クレド導入前に知っていただきたいリッツ、クレドの歴史と、クレド導入にあたっての心構え
絆が生まれる瞬間
ホスピタリティの舞台づくり
著者 高野 登
かんき出版
今回の読書は、p143「創業者のパッションを受け継ぐ」についてです。
今回のパートには、リッツ・カールトンのクレド誕生の歴史と重要なポイントが書かれています。
ですから、これからクレド導入というのを考えてらっしゃる経営者の皆さんには、
クレド導入前に知っていただきたいリッツ、クレドの歴史と、クレド導入にあたっての心構えです。
1983年、初代社長ホルスト・シュルツを中心にリッツ・カールトン・カンパニー創業メンバーたちは、既に一流ホテルで副社長クラスを歴任してきた方々ばかりでしたが、地位を捨て、「志のみ持参!」で片田舎のアトランタに集まり、リッツ・カールトン・カンパニーを創業されました。
その時
「ホテルは宿泊産業ではなく、サービス産業であるべきだ」
「我々は、自らをホテル産業とは位置づけない。我々はサービス産業であり、社会に対して新しい価値、ラグジュアリーなライススタイルを提供するブランドである」
ここから企業哲学が生まれ、それはビジョンとともに、「クレド」という一枚のカードに集約されたそうです。
クレドは、創業メンバーの「熱い志から生まれ出たもの」であり、無理に考えてつくり出されたものではない。
つまり「頭でつくったものではなく、心がうみだしたもの」だと高野氏は言います。
この様に、創業者、経営者たちの熱いパッション、志、ビジョン、ミッションあってこそのクレド作成、クレド経営だと私は思います。
創業の際、誰もが熱いパッション、志、ビジョン、ミッションを持っていると私は思います。
これらなくして、そもそも創業する事など、そうそうできないと思いますが。
つまり、創業者、経営者の皆さんなら、クレドを作成してクレド経営を成功させる事が可能だと私は思うのです。
しかし、その「パッション、志、ビジョン、ミッション」を、
会社に浸透させていき、燃える組織としていくためには、やはり自分の中だけで完結していてはいけません。
そのための最高のツールがクレドであり、ラインナップであるわけですね。
そう、あとは、その正しいやり方を学び、実践していただくだけなんです。
まとめ
大切なので何度も触れますが、クレド作成で必要なのは、パッション、志、ビジョン、ミッションです。
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パッション(情熱)
志
ビジョン(会社の目指すゴール、目的地など)
ミッション(会社の使命)
会社、お店を創業される方なら誰でも持ってらっしゃることだと思います。
思い起こしてみてください。
創業時、どのような会社、店にして、どのようなお客様に、どのようなサービスを提供し、
地域社会でどのような存在になりたいと思っていましたか?
志を、ビジョンを、ミッションを、今でも創業当時の様に持ち続けていますか?
今は忘れかけていたとしても大丈夫、思い起こしてくださればクレドは誰でも作れます。
もう一度、情熱を起こしてくだされば、クレドが組織に浸透し、クレド経営が成功します。
つまり、クレドをつくり、クレドを組織に浸透させクレド経営を成功させるために必要なものを、すでにお持ちである、ということ。
だからこそ、組織にその思いを伝えるための最高のツール「クレド」をオススメしたいんですね。
著書の中で高野氏は言います。
創業者の志は後継者にしっかりとバトンタッチされて、さらに強い絆となって組織を進化させているのです。
このように、進化し続ける組織を、ぜひ作っていただきたいと思います。
著者/清水健一郎
清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。
リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。
2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。