生意気な社員が一番信用できる理由 / クレドサクセス実践ブログ
My Credo マイクレド / 浜口 隆則(著)・村尾 隆介(著)
「自分のルール」を持っている人の特徴
8信頼される人/頼られる人/人が集まる人
生意気な社員が一番信用できる理由
私は常々、「嫌われても信頼される人」でありたい。
と、思っています。
歴史上の人物でいうと、上杉謙信や伊達政宗。
殺し合いの戦をしてきたはずの武田信玄から上杉謙信は、「信用できる人物」と認め、家督を継がせた武田勝頼に、「上杉謙信に頼れ」と言った話は有名です。
真田幸村が昼間に戦っていた伊達政宗に「私の家族をお願いします。」と家族をあずけた話も有名です。
敵であっても信頼できる人、頼れる人。
男性であれば、憧れる本当にカッコいい存在です。
間違いなく自分のルールを持っています。
手前味噌ですが、リッツ・カールトンのスタッフが、お客様から信頼されたり頼られたり同業者から憧れを持たれるのは、自分ルール すなわちクレドがあるからです。
しかし、正直「自分のルール」を持っているから人に好かれる事もありますが、嫌われる事もあります。
私の今までの人生、とくに融通の利かない若いうちは、自分のルールを持っているばっかりに、多くの人に好かれましたが、多くの人に嫌われたと確信を持っています。
リッツを退職したあと、あるバーでバーテンダーとして、半年ほど勤務していた時、間違いなく私は店長に嫌われていました。
私の方が、仕事ができたと言うこともあって、店、店長のルールをほぼほぼ無視して働いていたからです。
「自分は間違っていない。仕事のできない店長が悪い。」
当時の私はそう思っていました。
そのバーを退店して数年後、当時、一緒に働いていたアルバイトのスタッフの一人から当時の店長が話していた私の事を聞きました。
「○○君は好き。でも、信用できない。清水君は嫌い。でも、彼は信頼できる。」と言っていたそうです。
○○君は「自分ルール」がなく、店長の意見には必ず賛同し、ご機嫌取りができるお調子者でした。対して私は「自分ルール」を持った堅物。
著者も著書の中で(以下抜粋)
「自分のルール」を持つ人は、信頼されて頼られる人が多いです。
このエピソードから私は、良いのか悪いのか、嫌われる事に、まったく動じなくなったと同時に、反省した事は自分ルールを大切にするように、他人の持つルールも大切にしなければならない。と、考えを改めました。
嫌われていたのでは、リッツのモットーである紳士淑女ではありませんし、サービス業とは言えないですからね。
【編集後記】
クレドを研究している友松です。
本日の清水先生のコラムはいかがでしたか?
清水先生のこのエピソードは初めて聞く内容でした。
この頃の清水先生にどんな『自分ルール』があったのか今度うかがってみたいと思いますが、私が思うにリッツ・カールトンのクレドだったんじゃないかなと思いながら今回のコラムを読みました。
クレドサクセス実践会のクレドで言うと
クレドサクセス実践会は、リッツ・カールトンやジョンソンエンドジョンソンのような、一流企業がもつ成功の仕組みであるクレドの導入のお手伝いをさせていただきます。
クレド導入により自身で考えて行動できるスタッフの育成が可能になります。創業者・経営者の想いを現実化させ、社員が自主性をもって生き生きと働く会社づくりのお手伝いをいたします。
リッツ・カールトンやジョンソン・エンド・ジョンソンのような一流企業がもつ成功の仕組み、クレドの導入のお手伝いをさせていただくので、どんなことがあってもブレることはありませんし、ブレないように努力しますし、疑問に思ったらクレドに立ち返ってもとに戻します。
それと同じように、『自分ルール』つまり、会社でもお店でも、そして個人でも、クレドをもってクレドを中心に行動すれば、それはブレないように努力している人と言えるのではないでしょうか?
そして、同時に信用できる人とも言える。
「自分のルール」を持ってブレが少ない人は、信頼されます。
なぜなら主張や行動が一貫しているからです。(72ページより引用)
バーで働いている時の清水先生は、オーナーからは生意気な社員だと思われて嫌われていたようですが、結果自分のルールを持っていたので、信用をされていた。
嫌われていたのに信用されていたなんて、どこか変な感じですが、実際、私も社員をやとうことになれば、バーのオーナーと同じ事を思うと思います。
何も知らないのに生意気な社員は困りますが、自分のルールを持った生意気な社員なら良い仕事をしてくれそうですね。
例えば、私が経験した職場の状況でいえば、イエスマンが多い職場でしたが、クレドを導入することで、経営者の想いが正しく現実化されて、自主性をもって生き生きと働くスタッフが生まれていくと思います。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
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