クレドは最強のマニュアルなのか?
大切なことはすべてクレドーが教えてくれた
著者:ビジネス倫理研究会
監修:片山 修
クレドは最強のマニュアル?
リッツ・カールトン大阪の成功で、一躍クレドが有名になってまもなく、ホテル、サービス業界では、「クレドは最強のマニュアル」と言われた時期がありました。
その当時、私はリッツ大阪のロビーラウンジに従事しており、クレドをいつも2~3枚は携帯して仕事をしていました。
リッツ大阪にご来館された、ホテル、サービス業に従事されておられる方々から、
「もし、よかったらクレドを見せていただけませんか?」
と尋ねられると、笑顔でプレゼントさせていただいたからです。
会社からも「もし、お客様がクレドに興味があるようだったら、プレゼントするように」と、言われていたからです。
その際、クレドをお渡ししたお客様の実に9割以上の方が、「クレドは最強のマニュアル」と思い込んでおられたのです。
しかし、クレドというものは、マニュアルではありません。
今回の著書にも(以下抜粋)
「『クレドー』にはどんな問題でも解決できるヒントがかかれている。」
企業の作っているマニュアルといえば、危機管理や生産管理などのやり方が細かく記載されていますが、「クレドー」には「こんな場合にはこうしなさい。」とは、一言も書かれていません。
私がリッツ在籍時、「リッツマンは、クレド教」「クレドと言うなの宗教」とよく言っていました。
正直、聖書と同じように扱う事で、その効果が期待できるのは確かなのです。
今回の著書を読み進めていき「は!」と、させられるのは、ジョンソン&ジョンソンのクレドーもリッツ・カールトンのクレドも、クレドー、クレドに対する扱い方は、殆ど同じです。
(以下抜粋)
「『クレドー』にはどんな問題でも解決できるヒントがかかれている。」
企業の作っているマニュアルといえば、危機管理や生産管理などのやり方が細かく記載されていますが、「クレドー」には「こんな場合にはこうしなさい。」とは、一言も書かれていません。
だからこそ、「『クレドー』に導かれる正しいこと」が果たして何なのか、社員一人ひとりが一生懸命に考えたり、問題に対処する前に「クレドー」がいわんとしていることを感じ取るために、働く社員一人ひとりが「クレドー」と真剣に向き合うのです。
一見、ムダな時間や作業に見えるかもしれませんが、「クレドー」と過ごす間に最善の対応が見えてくるのです。
定期的な礼拝と同じようにリッツ・カールトンでは考えていました。
そして、それこそリッツ・カールトンで言うと、まさにラインナップ(リッツ式朝礼)で、クレドに真剣に向き合い考え、話し合い答えを導きだす時間なのです。
そして、
クレドもクレドーも様々な職場、仕事に当てはめて考えることで、上記にあるように「最善の対応が見えてくるのです。」
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。