未経験・新卒を大量採用できるのはクレドがあるから / クレドサクセス実践ブログ
リッツ・カールトン元支配人が学んだ一流のホスピタリティ心得
「思いつのらせ世界的ホテルブランドの面接へ」
上記の「思いつのらせ世界的ホテルブランドの面接へ」は、今回の著書からの引用ですが、私の人生にも当てはまります。
私の場合、当時リッツという世界的なブランドがどのようなものか? というよりもホテルじたい、食事をして泊まるところと言うくらいしか分かっていませんでした。
観光専門学校のトラベル科だったので、当時はホテルの勉強はしていませんでした。
しかし、ホテル科の藤井先生から採用試験を受ける事を進められて、リッツ・カールトンの一次面接を通過した時から意識が変わっていきました。
というのも、すすめてくださった先生が我が事のように喜んでくださった事で、自分がいかに凄いホテルの採用試験を受けているのか、少しずつ実感していったように記憶しています。
「リッツ・カールトンから内定の電話がかかってきました。感触が良かったとはいえ、やはり連絡を受けるまでは不安はありました。ですから朗報を手にしたときは、飛び上がらんばかりの喜びがこみ上げてきたのです」
また引用させていただきましたが、私もまったく同じでした。
私の場合は、学校にリッツ・カールトンから内定通知書が来ていました。
林田さんもそうですが、私も「よく自分が狭き門をくぐったな」と、自分を褒めてあげられたエピソードになりました。
そして、内定を頂いた時、多くの先生方だけでなく専門学校の職員の皆さんに喜んでいただきました。
卒業生代表として専門学校のパンフレットにも私の写真とインタビュー記事を載せていただいたほどでした。
それから数年がたち、私もホテルやレストランの経験者になってから気がついたことがあります。
それは、私の同期達にホテル、レストランの経験者があまりにも少なかったこと。
さらには新卒入社のスタッフがあまりにも多かった事にです。
「よく、素人集団でリッツを立ち上げる事ができたな」
「会社はとんでもない事をしようとしていた」
と、同期の仲間達と話あった事がありました。
しかも、スタッフ一人一人がとても個性が強い。
そのためかスタッフ間で言い争いになる事が少なくありませんでした。
しかし、「このサービスは、こうするべきだ」と一人が言い出すと、他のスタッフが「それだったら、こうするべきだ」、「お前らわかってない。それは、こうだ!」などという言い争いが、本当に日常茶飯事で、皆、向上心の塊のようなスタッフばかりでした。
そう、林田さんも著書の中で書かれているように
「要は技術よりもマインド重視」
マインドさえあれば知識や技術は後から付いてきます。
当時の私達新卒者がその証拠なのです。
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
本日の清水先生のコラムはいかがでしたか?
今日の話も興味深かったです。
クレド導入に失敗する原因のひとつに、既存の従業員から新しいことに抵抗されるというのがあります。
清水先生のリッツ時代の同僚もクレド導入を期待されてヘッドハンティングされたけれどもクレド導入に失敗したという話を聞いたことがあります。
だからこそ、クレドマニュアルに書いてあるようにステップにして、土台から作っていくとクレド導入もうまくいくのです。
それはそれとして、リッツ・カールトンは教育のシステムがしっかりとできていたから、未経験者と新卒者を大量に採用できたんじゃないかと私は思います。
『そこクレドがあったから』
と言ってしまえばそれまでですが。(汗)
でもですね、クレドのほかにクレドが機能するための仕組みがいくつもあったわけです。
少しの経験者と未経験者。
言ってしまえば、未経験だからこそ、クレドを信じて仕事をしていくしかない。
クレドを信じて行動すれば、周りから、会社から、評価される。
もうクレドを信じてやっていくしかないですよね。
途中からクレドを導入したとしても、うまくいっている事例はたくさんあります。
既存の従業員がいる会社でもクレドを導入してクレドが浸透する仕組みをいれれば、クレドは会社やお店に浸透していきます。
そして新卒採用。
既存の従業員にクレドを浸透させた環境なら新卒社員はもう100%会社のクレドで育てていくことができますね。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。職場の信頼関係はクレドで作られる