著者:友松はじめ
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クレド導入の抵抗勢力は、ほぼ既存のスタッフから生まれるその理由

クレド導入の抵抗勢力は、ほぼ既存のスタッフから生まれるその理由

今回のインタビューでは、クレド6ステップ導入マニュアルのステップ1の活用方法について清水先生にインタビューをしています。

 

友松:クレドが活用される仕組みも取り入れていかないとクレドは機能しないのですね。

そのクレドを導入していた会社ではクレドを経験しているのは清水先生だけだったと思うのですが、リッツ・カールトンの卒業者の人が、リッツ・カールトンのようなクレドの効果を期待されていろんな企業へ転職されたと聞きました。

そこで、既存のスタッフから様々な抵抗を受けたと聞いていますが、話せる範囲でかまいませんので、どういう抵抗があったのかをお教えいただけますか?

 

清水:そうですね、変化するとか、職場を変化させられるということは、自分が今までやってきたことも否定されるととられたりするんです。

ですから、こうやっていきましょうという前向きな提案でさえも、相手の受け取り方で……

 

あなたが今までやってきたことが良くなかったから

これから変えていくのです。と受け取られたりする。

 

ですから、こころからクレドの導入に協力しようとしないのです。

 

友松:その抵抗はどの会社やお店でも同じようなものなのでしょうか?

 

清水:例えば立ち上げの時期から、そこにリッツ・カールトンを卒業した人が入ってきてクレドを導入したとしたら最初からクレドがある状態でスタートできるので、クレドが機能しやすいですよね。

 

ただ、途中からクレドを導入しようとすると、途中までやってきた人たち、つまり既存のスタッフがいて、自分たちが積み上げてきたものがあるのに、なぜ変えるのかということになります。

 

友松:既存のスタッフが積み上げてきたものにもいいものがあると思うんです。

だって会社が続いてきたわけですから。

 

しかし経営者がもっと会社を良くしようと考えてクレドの導入を決めるわけですので、既存のスタッフの抵抗しようとする気持ちを分からなくもないのですが、抵抗の無いようにしていくためには何が必要だと思いますか?

 

清水:変化を受け入れるためには、いくつか方法があると思うのですが、まずは変化をさせてほしいという社長やリーダーがしっかりと全従業員に伝えて、覚悟をもって進めていくということがまず一つ目。

 

そして変化をあたえる人間にたいして、経営者が責任を取り、任せるということが二つ目。

これがとても大切だと思います。

 

私が、クレド導入で一番困ったのは、現場のトップが、結果をプラスに変えてくれ。

でもやり方は変えなくていいと言ってきたときでした。

 

友松:すみません、それ、意味が分からないです……。

 

清水:その意味が分からないことをクレド導入のプロセスを理解せずに、会社のトップが言ってくるんです。

 

私からしたら、今ある結果は今の環境が生み出しているので、環境を変えないと結果は変わらないですよ。

とお伝えしても理解してもらえないときって意外にあるんですよ。

 

おまえがいれば、サービスクオリティが上がって、ワインが売れるだろ、商品も売れるだろ。と言われるんですが、いやいや、仕組みをちゃんと作らないと、それは無理ですよ。とお伝えします。

 

しかし、その会社の経営者は、

おまえが率先して売っていたら、それを見た他のスタッフがおまえのマネをして売っていくようになるだろう。と言うんです。

 

友松:なんだか古いですね。おれの背中をみて仕事を覚えろみたいな。

 

清水:小手先だけしか見られていないのが、クレドの導入をするときに本当に困るんです。

 

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。

このインタビューはクレド6ステップ導入マニュアルのステップ1がテーマになっています。

 

清水先生はクレド導入やステップ1についてこのように言っています。

クレド6ステップ導入マニュアルでは、導入のコツ、導入して効果を出す秘訣を公開しています。導入に必要なステップは全部で6つですが、ステップ1から順に実施することを強くお勧めします。これは、私自身の成功と失敗の体験や事例を通じて獲得したノウハウがベースになっています。そして何よりも、このクレド6ステップ導入マニュアルは、クレド導入と運用に成功していただきたいという強い気持ちから湧き出てくる思いで作り上げたからです。(クレド6ステップ導入マニュアルより引用

 

このように、ステップ1がクレド導入のスタートとしてとても大切です。

ですから、ステップ1の内容や導入後の効果などを清水先生にこれからさらに深くうかがっていく予定です。

 

私が今まで経験してきた現場の状況でいえば、ステップ1の導入だけでも職場環境がとてもよくなりました。

もちろんクレドの導入でもっと良くなっていくことはもちろんですが、今回テーマになった既存スタッフの抵抗は、ステップ1の導入だけでも解決していくでしょう。

 

その辺のお話しもこれから清水先生から聞き出していきたいと思いますので、次回もお楽しみにお待ちください!

 

次号につづく

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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