創業者が持つ、クレド経営を成功させるもの
リッツ・カールトンのクレド誕生には、創業メンバーの熱い想いがありました。
1983年、初代社長ホルスト・シュルツを中心にリッツ・カールトン・カンパニー創業メンバーたちは、既に一流ホテルで副社長クラスを歴任してきた方々ばかりでしたが、地位を捨て、「志のみ持参!」で片田舎のアトランタに集まり、リッツ・カールトン・カンパニーを創業されました。
その時
「ホテルは宿泊産業ではなく、サービス産業であるべきだ」
「我々は、自らをホテル産業とは位置づけない。我々はサービス産業であり、社会に対して新しい価値、ラグジュアリーなライススタイルを提供するブランドである」
ここから企業哲学が生まれ、それはビジョンとともに、「クレド」という一枚のカードに集約されたそうです。
これは、「絆が生まれる瞬間」(高野登著)の中で紹介された、リッツ創業時のエピソードです。
クレドは、創業メンバーの「熱い志から生まれ出たもの」であり、無理に考えてつくり出されたものではない。つまり「頭でつくったものではなく、心がうみだしたもの」だと高野氏は言います。
この様に、創業者、経営者たちの熱いパッション、志、ビジョン、ミッションあってこそのクレド作成、クレド経営だと私は考えています。
創業者が誰しも持つものがクレド経営を成功させる
創業の際、誰もが熱いパッション、志、ビジョン、ミッションを持っていると私は思います。
これらなくして、そもそも創業する事など、そうそうできないと思いますが。
つまり、創業者、経営者の皆さんなら、クレドを作成してクレド経営を成功させる事が可能だと私は思うのです。
しかし、その「パッション、志、ビジョン、ミッション」を、会社に浸透させていき、燃える組織としていくためには、やはり自分の中だけで完結していてはいけません。
そのための最高のツールがクレドであり、ラインナップであるわけですね。
そう、あとは、その正しいやり方を学び、実践していただくだけなんです。
大切なので何度も触れますが、クレド作成で必要なのは、パッション、志、ビジョン、ミッションです。
- パッション(情熱)
- 志
- ビジョン(会社の目指すゴール、目的地など)
- ミッション(会社の使命)
会社、お店を創業される方なら誰でも持ってらっしゃることだと思います。
思い起こしてみてください。
創業時、どのような会社、店にして、どのようなお客様に、どのようなサービスを提供し、
地域社会でどのような存在になりたいと思っていましたか?
志を、ビジョンを、ミッションを、今でも創業当時の様に持ち続けていますか?
今は忘れかけていたとしても大丈夫、思い起こしてくださればクレドは誰でも作れます。
もう一度、情熱を起こしてくだされば、クレドが組織に浸透し、クレド経営が成功します。
つまり、クレドをつくり、クレドを組織に浸透させクレド経営を成功させるために必要なものを、すでにお持ちである、ということ。
だからこそ、組織にその思いを伝えるための最高のツール「クレド」をオススメしたいんですね。
著書の中で高野氏は言います。
創業者の志は後継者にしっかりとバトンタッチされて、さらに強い絆となって組織を進化させているのです。
このように、進化し続ける組織を、クレドを通じてぜひ作っていただきたいと思います。