著者:友松はじめ
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「そういえば、部長、なんか変わったよね♪」と言われたいなら、まずやることはコレ

清水:勉強会に参加した人にはこういう特典がありますよ。と言うような、わかりやすさ。

例えば、勉強会に参加している時間も時給が付きますよ。とか、おそらくそういった特典をつけないことには、スタッフさんは参加しないでしょう。

 

友松:腑に落ちました。そうですね、特典は必要ですね。

 

清水:そうです。そうです。

 

友松:拒絶されないような配慮が必要ですね。

 

清水:とりあえず、スタッフさんに面倒くさいと思われないことも大事ですね。

 

友松:あの……、長期戦だと思うんですよ。

ですから、今アドバイスいただいたポイントを意識して、あまり進めすぎないようにしたいと思います。

それから、これはどう思われますか?

 

マニュアルステップ2のカードの導入なのですが、今はまだ創業者の社長がいらっしゃるので正式な導入はできない状況ですが、部長の個人的な作戦としてカードを渡すという方法なのですが……、部長はアルバイトさんにも渡したいと言っています。

 

清水:う~ん、日頃のコミュニケーションが無いのに突然カードを渡すというのはですね、例えるなら、かまってあげる時間が無いので子どもにお金だけ渡す親みたいなですね、芸能界でも芸能人の子どもが問題をおこしていたりしますしね。

 

友松:う~ん、今までお店にそんなに来ていなかったのに、なぜ今突然こんなことをするんだろう?ってスタッフさんは思うかもしれないです。

 

清水:やっぱり、そうなりますよ。

だから、いきなり新しいことをやるのは良くないですよ。人は変化を嫌いますから。

 

友松:それも変化ですか?

 

清水:そうですよ。変化ですよ。

「そういえば、部長、なんか変わったよね♪」と言われるくらいならいいのですが……

 

友松:そう!そうです!それを狙いたいのです。

それに、なんだか私たちに歩み寄って来てくれてるよね、がんばってくれてるよねというような。

 

清水:そうですね、できるなら弱いところを見せたらいいと思うんですよ。

例えば、スタッフ同士の飲み会に部長が参加しました。スタッフとしては「えー!聞いてないよ」という感じかもしれませんが、その飲み会で、弱いところを見せて……、まぁずるいかもしれませんが、人って弱いところを見せられると、むげにできないところってあるじゃないですか。

 

友松:そうですね。

 

清水:あー、この人も人間なんだとか、腹を割って話してくれる人なんだとかですね。

私は、いきなりカードを渡したりするよりも、まずはコミュニケーションが大切なことだと思います。

 

友松:そうですかぁ……。

私は、逆に変わろうとしていることを示すことになるのでプラスに働くと思ったのですが、そうでもないようですね。

まぁ、いきなり部長がカード渡したり、プレゼントを渡したりし始めたら、スタッフさんみんな驚くとは思いますけどね。

 

清水:驚きますよぉ……

 

友松:そのお店の系列店が、別の場所にもありまして、そちらにも店長(以下:店長B)がいらっしゃるんです。

その店長Bは、部長のことをあまり良く思っていなのです。(汗)

 

清水:どんな風によく思っていないのですか?

 

友松:例えば、お金にシビアすぎるとか、がんばっているスタッフにねぎらいの言葉がない、お店にあまり来ない、経験も無いのに口を出してくる等です。

 

清水:今、友松さんが言ったこと、一言でまとめられませんか?

 

友松:???

 

清水:

『コミュニケーション不足』です。

 

友松:あー!!!

 

清水:でしょ?

おそらく、経験も無いのにアレコレ言うということに関して言えば、本人はコミュニケーションできていると思いこんでいるんです。でもスタッフさんの話は聞いていないですよね。

相手のことを知ろうとしていないですよね。

声をかけたときに大切なことは『相手の声を聞くこと』だと思います。

 

「元気?」

「なんか、仕事で気になることある?」

「仕事で改善したいこととかある?」

 

友松:私の知る範囲では、清水先生がいうようなコミュニケーションは取っていないなと思います。

 

清水:部長のことをあまり良く思っていない人が感じていることは、結局このコミュニケーション不足なんだと思うのですよ。

 

友松:……あッ!わかった!わかりました!今わかりました!

私は今、部長の……

 

《つづく》

 

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。

本日のコラムはいかがでしたか?

内容が泥臭くてすみません。

 

私がスタッフさんとも仲良くさせていただいているお店なので、たまたま両方の意見を聞ける立場にあるんです。両方の意見を聞くと、それぞれの意見に共感するところも多く、なんとか職場内にいい関係を作って業務を円滑にして売上げにつなげていただきたいと思っているのです。

 

そのためのクレドマニュアルの提案なんですが、清水先生に相談したら『コミュニケーション不足でしょ』と言われてしまいました。

例えば、今日のコラムにもできました、『スタッフにねぎらいの言葉がない』というのもコミュニケーションが取れていれば言われないことです。

あなたのお店や会社では、スタッフさんとのコミュニケーションは取れていますか?

 

次号につづく

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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