著者:清水健一郎
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はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ5のインタビューです。
ステップ5を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

 

【清水】:立派な社訓があるのに、それを覚えていない、実践できていないということが問題なので、その状態でクレドを導入しても同じ結果になってしまうから、今ある社訓を根付かせることを目的に、ラインナップを導入するというのもいいですよ。

 

【友松】:私は清水先生にラインナップをしてもらって、はじめてそうだよねって納得しました。
それでいうと、クレドマニュアルでラインナップの部分導入をするというのはいいことかもしれないですね。

 

【清水】:そう思います。
だからある意味、私はラインナップはクレドよりも大切なんじゃないかなと思います。

 

【友松】:ラインナップはスゴイと思うんですよ。
だけどクレドだけが注目されているからラインナップってやってもらわないとわからないというとこともありますよね。
私がクレドマニュアルの編集にかかわり始めた当初は「ラインナップって何?」って感じだったんです。
マニュアルの編集が終わったときには、ラインナップがクレドの導入に必要なパーツであることは分かったけれども、ラインナップ中に行うディスカッションがなぜ大事なんだろうと思っていたんです。(汗)

そして以前に、清水先生から短い期間でしたけどラインナップをやっていただいたことでラインナップって大事なんだなってことが分かったんです。

 

【清水】:ずっと続けていくものですからね、ラインナップは。

 

【友松】:ラインナップの導入は朝礼を少し変えるだけでできますからね。
マニュアルでは25分位の時間がラインナップの時間として設定されていますが、実際にリッツではどのような時間配分というか手順でラインナップを行っていたんですか?

 

【清水】:25分かけることは少なかったかもしれませんが、まず出勤して会社が用意してくれている書類にすべて目を通します。
そして、本日のテーマはこれですというような書類(コミットメントトゥクオリティ)もあって、その中にワォストーリーや連絡事項などが書かれているんです。
今日誕生日のスタッフ、今日行われる宴会の情報、などが書いてあります。

ラインナップが始まる前に、みんなそれを読んで予習をしているので今日のテーマを聞かれてもみんな分かるじゃないですか。
そしてどんなことを聞かれるかも予想がついているので、ラインナップが始まったらササッと答えて、その日のインフォメーションを確認して終わるということが多かったですね。

 

【友松】:その話は清水先生のマニュアルのステップ5にも書かれていましたね。

 

【清水】:はい、慣れてくると早くなりますよ。

 

【友松】:このコミットメントトゥクオリティは、全世界共通で送られてきていたんでしたっけ?

 

【清水】:そうです。それにプラスして大阪の担当者が大阪の情報を掲載して作成していましたね。

 

【友松】:これを各シフト、各部署でやっていたんでしょう?

 

【清水】:はい、やっていました。

 

【友松】:ラインナップを一般企業でやろうとすると、とりあえず社訓などになると思うんですが…。
ネタって切れませんか?(汗)
……。ではなくて、社訓でラインナップをはじめつつ、並行してクレドの制作を進めていけばいいんですよね。

 

【清水】:少し違いますね。
ラインナップってあたりまえに何度も何度も繰り返すことに意味があるんです。
だから、ベーシックが20個ありますが、月に1回はベーシック1番をラインナップで取り上げるじゃないですか。
当然、先月もベーシック1番をやっています。

でもそれってずっと続けていくものですよね。
例えば聖書だって何度も読むじゃないですか、日曜日に教会に行くと。
そんなふうに同じことを何度も行って習慣化させることに意味があるので「ネタが切れる」というモノではないと思うんです。

 

【友松】:「ネタが切れる」と心配するのはそもそも間違いということですね。
会社にある社訓などを何度も何度もラインナップで取り上げることで社内に浸透していくわけですよね。
それはそうだ。
このアクションで経験値が上がっていくでしょうから、そこで平行してクレドを作っていくということですね。

 

【清水】:そうですね。

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?
どうしてもクレドを導入するとなるとクレドを作ることに焦点が向きがちですが、ラインナップを知っているとクレド導入の速度が早くなりますね。

ネタが切れたらどうしたらいいしょうかなんて質問を清水先生にしてしまいましたが、同じ内容を定期的に繰り返すことに意味があるわけですよね。
ただ繰り返すんじゃなくて、ラインナップを導入することで自然に社内に浸透してくということを考えるとラインナップの導入はクレドの導入に欠かせませんね。

それでは次回もお楽しみに!
《つづく》

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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