著者:清水健一郎
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My Credo マイクレド / 浜口 隆則(著)・村尾 隆介(著)

 

クレドやモットーは不安や迷いを消す効果

新しい競争社会の出現で手放したシェルター

書著の中で自由競争の社会が生まれたことで、個人主義的な世の中になり、

共同体というシェルターを失いかけ、そのため一人ひとりが個人という基本単位で

競争しないといけない時代になった事が書かれています。

 

この部分、私は凄く考えさせられてしまいました。

リッツ・カールトンと言う会社の中身が、自由競争であり個人主義であったと思うのです。

以前、私は「チームワークとチームプレーの違い」をコラムで

書かせていただきましたが、リッツはチームワークなのです。

 

スタッフ一人ひとりが強烈な個を持ち個性を出してサービスに従事していました。

チームプレーは、自身の個よりもチームの事を優先に考え行動します。

時に自身の個は捨ててチームの事にあたります。

 

例えて言うとチームワークは特攻野郎Aチームやルパンや麦わらの一味の様に、

それぞれの分野のスペシャリストが自身の個を出して活躍します。

 

チームプレーの例は、クレヨンしんちゃんのとーちゃんこと、野原ひろしの様に

アニメのわき役で、会社のために人生をささげているサラリーマン。と、言ったところですか。

もちろん、お互いにメリット、デメリットがあります。

 

個人のデメリットとして著者は(以下抜粋)


社会性の動物である私たちに底知れぬ「不安」を感じさせている原因の一つです。

集団の中で行動しているのは、確かに「安心」を感じます。

自身が人と違う事にストレスを感じます。

 

しかし、ルパンも麦わらの一味もリッツ・カールトンのスタッフも、

はたから見ると楽しそうで輝いて見えるのはなぜでしょう?

答えは簡単です。自分自身の個を出しているからです。

 

ルパンはルパンでなければ、不二子は不二子でなければ、ルフィはルフィでなければ、輝く事はできません。

 

リッツのスタッフも自分自身でなければ輝く事はできません。

しかし、なぜそんなに個を持つ人は輝いて見えるのか?

個を持つ、というのは、「迷い」がないからです。

 

「海賊王にオレはなる!」迷いなんてありません。

そんな人をカッコイイと思うのはよくあることだと思います。

 

「どうしよう?」と思った時、

「こうでなければルパンじゃない。」とか、

「ここでやらなきゃルフィじゃない。」

「ここはリッツ・カールトンだ!悩む必要がない」

と言った行動ができるのは、明確な判断基準があるからです。

 

リッツで言うとクレドモットー(「紳士淑女をおもてなしるす私たちも紳士淑女です。」)にあたります。

つまり、「この個を自身のクレド作りに応用して人生に生かそう。」と言う今回の著書「マイクレド」の意図なのだと思います。

クレドの必要性、会社や組織単位ではなく、個人レベルまで落として納得させられる著書です。

 

 

著者/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

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