著者:友松はじめ
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ラインナップにバーバルパッケージを活用してみよう

NLPにはメタモデルがありますが、メタモデルの進化系でバーバルパッケージがあります。

 

バーバルパッケージとは?

人は五感をつかって情報を手に入れています。
そのとき手に入れた情報は100%の情報なんですが、その情報を言葉にして伝えようとすると私たちの頭の中にある《 削除・一般化・歪曲 》というフィルターを通ることで不正確な情報になって相手に伝わります。

不正確…な場合もあるかもしれないし、情報が圧縮されたような状態になっているといってもいいかな。
たとえばよくある例でいうと

「みんな言ってるよ」

とかいい例だと思います。
みんなって日本人全部? そんなわけないですよね。
この『みんな』のなかにAさん、Bさん、Cさんが入っているんです。
この『みんな』がだれとだれとだれなのかをほぐしてほぐして明らかにしていく質問方法を『メタモデル』といいます。

このメタモデルはNLPが生まれて最初のころからあったテクノロジーです。
そしてメタモデルをシンプルにして進化させたのが『バーバルパッケージ』です。
バーバルパッケージはメタモデルのように質問を繰り返さなくても手順通りにやっていけば圧縮された情報がきれいに展開されます。

おぼえることも少ないので便利です。

 

ラインナップとは?

ラインナップとはリッツ・カールトンで始業前の20分を使って行われている朝礼のようなものです。
ラインナップについてもしご興味のある方はコチラをお読みください >> ラインナップとは?

ラインナップではクレドカードに書かれている内容から1つピックアップして、ラインナップリーダーがラインナップ参加者の1人に質問をします。
その質問に自分の考えていることを答えとして発表するんですが、ラインナップの特長はディスカッションです。

つまりリーダーの質問にこたえても、ディスカッションなのでどんどんリーダーから質問が繰り返し帰ってきます。
このディスカッションでラインナップリーダーも質問された方もレベルアップしていくのです。

 

ラインナップでバーバルパッケージをつかってみる

ラインナップのディスカッションでバーバルパッケージを使うと、リーダーは質問した新人従業員の考えていることや成長させるための課題が見えてきて育てやすくなります。
またバーバルパッケージで質問されたほうも、バーバルパッケージによる質問で気づきを得ることができて成長するキッカケになります。

それにバーバルパッケージはNLP創始者の1人、ジョン・グリンダー博士がビジネス用に開発したものなので、ラインナップとも相性はいいと思います。
ではバーバルパッケージの手順をカンタンに説明しますね。

1.フレームを決定する
2.質問をする
名詞の質問
動詞の質問
3.パラフレーズする

 

1.フレームを決定する
これから話すことから主題がはなれていかないように枠を作るというイメージです。
ラインナップのときはラインナップリーダーが最初に質問を投げかけますが、その質問がフレームを決定するということでいいと思います。

2.質問をする
ここでは2つの質問をします。
相手がこたえた内容をもとに質問していくことになりますが、最初は名詞でこたえられる質問をします。

たとえば「ホテル内の清掃をします」と相手がこたえたら、
「ホテル内のどこを清掃しますか?」
「どんな道具をつかって清掃しますか?」
「1ヶ所にどれくらいの時間をかけますか?」

と質問します。
例にあげた質問は端的に答えられますよね?
これが名詞で質問することです。

ひとしきり名詞で質問したら今度は動詞で質問します。
動詞は無意識に働きかける質問です。
例をあげてみますね。
「清掃のときどんなことに気をつけていますか?」
「なぜあなたは清掃をするのですか?」
「清掃をしているときあなたはなにを考えていますか?」

このような内容の質問が動詞の質問です。
例に上げた質問は、よく考えないと答えられないでしょ?
これが動詞の質問の特長です。

3.パラフレーズする
最後にパラフレーズします。
相手が言ったことを質問したがわ(ラインナップリーダー)が、箇条書きでひとつひとつ言い換えながら相手に伝えるだけです。

これでバーバルパッケージは終了です。

 

まとめ

バーバルパッケージをおこなうことで、ラインナップリーダーは質問した相手の深いレベルでの意図を知ることができ、教育のための情報をえることができます。
そして質問されたがわも、バーバルパッケージでどんどん質問されることで本人にもたくさんの気づきがえられるようになります。

バーバルパッケージはおぼえておくとラインナップだけでなく、会議やミーティングや面談なんかにも使えますね。
相手の深いところまで考えていることがわかるバーバルパッケージ、便利です。

 

この記事を書いた人/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

 

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