クレドを浸透させるために従業員の行動に何が妨げになっているかを明らかにして行動を起こさせることが可能 / ビジネスユースNLP
クレドを浸透させるために従業員の行動に何が妨げになっているかを明らかにして行動を起こさせることが可能
クレドを浸透させるのにNLPを活用してみよう_001
これはクレドの導入に限らずですが、社長が何か新しいことをしようとすると…
「クレドのことがむずかしい」
「クレドはとてもぼくにはわからない」
「クレドはうちの企業文化にあわないと思う」
「クレドを導入しても何も変わらないと思う」
「クレド、めんどくさい」
「クレドは導入できないと思う」
などなど、従業員や幹部から、このような意見をもらった経験のある経営者って多いと思うのですがいかがでしょうか。
このような意見を従業員が言うからといって、従業員に新しいことに対してやる気がないということではないんです。
これ、ビジネスユースNLPのメタモデルの中にある一般化という現状の一つなんです。
一般化はなんでもひとまとめにして思い込んでしまうこと
一般化というのは、なんでもひとまとめにして思い込んでしまうことなんです。
Aさんがちょっと挙動不審なだけで
「Aさんはキモい」
「そう! Aさんキモい」
これ、一般化です。
Aさん、本当はキモくもなんともないのに、たまたま挙動不審だったところを見られてしまって、キモい人の印象をつけられただけ。
だから別の人はAさんのことをキモいなんて思わない。
これが一般化です。
注意深く周りの人のしゃべり方を観察していると、かなりの割合で一般化している人を見つけることができますよ。
この一般化によって、行動に制限がかかってしまうことが多々あります。
ですから、一般化を取り除いてあげる、一般化している要因を明らかにしてあげることによって、従業員さんが行動しやすいようにしてあげることができます。
一般化がなくなることで、クレドの導入も早くなりますし、その他進めている新しい取り組みなども同様に進むようになります。
一般化には3種類あります。
そして一般化には3種類あります。
- 可能性の叙法助動詞
- 必要性の叙法助動詞
- 普遍的数量詞
この3つです。
可能性の叙法助動詞の解きほぐし方
「○○できない」
これは可能性の叙法助動詞です。
この言葉を使っている間は「できる」という可能性は、頭の中にはありません。
できることがあるのを気づいていないだけなので、可能性の叙法助動詞を使ってんなーと思ったら、こんなかんじで解きほぐしてあげましょう。
たとえば、
「できないって、何が君にできないと思わせてんの?」
「もしそれでもクレドの導入をしたらどうなると思う?」
と質問してみるのが大切です。
このように質問することで何が「できない」と思わせているのか、言わせているのかが明らかになって、行動しやすくなります。
必要性の叙法助動詞の解きほぐし方
「○○するべきだ」
「〇〇するべきじゃない」
「〇〇してはいけない」
よくこんな言い方をする人がいますが、これは必要性の叙法助動詞といいます。
「うちの企業文化を大事にすべきだ」
「うちの会社の調和を乱すべきじゃない」
などなど、ハッキリとした理由のようでハッキリしていないルールみたいなのが存在していて、言っている人の行動を制限しています。
だからこれも質問によって取り除いて上げる必要があります。
たとえば
「もし〇〇したらどうなりますか?」
「もし〇〇しなかったらどうなりますか?」
と質問することで、質問された方は新しい可能性を思い浮かべることができるので、行動の制限が取り去られて可能性が広がります。
普遍的数量詞の解きほぐし方
「新しいことを取り入れてもうまくいったことがない」
「絶対にうまくいかない」
「一度もうまくいったことがない」
このようなことを言う人には、
「今まで、一度もうまくいったことがないんですか?」
「今まで新しいことを取り入れたことはなかったんですか?」
と質問してあげることで、そういえばそんなことはなかったな、うまくいくこともあったなと気がつくことができるようになります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はメタモデルの一般化をつかったクレドを浸透させるお話でした。
新しいことをやろうとすると必ず一般化された意見がでてきます。
でも意見の種類は3種類しかありません。
この意見に適した質問をして、意見をいう人の思いこみや思い違いだったこと、行動を制限していたことに気づかせることができます。
ひとつ気をつけておきたいのは質問が詰問にならないことです。
詰問は問い詰めるような質問です。
このような質問になってしまうと、質問を受けている側は責められているように感じて、ますます殻に閉じこもってしまいます。
注意してください。
簡単ですがビジネスユースNLP、メタモデルの一般化のお話でした。
この記事を書いた人/友松はじめ
勤務していた食品通信販売会社の業務に関連するセールスマーケティング書籍の他、心理学、自己啓発、加速学習等、あらゆるジャンルの本を1 日1~2 冊のペースで読むようになり、3,000 冊以上を読破。
本から得た情報を担当していたインターネット通販に活かし、売上げを月商数万円のレベルから月商1,000 万以上、年商1億のサイトに育てる
現在は、自身の経験を基にしたビジネス読書法講師、読書法を使った読書会ファシリテーターとして、活動中
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