著者:清水健一郎
Pocket
LINEで送る

 

大切なことはすべてクレドーが教えてくれた

著者:ビジネス倫理研究会

監修:片山 修

 

今回のコラムは、「大切なことはすべてクレドーが教えてくれた」です。

やはり、クレドと言えばジョンソン&ジョンソン(J&J)ですね。

リッツでは「クレド」、J&Jは「クレドー」と発音するそうです。

 

そして、リッツ・カールトンのクレドの歴史よりもさらに40年近くも長い歴史を持っているのです。

そのため、クレドにまつわるエピソードも数多く存在し、私としても今回の著書をもとに書くコラムは、今までとは違う角度でクレドを学べ、そして、皆さまにご紹介できそうで、わくわくしています。

 

クレドが世界最大のトータルヘルスケアカンパニーを作り上げた

では、「大切なことはすべてクレドーが教えてくれた」を私なりにコラムにしてご紹介させていただきます。

まずJ&Jと言う企業について、注目すべき点を著者は2つ紹介されています。

 

世界最大のトータルヘルスケアカンパニーであること

その企業活動は「クレドー」という一枚の文書にもとづいて行われていること

 

この2つ、誰が聞いても興味が湧いてくるのではないでしょうか?

世界最大のトータルヘルスケアカンパニーを作り上げたのが、クレドーだとこの時点で結論付けています。

 

まずその中身の大枠ですが、5つの責任に分かれ

  • 「顧客(消費者)に対する責任」
  • 「一般従業員に対する責任」
  • 「経営者に対する責任」
  • 「株主に対する責任」
  • 「地域社会に対する責任」

が書かれています。

私が住む滋賀県にも、近江商人の商売哲学「三方よし」があります。

 

「売り手良し」「買い手良し 」「世間良し」の三つの「良し」。

これをまとめて三方よしです。

「売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるの がよい商売である。」ということですね。

 

J&Jのクレドーも、三方よしも、言い換えるとすれば、WIN-WIN-WIN。

WIN(顧客、消費者)、WIN(従業員、経営者、株主)、WIN(地域社会)となります。

 

前提として商売・企業の信条にはやはり「三方よし」「WIN、WIN」と言う精神があって、はじめて成功へと繋がるのだということを、J&Jのクレドーを知ることにより、改めて再確認することができたと思うのです。

 

 

 

著者/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加