著者:清水健一郎
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このコラムは、平成28年1月に、

クレド導入に苦戦されている会社のクレドオフィサーの方々が、

東京からはるばる私に会いに来てくださったときのお話しです。

 

その中でも、

「失敗したことや挫折したこと。また、後悔したことありますか?」

と言う質問に対して、私がお話しさせていただいた事を今回、コラムにしました。

 

失敗したことや挫折したこと。また、後悔したことありますか?

クレドオフィサーの方々は、クレド、サービス、リーダーシップに関して私に様々な質問をされましたが、

 

その中でも、

「失敗したことや挫折したこと。また、後悔したことありますか?」

と言う質問に対して、私がお話しさせていただいた事は、

 

仕事に限らず生きていれば、必ず誰しも失敗はするものです。

私は1997年リッツ・カールトン大阪のオープニングメンバーとして入社しました。

その際、大勢いた同じ歳の新卒入社の仲間の中で、一番仕事ができなかったのは間違いなく私でした。

 

ですから、失敗の数も私が一番多かったですし、上司、先輩から叱られた経験も私が一番多かったでしょう。

 

しかし、私が28歳の時、貯金、貯蓄ほぼ0円で独立開業できたのも、本を出版できたのも、クレドコンサルタントになって、大手一流企業の管理者の方々にセミナーをさせていただけたのも、様々数々の失敗があったからこそです。

 

例えば・・・

料理のオーダーを厨房に伝える伝票をポケットに入れた事を忘れ、お客様を待たせ怒らせてしまったこと。

寝坊して遅刻したにもかかわらず、会社の電話番号を覚えてなくて連絡ができなかったこと。

食器を運ぶ際、無茶な運び方をしたため大量の破損を出してしまい、大勢の上司に一日がかりで叱られたこと。

発注ミスで、店の商品が欠品ばかりになり、お客様、同じ職場スタッフ、物販部、料飲部長にご迷惑をかけたこと。

 

などなど、失敗を上げ始めたらキリがありません。

しかし、そんな失敗の中から、失敗した時の対処法を学び、自分と同じ失敗した後輩、部下のフォローの仕方を学び、なによりも自分、後輩、部下が失敗した時も動じない自分が育ったと思います。

 

ですから、今となっては、「もっと失敗しておけばよかった。」と後悔しているくらい、昔の失敗の経験を愛おしく思っています。

今、思い出しても顔から火が噴くくらい恥ずかしく思う失敗はたくさんあります。

 

しかし、過去の失敗を変える事はできません。

「なかったこと」にすることはできません。

 

しかし、そんな過去でも愛せるようになれる。失敗の経験を笑い話にして後輩、部下に話せる日が必ず来ると思っています。

そのためには、失敗としっかりと向き合い。仕事、人生の糧にするために努力するしかない。

と、思います。

 

何事もやってみなければ分かりません。挫折、後悔は、あきらめた時点で生まれるもの。

失敗をフィードバックして、あきらめなければ、挫折も後悔も生まれないですし、日々の失敗や挫折、もちろん後悔も、クレド導入に役立つものだと思います。

 

 

著者/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

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