著者:友松はじめ
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態度の悪い従業員には女優のワーク

従業員教育。
難しくなってきていますね。
実質、終身雇用制度が崩れてしまった今は自分が会社で生き残っていくだけでも大変。

それに40代、50代の人たちが新入社員だった頃の教えられ方で今の若い子を教育すると翌日から来なくなるというのは信じられないですが普通にあることです。
最近は退職代行サービスなんてビジネスもあるくらいで…世も末ですな。

なんて言ってしまうと、旧態依然とした考え方なんでしょうね。(汗)
どんどん常識は変わっていくので目の前に起こったことは無色透明。
こだわりなく対応していきます。

そう考えると従業員教育も腫れ物を触るように、かなり慎重に慎重にやっているんでしょうね。
やっと採用した社員に辞められたら自分だって責任を問われますからね。
社員教育ですからどこに出しても恥ずかしくない自慢の社員にすることが社員教育の目的と思うのですがいかがでしょうか?

態度の悪い社員に「君は態度が悪いよ」と言ったらこれはパワハラです。
それに「私のどこを見て態度が悪いとおっしゃっているのですか? 具体的に教えてください」なんていわれたらどうしますか?

「それは、君、なんとなくその雰囲気なんだよ」
「そう、そういう態度がよくないんだよ」
「もっとだな、ちゃんとした態度ってものがあるだろ」

指摘に具体性がない
パワハラ、モラハラ

私も新入社員だったことはそんなアドバイス(?)を社内や飲み会で聞かされてましたね。
役には立ちませんでしたけどね。
だって具体性がないから。

でも私も『具体的に教えて下さい』という指摘に具体的に答える自信はありません。(汗)
それに今回のコラムは具体的なアドバイスを返すための方法をお話するコラムではありません。

でもここまで書いてみて本当にややっこしい世の中になってるなあと感じます。
そこで態度の悪い社員の態度をいちいち指摘して、パワハラだのモラハラだのいわれるのもめんどくさいし部下にキラワれるのもめんどくさいのでビジネスユースNLPの女優のワークというテクノロジーを紹介します。

女優のワークを使えば、部下の態度をいちいち指摘してキラワれることもありません。
そして飲み会に誘って説教をしなくても部下の態度がよくなります。

 

女優のワーク

はい。
女優のワークです。
名前は俳優のワークでもいいんじゃないのと思うのですが、私が習ったトレーナーが女性だったからなのか、別の呼び名のあるワークなのかは面倒なので調べていません。
それにこのテクノロジーの呼び名は気に入っているのでこのままいきます。

3人で1つのグループを組みます。
Aさん、Bさん、Cさんです。

イスを2つ用意して向かい合わせにしてイスを配置します。
くっつけすぎると恥ずかしいので膝がくっつかない程度に離します。
AさんでもBさんでもどちらでもいいのでイスに座ったら話したいことを話してください。
たとえばAさんが話すならBさんは聞き手に徹します。

そして約2分間、好きなことをしゃべります。
Aさんが好きなことを話している間の2分間をCさんがスマホで動画撮影します。
撮影するときはAさんを中心に360°Aさんの全身が入るように撮影します。

約2分間話し終えたら、スマホをAさんに渡してAさんは誰もいないところで静かになにも考えずに撮影した自分の動画を2分間だまって観ます。
ヘッドフォンをして音声も一緒に聞いてください。

動画を見終わったら、またイスにもどって2分間、好きなことをしゃべります。
Cさんは動画を撮影します。
終わったらAさんとCさんからBさんの変化について気づいたことをフィードバックしてもらいます。

その後、2回目の動画を観て変化を自分でも確認するといいですね。
これで女優のワークは終了です。
やることはたったこれだけです。

態度の悪いところを指摘したり、イヤがる部下をムリヤリ飲み会に連れて行く必要もありません。

人間は自分ではできていると思っていても意外にできてないことが多いものです。
人から指摘されることを素直に聞き入れられればいいのですが実際に自分の態度を自分で見ることはできませんから本当に指摘されるほど悪いのか確認ができません。

女優のワークで、自分の動画をみることで第三者の視点で自分を見ることができます。
これをディソシエ-トといいます。
NLP創始者のジョン・グリンダー博士は、

ディソシエ-トの方が実際の経験について、正確に把握することができます。
ジョン・グリンダー

と言っています。

2分間の動画を観たとの典型的な変化としては顔の表情が穏やかにかわったり、さっきまで話していた内容をわすれてしまったり、どうでもよくなったりという変化があります。
これは悪いことではなく、ストラテジーが外れたということです。

ストラテジーとはカンタンに説明すると『思い込み』とか『こだわり』といった自分をしばっているものだと考えてください。
このストラテジーが外れることで人と話すときの自分の態度を無意識レベルから変えることができます。

人から指摘されるよりも自分で気づくほうが何倍も効果があるということですね。
やってみるとカンタンなので社員研修の中の息抜きのワークとして遊び感覚で取り入れてみてください。

遊び感覚と言っても、
その効果におどろくかもしれませんが……。

 

 

この記事を書いた人/友松はじめ

勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる

現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中

 

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