著者:友松はじめ
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スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。/岩田松雄、高野登(著)

クレドを研究している友松です。

今回は、スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。の

第三章、御社のミッションはなんですか?を読んでいます。

 

第二章で、ミッションは創業時の思いがもとになると書かれていましたが、

みんながみんな、創業時の思いがそのままミッションになるようなものでは無い、と書かれていました。

 

今でこそ、スターバックスのミッション

「人々の心を豊かで活力のあるものにする」なのだそうですが、

創業のきっかけは、「このコーヒー売れるかも!」だったそうです。

それを聞くと少し安心します。^^;

 

この章では、

御社のミッションはなんですか?ミッションは会社、スタッフに浸透していますか?

ということと、お客様が認知してくれて、ブランドになっていくことについて書かれています。

 

ミッションとは?

企業で使われるミッションの意味は、存在理由です。

何をするのか?ではなくて、なぜするのか?を表します。

 

つまり、会社の存在理由です。

リッツには、3つのミッションがあるそうです。

  1. 世界一をめざす会社としてのミッション
  2. ホテルとしてのミッション
  3. 各部署のミッション

 

そして、ホテルは、ミッションを実現するためにホテルのミッション・ステイトメントを掲げて

各部署は、ミッションを実現するために各部署のミッション・ステイトメントをそれぞれの

部署のスタッフが話し合って、掲げていたそうです。

 

ミッション・ステイトメントは、簡単に説明すると、

このミッションを私たちはこんなふうに実現していきますよ。

という宣言のようなものです。

 

 

ミッションが浸透していく仕組み

ミッションを作ったとしても、

作っただけでは会社やスタッフに広がっていかないのは、クレドと同じ。

 

リッツ・カールトンでは、毎日の始業時間前、

20分のラインナップミッションの浸透に役立っていると言います。

(その他にもいろいろな仕組みがありますが、それはまた別の機会に)

 

そして、スターバックスでは、グリーンエプロンブックを使って、

お店や自分たちスタッフの存在理由を話し合うそうです。

 

お店に立つ前の70時間におよぶ研修の時はもちろん、

ワンオンワンミーティングで、くりかえし、くりかえし、くりかえし、

店長さんやエリアマネージャーさんと1対1で行うそうです。

 

ネットで『クリーンエプロンブック』を検索してみると実物を見ることができます。

”私たちがここにいる理由”と書かれているのが印象的です。

 

つまり、創業時の思いをベースにしてミッションを作った後は、

くりかえし、くりかえし、会社もスタッフも考え、話し合う機会を作ることで、

会社のミッションが浸透していくというこが分かりました。

 

少なくとも、リッツ・カールトンとスターバックスは、そうやってミッションを浸透させていきました。

 

まとめ

リッツ・カールトンも、スターバックスも、うらやましい程ブランドが確立していますよね。

でも、この2社は、まったく宣伝活動をしていなかったことも有名です。

 

実際、本書を読んでみると、TVCMや雑誌媒体などの宣伝活動はしないことを決めていたようです。

※スターバックスの場合は、入店するテナントの都合で、どうしても

CMをしなくてはならなかった事例はいくつかあったようですが、

それは入店の条件だったそうです。

 

この2社の存在は、お客様が認知してくれて、クチコミが広がり、ブランド化していきました。

ただ、お客様は、感動しないとクチコミしてくれないわけですから、

ホテル(お店)とスタッフのクオリティを上げていかなければならないわけです。

 

リッツ・カールトンでは、グループ内で行っていたリーダー育成の勉強会に、

希望する一般の方にも参加してもらったそうです。

そうすると、参加した方たちからクチコミが広がるのですが、その期待に応えるために、

現場の強化を行ってきて、それがブランド化につながったとのことでした。

 

スターバックスも、あくまでも店とスタッフがブランドを表現する人だからということで、

CMはしなかったし、お店とスタッフのクオリティを高めることに力を注いだ。

 

そして、ミッションがスタッフに伝わるから、

お客様にもそれが伝わり、ブランドになっていったそうです。

 

今も何冊かスターバックスの本も読んでいるのですが、

読んだ後にスターバックスに行くと、今までとお店を見る目が変わってしまいますね。(汗)

 

ミッションクレドが浸透したお店とは、会社とは、スタッフとは、

といったことがすごく勉強になり、刺激になります。

 

つづく

 

 

記事/友松はじめ

クレド勉強会 友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

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