安全で、事故のない職場を作るベーシック19番とは/クレド6ステップ導入マニュアルステップ4
はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。
【清水】:ベーシック19番ですね。
19.安全を第一に考えます。従業員一人一人には、すべてのお客様と従業員に対し、安全で、事故のない職場を作る役目があります。避難、救助方法や非常時の対応すべてを認識します。セキュリティに関するあらゆる危険な状況は、ただちに連絡します。
救助方法などですね。
これは本格的に取り組みましたね。人工呼吸や心臓マッサージの研修も受けました。
【友松】:そうなんですね~。そんな危険の対策をしているんですね。
全員行っていたんですか?
【清水】:全員でしたし、あとは、自分たちの居る環境、施設を十分に把握しておく必要がありますので、専門の方から実際の場所でレクチャーを受けるなどの講習がありました。
それから実際に停電などのトラブルも経験しています。
ろうそくの明かりを灯したり、会計を電卓で行ったりといった対応をしていました。
例えば地震などの天災が原因の施設トラブルであれば、お客様も『しかたがない』ということで協力的にしてくださる場合も多いのですが、たんなる停電となるとイライラするお客様も出てきてしまいます。
【友松】:そうかもしれないですね。
【清水】:そういうときは、やっぱり焦りましたね。
10分や15分ならまだいいですけどね。
【友松】:ベーシック19番って特別な感じがしませんよね。
17番、18番もですけど、特別な感じがしない内容が続いていますね。
【清水】:そうですね、基本中の基本ですよね。
【友松】:このベーシック19番を実現させるために、自分たちだけでやるんじゃなくて外部からも協力をお願いするということで教育をしていたということですね。
【清水】:それもありますし、ラインナップのディスカッションの時に…
ディズニーの有名な話で、地震の時にお客様を誘導する際に、夢を壊してはいけないということでスタッフが避難通路に立ってろうそくを灯したという話がありましたけれども、
私たちも何かが起きた時にどうするかをディスカッションしていましたね。
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?
インタビューのときにも言いましたが、ベーシック17番、18番、そして19番と、読んだだけだと誰でも知ってるような当たり前の内容が続いています。
ただ、今までのインタビューを振り返ってもそうなんですが、当たり前のことを当たり前にできるようにスタッフ全員に落とし込みをやっているんですよね。
その落とし込み、つまり教育をラインナップでディスカッションして教えているわけです。
今回は安全で、事故のない職場を作るということがテーマでしたが、この場合はどうする? じゃあこっちの場合はどうする? と、まだ発生していない事案について真剣にディスカッションしている。
だから何かが起きたときも、対応ができる。
そんな仕組みですね。
起きていないこと、経験していないことでも、スポーツ選手がイメージトレーニングをするように私たちの日常でも想像しておくことは有効です。
そういう意味でもクレドを作っておくことは大変意味のあることじゃないでしょうか。
もちろん会社に浸透させないといけないので、ラインナップのような場所も作っておきたいですね。
《つづく》
出演/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
インタビュアー/友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中