エンパワーメントの導入はむずかしい?/クレド6ステップ導入マニュアルステップ4 / クレドサクセス実践ブログ(インタビュー)
はじめに
今回からクレド6ステップ導入マニュアルのステップ4のインタビューです。
ステップ3を導入することで、どんなメリットがあるのか。
そのあたりのことについて開発者の清水先生にインタビューしていきます。
クレド6ステップ導入マニュアルを購入後のクレド導入特に、組織の意識改革の参考にしてみてください。
【清水】:エンパワーメントって言うほどのことではないですけど、たとえば消しゴムやボールペンなど細々したものを買った場合は、後から会社に申請するのも面倒なので自腹で処理することも多かったですね。
【友松】:あー。そういうのなら私も経験があります。
どこも同じですよね。
【清水】:ですから、本当の意味でエンパワーメントが機能しはじめたのは3年以上たってからかもしれない。
【友松】:機能しはじめたってことは誰もが使いはじめたってことですよね?
使いはじめた人たちは新人じゃなくて、清水先生たちのようなオープニングスタッフ、中堅どころのスタッフたちだったんじゃないですか?
【清水】:はい、それはありますね。
【友松】:3年くらいたって、育ってきた中堅どころのスタッフさんたちが、エンパワーメントを正しく理解して使えるようになってきたってことですよね。
【清水】:そうそうそう。
当時、私たちを管理する側だった中間管理職の方たちもエンパワーメントのことをよくわかってなかったんですよ。
【友松】:それはそうですよね。
他の会社からの中途採用なんだから。
そう考えると清水先生たちのようなプロパーなスタッフさんのほうがエンパワーメントの理解は早かったんじゃないですか?
【清水】:そうかもしれないですね。
クレドのことも『そういうものだ』と思ってやっていましたから。
【友松】:そういえば、リッツ大阪が注目されはじめたのって、オープンしてから3年くらいたってですよね。
そこからマスコミに注目されてクレドが注目されてエンパワーメントにみんな驚く。
そんな印象があります。
それに1日20万円使っていいなんていう仕組みですから、リッツのOBやOGの方が自分たちの著書で取り上げますからますますエンパワーメントが注目されますしね。
このエンパワーメントされたお客様は、どのような反応をされるものなのでしょうか?
【清水】:自分のためだけに、何か特別なことをしてくれたことって、誰かにいいたくなりませんか?
そういう意味でもエンパワーメントという仕組みは成功だったんじゃないかなと思います。
エンパワーメントされたお客様の反応はよかったですよ、いろいろと。
【友松】:それはそうですよね。
やってくれないのが普通の状況でやってくれるのだから、驚きも喜びも大きいように思います。
エンパワーメントは華やかな仕組みですが…
【清水】:何よりも私たちは淡々とやっていましたから、エンパワーメントした出来事を覚えているとか、特別感があったかとかは当たり前過ぎてあまりないですね。
【友松】:このエンパワーメント、すぐに導入できると思いますか?
【清水】:難しいと思います。
【友松】:どんなところが難しいですか?
【清水】:従業員がとまどいますし、経営者もエンパワーメントのことを使えにくいかもしれないです。
エンパワーメントの事例が社内に無いわけですし、リッツの事例をあげたとしても本当にそんなことをやっていいのかなと、みんな戸惑うと思うんですね。
ですから、経営者もどこまでエンパワーメントを説明したらいいのかが難しいと思うんですね。
【友松】:うまく言えませんが、ありそうですね。
今までに無い仕組みですから。
【清水】:そうそう。
いきなりエンパワーメントを使えと言われても、どんなふうに使ったらいいのか、どんなタイミングで使ったらいいのかわからないと思うんです。
それにエンパワーメントを使った後で、上司からグチグチ言われるとか。(笑)
一度でも上司からグチグチ言われたら、もうエンパワーメントは使わないでしょう。
【友松】:はい。使わないでしょうね。(汗)
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
今回のステップ4のインタビューはいかがでしたか?
華々しいサービスや仕組みも、目に見える部分だけを真似してもうまく行かないことって多いですよね。
その理由は今回のインタビューにも隠されているなあと感じました。
どうしても何か新しいことを導入するとすぐに効果を期待してしまうのですか、あのリッツ・カールトンでさえエンパワーメントの定着に3年以上かかったということですから、もしエンパワーメントに興味がある場合は導入しても3年以上は腰を据えて取りかからないといけないかもしれませんね。
『ローマは一日にして成らず』ですね。
《つづく》
出演/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
インタビュアー/友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中