね。
清水:大事にしていますよ。武田信玄しかり、豊臣秀吉しかり、どの有力な武将も人を大切にしていました。
友松:どこから手をつけようかな…。
清水:まず一番変えないといけないところって、どこだと思います?
友松:う~ん…。人の悪口を言うのを止める?
清水:それもひとつですが、本人が変わらないと周りが変りませんから、本人が変わろうとしていないのに、周りから変えようとするのは、厳しいです。
本人が変わるべき。
お話しを伺っていて、その部長のことを好きとか信頼しているとか慕っているとかいう人は少ないように感じます。
友松:そうですね…。
清水:私はおそらく、部長に嫌われる側の人間だと思います。例をあげてお話すると、部長は、いつも解決方法が1つしか無いと思っているように感じます。方法とか答えとか、例えばAという地点に行くとします。それに通じる道が、何通りもあるわけです。
そこで私が、ゴールはどこですか?と聞くと、ゴールはAです。と答えた時に、部長はもう一言付け加えると思うんです。
「では、A地点には、1番の道で行ってください」と。
でも、それを聞いた私は、A地点に行くなら3番が早いけどな、と思うんですよ。
そこで、最短の3番を選択するわけです。
実際に1番の道を選択するよりも3番の道を選択する方が早いとします。そして実際に早かった。
結果は同じですよ。A地点に行くための。
しかし、部長はいい気分はしないのです。
それってどういうことかと言うと、プロセスをとても気にするわけです。
《つづく》
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
本日のコラムはいかがでしたか?
今の時代、買い手、つまり求人をする側よりも、確実に売り手、つまり就職する側が強くなっています。
前回も書きましたが30万円の求人広告を出して、応募が1名なんてことはよく聞く話です。これ、採用じゃなくて応募ですからね。
そしてネットの口コミサイトも充実していますよ。
どんな中小企業でも、現役社員や退職した社員、そして面接を受けた人が、口コミを書き込むサイトがありますし、企業名を指定して実際に働いていた人をライターとして契約して詳細な記事作成を依頼する会社もあります。(どこかのポータルサイト運営会社?実際に募集広告を見たことがあります)
何が言いたいかということ、社員と向き合わないといけないということです。
悪く書かれるから丁寧な対応をしなければならないということではありません。
そんなことをしていたら、会社やお店が立ち行きません。
ここに登場する部長のように、従業員が辞めても募集をかけたらスグに集まるから、無理させても大丈夫、気に入らないから評価を下げようとか、そういうことをしていたら悪評が広がりますが、規準をもって正しいことをしていたら、厳しいと思った人は辞めていくでしょうけれど、共感してくれる、分かってくれる人は残ってくれるはずですし、口コミも悪いことも書かれるでしょうけれど、いいことも書かれるはずです。
だいたい、口コミサイトでいいことばかり書かれているのは逆に不自然で怪しいです。
楽天ショップのレビューで悪いレビューを細工して消したら半年間出店停止になったショップを知っています。
経営者が率先してそんなことをしていたら大問題ですが、会社にミッションがあって、行動指針があって、社員がそれを毎日意識して仕事をする環境がつくられれば、経営者も細々した、経営とはあまり関係のないことに時間を奪われること無く経営に集中できるようになるはずです。
それを実現するのがクレドまたは、クレドのようなものです。
次号につづく
出演/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
インタビュアー/友松はじめ
クレド勉強会 友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中