クレド導入とミッションはセット
クレドを研究している友松です。
今回は、『スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。』の第二章、ブランドとはいかにして育つのか?を読んでいます。
リッツ・カールトンもスターバックスも説明するまでも無くブランドが確立しています。
でも、リッツ・カールトンもスターバックスもアメリカの会社。
リッツ・カールトンは1997年に大阪で創業、スターバックスは1996年に東京の銀座で創業でした。
日本での知名度なんてなかったわけですから、当然ブランド力なんで0です。
ですから、リッツ・カールトンもスターバックスも、日本では0からブランドを作っていったと言えるわけで、
それを頭の片隅に置いて、第二章を読み進めていくと、会社やお店のブランド作りに悩んでいる人には、
大いに参考になる内容だと思います。
■ブランドは、約束
ブランドとは何かというと、ひとことで言えば、他者と区別する特異性を創り出すということ。
つまり顧客のマインドに、リッツ・カールトンと同じホテルは存在しないという認識を作り上げてしまうことなんです。(92pより引用)
次にそのブランドをリッツ・カールトンでは「プロミス(約束)」と定義しています。
つまり他ではできないこと、やならいことを提供することを約束しているんです。(93pより引用)
あのお店は、○○があるから。
あの会社のサービスは、他と違って○○があるから好き。
という話しは、日常会話でもよく耳にしますし、私たちも人に話してお勧めしたりもしています。
そう考えると、規模の小さなお店や会社でも、しっかりとブランドを持っているところは多いことがわかりますし、
ブランドがなかなか作れないのは何が足りないかが、二章を読んでいくと少しずつ分かってきます。
それから、詳しくは本書を読んでいただくとして、ブランドは約束なのだけれど、誰に向けて約束をしているのか?
これが明確になると、ブランドが出来上がっていくそうです。
逆に言うと、誰に対しての約束なのかがぼやけていると、いつまでたってもブランディングが出来ないわけですね。
「誰にって、当然、お客様でしょ?」
というのは、間違っていないのだけど、正解じゃないようですよ。
カンのいい人は、もうお分かりかもしれませんが、詳しくは本書を読んでみてください。^^
■ミッションは後付けでもいい
ブランドと言われるものは、宣伝広告だとかロゴだとか、そういう表面的なことではなくて
その根底にはミッションがあって、そのミッションが染み出たものがブランドであるべきだというのが私の主張です。(96pより引用)
ミッションは、ひとことで言うと「使命や存在意義」です。
ブランドは、お客様が認知しくれて、はじめてブランドになるわけですけど、
ミッションは、お客様が決めるわけではなく、内部で決めるものです。
ミッションって、そのお店や会社で働く人達の軸になるものなので、本書にも書いていますが、創業者の思いがミッションになっているのが正しい。
でも、そうはいっても、
「女の子にモテたかったから」
「会社作ったら儲かると思ったから」
「リストラされてしかたなく」
などなど、人には言えない創業理由をもった経営者の人は多いと思います。
つまり、自分の中にミッションはあるけど、スタッフや外に向けて声高に言えるようなミッションがない。
しかし、問題なのは、その人は経営を考える立場にいると言うことです。
経営者百年の計なのに目先のことしか見ていない。
長期的に会社を、社員をどうしたいのかという目的を見据えていないんです。
ミッションはその会社の存在する目的と理由を表すものですから、
これなしに経営が成り立つはずはないと思うんです。(100pより引用)
ただ、そうはいっても、耳ざわりのいいミッション、
たとえば「世界平和のために」なんてミッションじゃ売上なんてあがらない。
ミッションなんてなくてもやっていけている。
という場合もあるわけですが、それだけどといずれ成長は止まると書かれています。
私はミッションを進化させていい、変えていっていいと思っています。
最初はとりあえず自分のメシを食うためでもいいと思うんですね。(102pより引用)
スターバックスの創業者も、「このコーヒーはビジネスになるぞ!」と思ったところからスタートしたそうですよ。
でも今の、スターバックスのミッションは確か・・・・、
『お客様に感動経験を提供して、人々の日常に潤いを与える』とか
『コーヒーを通して人をよろこばせる』とか
だったと思います。^^
■まとめ
私はクレドの研究のために、クレド導入をしている企業のホームページを見ます。
今まで拝見したクレド導入企業のクレドページには、クレドと一緒に『ミッション』が掲載されていました。
ミッションの内容は、「使命や存在意義」です。
クレドとミッションはセットです。
つづく
記事/友松はじめ
クレド勉強会 友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中