誰でも既に持っている、人間関係を作る第一歩とは?
今回は、高野登氏の著書である
より、そのエッセンスを抜き出してお伝えいたします。
信頼について
この本の中で、いかに「信頼」に対して意識を持たずに日々を送っているかを、著書を通じて著者の高野氏から、指摘していただいたように思います。
実際、信頼と信用の違いを説明でき、人生に取り入れておられる方は少ないと思いますし、紹介されていた「信頼」を失う一言は、誰もが日々の生活の中で犯しがちな、ごく普通の言葉であったりしたからです。
そして、「信頼とは何か?」から始まり、
- 日々の生活の中での習慣
- 仕事
- リーダーとしての「信頼」
- 「信頼」を得る方法
- 「信頼」が壊れる時
こういったことを、分かり易く物語を交えて紹介されていました。
笑顔と挨拶
そして、まとめである「おわりに」で、著者の高野氏が改めて信頼の基本を解いておられますが、それが「挨拶」についてでした。
そこで、私がリッツ在籍中に経験した挨拶のエピソードをご紹介させていただきます。
当時の私は職場の同期の中で一番仕事ができずに失敗続きでした。
ですから、先輩、上司、同期の仲間から叱られる事は、一日何回もあり、あまりにも叱られるので少し落ち込みぎみになっていた時、他部署の先輩から、
「それでいいんだよ。皆そうやって仕事を覚えていく。
そんな良い環境で叱ってくれる人達に感謝しなきゃダメだぜ。
失敗して、叱られて、叩かれなくては、強い社会人に育たないよ。
叱られている間は、叱ってくれている先輩たちから、まだ可能性があると思われているけど、叱られなくなった時ってのは、諦められた時で、一番ダメな時だ」
(私の著書「社会人として大切なことはすべてリッツ・カールトンで学んだ」から抜粋)
と言われ、一念発起した私が一番に変化させたのが挨拶でした。
こっぴどく叱られた日ほど、
「お疲れ様でした。今日もありがとうございました。」
「おさきに失礼します。明日もよろしくお願いします。」
と笑顔。
次の日も笑顔で「おはようございます。」
実は、一番叱っていただいた上司から、
「挨拶はしっかりしろ、前日にこっぴどく叱っても、次の日、おまえ達から挨拶が来ると、オレたちは『よし、昨日を引きずってないな、今日は何を教えてやろうか。』となるんだ。」
と、教えられました。
ですから「笑顔で挨拶」。
しまいには、「挨拶をしっかりしろ」と言っていただいた上司から「清水!おまえ、ちょっとは落ち込め!」と叱られることもありましたが、様々な事を教えていただけたのも、この挨拶のおかげだと思います。
高野氏はいいます。
特に、挨拶と笑顔は、人間関係を作るときの第一歩です。誰もが持っていて、しかもお金が一切かからない宝物でもあります。どんどん周りに振りまけば、自分の人間関係は豊かで信頼にみちたものになっていきます。
この様に挨拶は誰もが持っていてお金がかからない、人間関係を豊かにする宝物。
ですから誰でも私の上記のようなエピソードをお持ちだと思います。
何か上手くいかない時、特に人間関係が豊でない時、思い出してみてください。
高野氏の言う宝物を誰もがすでに持っていることを。