著者:友松はじめ
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クレド、リッツ・カールトン関連のビジネス書で3万部突破のヒット

社会人として大切なことはすべてリッツ・カールトンで学んだ(彩図社)』の作者、

清水健一郎氏に、クレドの作成、導入、また実際の運用や、会社、従業員、取引先、

そしてお客様や自分自身のプラスの変化など、クレドについて様々な視点からインタビューを行いました。

本からは得られない貴重なお話しをどうぞお楽しみください。

 

クレドを導入した会社は多いが、ミッションが無い会社も多い

友松:仕事柄クレドを導入している企業のホームページをよく拝見するのですが、

そういったクレドのページを見ていると理路整然としていて、クレドが機能しているのだろうなと感じます。

 

清水:ここ数年、クレドを導入する企業が多くなっている気はしますね。

 

友松:そうですね。私もそう思います。

リッツ・カールトン日本支社長の高野登さんと、

元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんの対談本

(書籍名:スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである/角川書店)

を読んだのですが・・・・。

 

今、求人募集が厳しくなってきているじゃないですか。

売り手市場と言いますか、採用される側の方が強い。

たくさんの企業の中から希望の企業を選ぶことができるようになってきた。

 

そのため、やっとスタッフを採用しても、少しでも気に入らないことがあると、

スグ辞めちゃうなんて話しも聞きます。

4月頃、入社式の社長挨拶を聞いて会社がイヤになり、翌日辞表を出した。

なんてニュースもちょっと話題になりました。

 

せっかく採用してもスグ辞める。育たない。

 

清水:そうですね。

 

友松:お客様もそうです。

何か商品が欲しいとき、サービスを受けたいとき、たくさんの企業やお店から

サービスを受ける事ができます。つまり選び放題なわけです。

ですから、これからの企業やお店は、いかにして選ばれるかが大切だと感じるんです。

 

そこで、先ほどの本の中で高野さんは、

ホスピタリティが大事』とおっしゃっていたわけです。

 

ですから、会社もそこで働くスタッフもホスピタリティ力をつけてほしい、

ホスピタリティ力がアップすれば、スタッフに選ばれる会社やお店に、

そしてお客様にも選ばれる会社やお店になるとおっしゃっていました。

 

では、そのホスピタリティ力をどうやってつけていくの?と

なったときの具体的な仕組みがクレドになると。

私はこの本を読んでいてすごく共感しました。

 

ですから、

多様化している社会でクレドの必要性に早くから気づいた多くの会社やお店が

クレドを導入しはじめたので、クレドを導入している会社が増えてきている印象を

受けるのでは?と個人的には感じます。

 

ホスピタリティやおもてなしに気づいて、クレドの導入を進める会社やお店が増える一方で、

ミッションを持たない会社やお店もあると聞きます。

ミッションは会社の存在理由です。

 

清水:ミッションですが、質問をして引き出してあげるというのも方法のひとつだと私は思います。

 

『なぜお店をやりたかったのですか?』と質問したとします。

『それは長年の夢だったのです。』と相手が答えたとします。

『じゃあ、どういうお店を作って、どんなお客様に来ていただいて、どのように喜んでもらうのですか?』

と私が質問したとします。

 

すると相手は、

『新鮮なお魚を食べて貰えるような、子どもから大人まで笑顔にできるようなお店にしたい』

と答えたとしたら、それが誕生理由ですよね。

誕生理由って、ある意味『ミッション』なんですよ。

 

今言った、

『新鮮なお魚を食べて貰えるような、子どもから大人まで笑顔にできるようなお店にしたい』

というのは、使命でもあります。

 

Q:『誕生理由は何ですか?』

A:『新鮮なお魚を食べて貰えるような、子どもから大人まで笑顔にできるようなお店にしたいんです。』

 

次に、

 

Q:『あなたのお店が存在する理由ってなんですか?』

と聞いたときに、答えは先ほどと同じになります。

 

誕生理由も一緒、使命も一緒、存在理由も一緒・・・。

つまり、それが、あなたのミッションです。

という、質問や引き出し方、そこが重要じゃないかなと思います。

 

友松:そうやってミッションをあきらかにしていくのですね。

ミッションを持たない会社やお店は思っている以上に多いと、

先ほどの本に書いていましたので、

ミッションをあきらかにするのは難しいものだと思っていました。

 

次号につづく

 

 

出演/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

インタビュアー/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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