著者:友松はじめ
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クレド、リッツ・カールトン関連のビジネス書で3万部突破のヒット

社会人として大切なことはすべてリッツ・カールトンで学んだ(彩図社)』の作者、

清水健一郎氏に、クレドの作成、導入、また実際の運用や、会社、従業員、取引先、

そしてお客様や自分自身のプラスの変化など、クレドについて様々な視点からインタビューを行いました。

本からは得られない貴重なお話しをどうぞお楽しみください。

 

クロストレーニングの実際

友松:クロストレーニングについて清水先生にお聞きます。

リッツ・カールトン関連の書籍でも度々取り上げられる仕組みのひとつ、『クロストレーニング』。

このクロストレーニングとは、どんなものなのでしょうか?

 

清水:クロストレーニングは、私が経験してきたことからお話しさせていただくと、

自分の部署とは違う部署へ一定期間異動し、異動した先の部署からも一定期間異動する仕組みです。

私は当時、ロビーラウンジで働いていまして、クロストレーニングのため、バーに異動しました。

 

そしてバーのスタッフが、私のかわりにロビーラウンジに来ました。

というのが、クロストレーニングです。

 

友松:スタッフを交換して、他部署の業務を学ばせる。というのは分かりました。

しかし、仕事を覚えるなら、他部署なんかに行かず、

自分の部署でしっかりと仕事を覚えた方が戦力になるのも早いと思うのですが・・・。

 

清水:クロストレーニングに出るのは、中堅クラスのスタッフです。

自分の部署では仕事ができていて、後輩にも仕事を教えることができる人が

クロストレーニングの対象になっていてます。

 

友松:あッ!(汗)

新人がクロストレーニングの対象ではないのですね。(汗)

 

清水:新人は絶対にクロストレーニングの対象にはならないです。

新人は、しっかりと自分の部署の仕事ができるようになってからクロストレーニングに出てもらっていました。

 

友松:クロストレーニングに行くことで、異動先の業務を覚えることができるわけですけど、

一定期間すると自分の部署に帰ってくるわけじゃないですか。

 

特に指導ができる中堅クラスのスタッフであれば、

戻ってきてもらわないと仕事が成り立たないと思うんです。

 

では、クロストレーニングで違う部署に行って仕事を覚える目的は何なのですか?

 

清水:目的はいろいろあるんですよ。

やっぱり、新しく導入したいシステムを違う部署が持っていたり、覚えたい仕事を持っていたり、

あとは違う部署で仕事をして気づく事、そういったものを学びに行くこと。

そして、コミュニケーションをとりに行っているのです。

 

クロストレーニングが終わった後、バーの懇親会があるときは、私を呼んでくれるんですよ。

ですから、クロストレーニング先のスタッフと仲良くなれるということです。

 

たとえば、ロビーラウンジに無い商品があったとしても、

その商品がバーにあるということが分かれば、バーに取りに行けるじゃないですか。

それが目的ですね。

視野を広げるとか、他部署とのコミュニケーションを深めるとかですね。

 

クロストレーニングの成功例として、2つのシステムをロビーラウンジに取り入れました。

ひとつは、ボトルキープのシステムです。

ボトルキープをするこということは、お客様がまた来てくれるという約束みたいなものですよね。

 

そのボトルキープをどういう風に運用していったらいいのか?

ということをバーで学んでこいということでしたから、ボトルキープのシステムを学んで帰ってきました。

ロビーラウンジにボトルキープのシステムを導入後は、お客様も増えて、ウイスキーのボトルも増えました。

 

友松:ロビーラウンジもバーも飲み物を出す同じような部署に思えるのですが、

お互いに足りないシステムがあるんですね。

 

次号につづく

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

 

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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