著者:清水健一郎
Pocket
LINEで送る

 

絆が生まれる瞬間 
ホスピタリティの舞台づくり
著者 高野 登
かんき出版

今回の読書では、p115
「挨拶+笑顔=利益」の方程式

今回、このパート読んで、私は少しドキッとしました。
そして、読み進めていくことで、安心し、私の考える範囲の小ささに反省させられたのです。

読んで私はドキッとしました。しかし・・・

それは高野氏が著書の中で、企業にとっての利益とは?
についてこのように話しています。

企業活動を通じて社会に生み出された価値の一部が、そのホテルに還元されてきたもの

読んで私はドキッとしました。

実は、私は独立当初から、この部分が私に足りていないのでは?と自問自答する事が本当に多かったのです。
地元の優良企業、慈善団体の方々は、町の為、地域の為に掃除や町おこしのイベントに参加されているのですが、私はと言うと店を切り盛りするのに一生懸命で、なかなか外にでて、地元、地域の為にできずにいたからです。

しかし、読み進めていくと、さすが高野氏、本質の基本、土台の部分に触れておられ、そして、「企業活動を通じて社会に生み出された価値」を新卒社員でもできる行動で、しかし、それがいかに大切かを著書で紹介されていました。

それが、「挨拶+笑顔」です。

著書の中で高野氏は

現実に、「挨拶がなっていない」と、いうことで相手が不愉快になったために、大事な商談がうまく進まなかったケースは少なくありません。
そして、挨拶とは、どれも短い言葉で、ほとんどが十文字以内ですが、実にパワフルな十文字であり、それが生み出す効果は、やはり決して損益計算書に表れることはないですが、笑顔と豊かな表情は、相手の心を開くカギになる。

そして、マクドナルドの「スマイル0円」について、『コスト0円で利益を生み出す夢のような力』だと紹介しています。
つまり、「スマイル0円」が会社の利益を生み出している事実は、「スマイル0円」が『企業活動を通じて社会に生み出された価値の一部が還元されてきたもの』となるのです。

そう、笑顔と挨拶、それが社会に価値を与えていると言う事なのです。
子供でもできます。
むしろ、子供の笑顔と挨拶の方が、我々大人よりも社会に力、価値を与えているようにも思います。

私ができる事とは?

では、私ができる事、私自身が「挨拶+笑顔」を実行する。
「挨拶+笑顔」を実行する人を育てる。家族、従業員、従業員の家族など、
『企業活動を通じて社会に生み出された価値』について、自分が奉仕活動などに参加する事で、と考えていた私にすれば、最も身近で簡単で、パワフルな事を忘れていた様な気がましたが、今までやっていた事に対して、ホッとする事もできました。

最後に高野氏は、

すべては、「気持ちのよい挨拶と笑顔から始まる」というこの単純明快な事実を、改めて考えてみる価値はあると思います。

正直、この言葉を読んで、「さすが高野氏、やられた!」と思わずにはいられませんでした。

 

 

著者/清水健一郎

清水健一郎 ザ・リッツ・カールトン日本進出第一号ホテル、
ザ・リッツ・カールトン大阪のオープニングスタッフとして入社。身をもってクレドを実践する。

リッツ卒業後、数社のホテル、小規模飲食店をクレドによって立て直し、クレドがリッツ以外で経営に役立つことを証明する。
その後、オーナーサービスマンとして飲食店を開業。自ら経営者となる。

2013年に、これまでの経験を活かし出版した書籍が、ビジネス書では異例の2万5千部の販売を記録するヒットに。
失敗しない、小予算でできるクレド導入法を開発し、クレド導入を考える経営者や管理職の方へ無料レポートやクレド導入マニュアルを提供している。
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加