大切なことはすべてクレドーが教えてくれた
今回取り上げるのは、「大切なことはすべてクレドーが教えてくれた」です。
やはり、クレドと言えばジョンソン&ジョンソン(J&J)ですね。
リッツでは「クレド」、J&Jは「クレドー」と発音するそうです。
そして、リッツ・カールトンのクレドの歴史よりもさらに40年近くも長い歴史を持っているのです。
そのため、クレドにまつわるエピソードも数多く存在し、私としても、今までとは違う角度でクレドを学べ、そして、皆さまにご紹介できそうで、わくわくしています。
では、「大切なことはすべてクレドーが教えてくれた」を私なりにご紹介させていただきます。
J&Jのクレドーの「5つの責任」
まずJ&Jと言う企業について、注目すべき点を著者は2つ紹介されています。
1.世界最大のトータルヘルスケアカンパニーであること
2.その企業活動は「クレドー」という一枚の文書にもとづいて行われていること
この2つ、誰が聞いても興味が湧いてくるのではないでしょうか?
世界最大のトータルヘルスケアカンパニーを作り上げたのが、クレドーだとこの時点で結論付けています。
その中身の大枠ですが、5つの責任に分かれ
「顧客(消費者)に対する責任」
「一般従業員に対する責任」
「経営者に対する責任」
「株主に対する責任」
「地域社会に対する責任」
が書かれています。
リッツのクレドもそうですが、CS(顧客満足)・ES(従業員満足)、そして資金やリソースを出してくれる経営者や株主、さらに地域社会と、全ての方面に気を配り、全てに貢献していく、ということがきっちり盛り込まれています。
社会にとってのWINが成り立たなければ、その会社・ビジネスは大きく広がらないでしょう。
それどころか、淘汰されてしまうはずです。
WIN-WIN-WINの大切さ
私が住む滋賀県にも、近江商人の商売哲学「三方よし」があります。
「売り手良し」「買い手良し 」「世間良し」の三つの「良し」。
これをまとめて三方よしです。
「売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるの がよい商売である。」ということですね。
J&Jのクレドーも、三方よしも、言い換えるとすれば、WIN-WIN-WIN。
WIN(顧客、消費者)、WIN(従業員、経営者、株主)、WIN(地域社会)となります。
前提として商売・企業の信条にはやはり「三方よし」「WIN、WIN」と言う精神があって、はじめて成功へと繋がるのだということを、J&Jのクレドーを知ることにより、改めて再確認することができたと思うのです。