著者:清水健一郎
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マイクレドを持った人は決断できる人、迷わない人

My Credo マイクレド / 浜口 隆則(著)・村尾 隆介(著)

「自分のルール」を持っている人の特徴

6決断できる人/迷わない人

 

私たちは、日々、決断しなければなりません。

 

マイクレドを持った人は決断できる人、迷わない人

決断できる人/迷わない人は、

決断する際の判断基準を持っている人だと私は思います。

 

つまり「自分のルール」だと思われがちですが、

私は少し違うように思うのです。

 

自分で自分のルールを決めて、

実践し生きていても今までの自分のルールでは、

決断できない事が起こります。

 

決断が難しくなっているのは、選択肢という変数が増えているからだったりします。選択肢が多いと、「あれにしようか? これにしようか?」と迷ってしまうわけです。

 

想定外の出来事、未経験の事態ですね。

 

リッツ・カールトンスタッフは迷わない ラインナップの効果

リッツ・カールトンのスタッフ達の特徴として、

「決断できる。迷わない」と、言うのがあります。

 

どんな要望に対しても即座に「イエス!」

つまり「決断できる。迷わない。」サービスですね。

 

リッツのスタッフですら、

「想定外の出来事、未経験の事態」は起こります。

しかし、なぜ即座に迷わず決断し「イエス!」と言えるのでしょうか?

 

一つはラインナップの際、

未経験の経験を想定してディスカッションしているからです。

 

そして、想定外の出来事に対しても

「イエス!」と言えるのは、

自身が解決できない事態でも

 

解決するにはどうすればよいかを知っているからなのです。

 

例えば、身近の上司に相談し、

即座にチームを作り一人では解決できない事態も

チームワークで解決してしまいます。

 

では、なぜその様な事ができるのか?

それらは全てクレドカードに

記載されているから迷わず実践できるのです。

 

つまり、クレド、そして、自分のルールを決めて生きていると、

決断する際に必要な判断基準が構築され決断でき、

迷う事がなくなる。と、考えているのです。

 

著書の中でも(以下抜粋)

「自分のルール」を持っている人は、自分の判断基準が明確になっている場合が多いのです。ですから、決断できます。

 

自分のルール、クレドを持つことで

判断基準が鍛えられていくのです。

 

人は、決断力のある人、理由のある判断基準を持って決断ができる人についていきたいと思うものです。

 

クレド、自分のルールを持っている人は

リーダーとして成長していける人材とも言えますね。

 

【編集後記】

クレドを研究している友松です。

本日の清水先生のコラムはいかがでしたか?

 

今回は、リッツ式朝礼、

ラインナップの効果が少し触れられていましたね。

 

お客様が100人いれば、100通りのサービスがあると

清水先生はよく言っていますが、

 

一人のスタッフとして100通りの経験ができるか? と言えば、

可能だと思いますが時間が必要になります。

ましてや新人には到底不可能です。

 

しかし、ラインナップでディスカッションすることで、

他のスタッフの経験を共有することが可能になり、

新人もたくさんの対応ケースを疑似体験することができます。

 

たった始業前20分程度のラインナップですが、

この日々の繰り返しが『NOと言わないサービス』

 

リッツ・カールトンの感動のサービスを生む

仕組みのひとつになっているんですね。

 

そして、

『即座にチームを作り一人では解決できない事態もチームワークで解決』

 

これができるのも、

リッツ・カールトンではラテラルサービスと呼ばれる仕組みで、

各部署との垣根を越えた、

 

一人のお客様に各部署が得意分野を活かして

連携してサービスを行う考え方、仕組みのひとつです。

 

どんな会社でも、

部署間の壁、セクショナリズムなんていう問題があり、

経営者や管理職の方を悩ませていますから、

 

また今後、クレドサクセス実践会のブログで

解決方法等ご紹介していけたらと思います。

 

では、話しを戻します。

 

清水先生のコラムを読んでいて、

「自分のルール」がよく出てきますが、

この本のタイトルの通りのMy Credo

 

自分のクレドだと思いました。

自分のクレドを持った人はなかなかいないかもしれませんし、

クレドの導入をおこなう会社やお店が増えてきたとはいえ、

 

まだまだ身近ではきかないかもしれません。

それならいっそのこと、自分の会社にクレドが無い場合は、

 

社員が働かない、同僚が働かない等、悩みを持った方も

多いと思いますが、経営者でも社員でも

 

まずは自分のルール=マイクレドを作って、

まずは自分からクレドにそって仕事をはじめてみてもいいのではないでしょうか。

 

本書にも、自分ルールを持つことの効果が、このように書かれています。

「自分の軸」がハッキリしてくると、たくさんある選択肢の多くを排除できます。(69ページより引用)

 

つまり、マイクレドを持つことで迷わなくなるということです。

自分のルールやマイクレドを持っていなくても、頭の中で、

もし自分のルールがあり、

 

それを自分の軸として使っているとしてイメージしてみると、

引用した著者の言葉通りに、

数多くの選択肢が排除できないでしょうか?

 

このように選択肢をひとつひとつ排除できるのは、

選択肢を判断できる基準ができたからこそ可能なことなのです。

 

もし自分のルールを持ったらどうなるか?

少なくとも私は、イメージしただけで

とてもスッキリとした気持ちを持ちました。

 

清水先生も過去の記事でこのように言っています。

どんな仕事も「多くの選択肢を抱えながら、どれも選択できずに、迷いながら」行うよりも、明確な判断基準、行動指針のもとに動けたら、もっと素晴らしい結果がでるのではないでしょうか?つまり、クレドです。(クレドサクセス実践会ブログ/サービス イズ スピードはクレド導入で可能になる!から引用)

 

自分のルール、マイクレド、作ってみませんか?

著者/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。

サービス イズ スピードはクレド導入で可能になる!

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