著者:清水健一郎
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はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。

 

【清水】:新人の頃は苦労しましたね。
私が勤務していたレストラン以外のレストランのことを聞かれたときは特に苦労しましたね。
例えばレストランの場所ではなく店名の意味を聞かれたときなどは特に。

 

【友松】:それってお客様から聞かれるんですか?

 

【清水】:それもありますが「お客様から聞かれたとき、どう答える?」とラインナップで質問されたときも困りましたね。

 

【友松】:新人の頃って、他部署のレストランの名前まで興味が行かないですよね。

 

【清水】:そうそうそう。新卒の子からすると何が分かってないかが分かってない状態ですからね。
だからこそ、あえてそんな質問を新人の頃はされましたし、私も新人の子にはしましたね。

 

【友松】:そういう質問って言われて初めてハッとするような内容ですよね。
いいですね。

 

【清水】:はい。新人教育としても良いと思います。

 

【友松】:う~ん。ベーシック16番ですけど。読んだだけじゃあ意図まではわからないですね。

16.お客様にホテル内の場所をご案内する時には、ただ指さすのではなく、その場所までお客様をエスコートします。

 

【清水】:そうですね。

 

【友松】:ベーシック16番のインタビューが始まった冒頭で清水先生が私に…
「ベーシック16番ってどう思います?」
って聞かれましたけど、あのときはお客様に施設の場所を尋ねられたら速やかに答えないとお客様にムダな時間を過ごさせてしまうから施設の場所を覚えておくのは当たり前。
と思っていました。

この私の16番の見方って普通の見方ですよね。
書かれてあることを普通に読んだだけの感想というか。
実際に清水先生から話を聞くとおもしろいですね。

 

【清水】:うんうん。
深いですよね。

私が在籍していたレストランは、いつも忙しかったこともありベーシック16版は、なかなか実践するには、大変なベーシックであった事を覚えています。

ラインナップでは、先ず新卒スタッフに先輩、上司から「〇〇の場所はどこだ?」と質問され、答えられなかったら、その場所まで行ってこいと、よくお叱りを受けました。
このベーシックから出てくる質問を少し紹介しましょうか。

「〇〇と言う場所をお客様に聞かれたら、エレベーター、エスカレーターどっちを使う?」
「他部署のレストラン、バー案内できても営業時間は覚えているか?」
「ご案内する際に笑顔で案内できていたか?」
「ご案内する際にお客様のお名前、なぜ今回リッツをご利用になられたか質問できたか?(お客様情報の収集)」
「ご案内する際、どのようなコミュニケーションでお客様情報を引き出したか、発表してください。」
「ご案内する際に聞き出したお客様情報は、どうする?」(ベーシック12をご覧ください。)
などなど、ただご案内するだけではリッツのスタッフとは言えない。と、いつもラインナップで教えて頂きました。

では最後に、ベーシック16番の意図を少し整理しておきましょう。
働いている職場(ホテル)を知る。
少しでもお客様とのコミュニケーションを多くとりお客様との関係を築き上げていく。
新卒スタッフでも実践できるパーソナルサービスのスタートでもあります。

 

【友松】:清水先生、ベーシック16番も大変興味深い内容でした。
今回もありがとうございました。

 

【清水】:ありがとうございました。

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?
今回でベーシック16番のインタビューは終了です。

いつもインタビューをして文字起こしをして記事にして、読んでいただいているんですが今回はちょっと記事にできないような貴重な話も飛び出してきてとても楽しく私も勉強になりました。

…あっ
記事にできないといっても、記事にしたところで参考にはならない話なんですがそういうこともあるんだーへーという、なんというか世界規模のホテルでのあるあるを聞くことができました。
またみなさんとお会いできる機会があったときに直接お話しできたらと思います。^^

NLPの前提に、『誰かに出来ることなら、自分にもできる』があります。
だからNLPを習った人は、基本的にはできないと思わないし言わないことが多いんです。
清水先生からリッツのお話を聞いているとNLPの前提『誰かに出来ることなら、自分にもできる』をいつも思い出します。

新人もベテランも同じことができるために経験していなくてもラインナップで何度も質問やディスカッションを通して身に付けさせられる。
成長が早いとよく清水先生がおっしゃいますが、リッツのスタッフが優秀というよりも(もちろんそれもあるのですが)優秀になるような仕組みが用意されていることが大事なんだと感じました。

今回でベーシック16番のインタビューは終了です。
次回からはベーシック17番のインタビューになります。
次回もお楽しみに!

 

《つづく》

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。

本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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